アニタッチ名古屋みなとの子連れレポート|獣医師ママの視点から

アニタッチ名古屋みなとの子連れレポート|獣医師ママの視点から

「子どもに動物を触らせてあげたい」と思いながら、なかなか機会がないというご家庭も多いのではないでしょうか。自宅でペットを飼っていない限り、「生き物に触れる」という体験は限られてしまいます。

先日、3人の子どもたちを連れて名古屋市港区にある「アニタッチ」という動物とのふれあい施設へ行ってきました。

我が家は私も夫も獣医師なので、動物園や水族館など動物のいる施設に行くのが好きです。ただ、職業柄どうしても動物の状態や飼育環境が気になってしまいます。

アニタッチを訪れたときの子どもたちの反応と、獣医師の気になった点を正直にお伝えします。

この記事の目次

アニタッチって、どんな施設?

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アニタッチは、静岡の伊豆シャボテン公園が運営する室内型ふれあい動物園です。現在全国6か所で営業しており、商業施設の一角にあるため、ショッピングのついでなどにも気軽に立ち寄れるのが特徴です。

今回私たちが家族で訪れたのは、名古屋市港区のららぽーと名古屋みなとアクルス内にある店舗です。

施設内にはひよこやウサギなどの身近な小動物のほか、ナマケモノ、ワオキツネザル、カピバラ、フクロウ、カメなど、普段なかなか見られない動物まで、さまざまな種類の動物たちがいます。多くの動物には自由に触れることができ、餌やり体験も楽しめます。

「こんな珍しい動物がショッピングモールの中にいるの?」と、大人でも思わず驚いてしまうような施設です。

子どもたちの反応は「大喜び」の一言

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ららぽーと名古屋みなとアクルス内のアニタッチは、令和5年にオープンした新しい施設です。休日の昼間ということもあり、室内はとてもにぎわっていました。

動物たちがいるエリアに入った瞬間から、子どもたちのテンションが一気に上がりました。

特に印象的だったのは、ナマケモノとワオキツネザルです。動物園では遠目に眺めるだけの動物に触れたり餌やりをしたりできて、写真や映像では絶対に味わえない貴重な体験でした。

そして、手のひらに乗せたひよこやパンダマウスの温かさに、子どもたちは目をキラキラさせていました。「あったかい!」「フワフワしている!」と言いながら、何度も触りに行っていました。

獣医師として、少し気になったこと

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楽しかった体験の一方で、愛玩動物ではない野生由来の動物を飼育している施設として、獣医師の立場から目に留まったことも正直に書いておきます。

施設やその運営方法を責める気持ちはありません。ただ、動物の福祉という観点から、気になる点がいくつかありました。

放し飼いエリアの床材の硬さ

カピバラやウサギ、アルマジロ、ワオキツネザルといった動物は、部屋の中で放し飼いにされています。放し飼いエリアの床は一般の商業フロアと同じ硬い材質です。

カピバラやウサギの足の裏には肉球があるとはいえ爪が滑りやすく、動物たちにとっては歩きにくい環境かもしれません。ウサギは床材によっては足の裏が皮膚炎を起こすこともあります。

一方、個別の部屋で飼育されているモルモットやカメなどのスペースには、チップやワラなどその動物に合った柔らかい床材が敷かれていました。放し飼いの動物にも、同じような配慮があるといいなと感じました。

また、室内にはカピバラ用のバスタブが複数置かれていて、カピバラが自由にお風呂に出入りできるようになっています。時々スタッフの方が床を水拭きされていましたが、それでも濡れているところもあり、特に階段でカピバラが足を滑らせないか心配でした。

動物が「隠れられる場所」がほしい

ふれあい施設の宿命でもありますが、動物たちが人の目から逃れられる場所、たとえば植物の影や巣箱のようなスペースが少ないように感じました。

常に人目にさらされている状態は、動物にとってストレスになります。隠れる場所があることは動物の安心につながるので、もう少し増やした方が望ましいと感じます。

壁紙の剥がれが気になった

施設内の一部に、壁紙が剥がれかけている箇所がありました。一見すると内装の問題に見えますが、動物が剥がれた壁紙を食べてしまうと消化管に詰まる危険があります。些細なことのようですが、動物にとっては思わぬリスクになります。

ケージのサイズが気になった

個別のケージで飼育されている動物のなかには、動物の大きさや頭数に対してケージが小さく感じるものもありました。

現行の動物愛護法でケージのサイズが定められているのは犬と猫に対してのみです。ただ、それ以外の動物についても同様の基準を適用してほしいと思います。

また、ひよこやパンダマウスなどの小さな動物の飼育の密度も気になりました。狭い環境はストレスにつながりますし、個体同士のけんかによる外傷も心配です。

注意書きだけでは伝わりにくい

ひよこなどに触れるエリアには注意書きが貼ってありましたが、小さな子どもは文字を読めませんし、読めても守れないことがあります。

スタッフの方が気づいたときに少し声をかけてふれあいをサポートしてくれると、動物にとっても子どもにとっても、より安全で楽しい体験になるのではと感じました。

「触れる」だけでなく「学ぶ」要素もほしい

個人的な希望になりますが、動物に触れてかわいがる体験に加えて、その動物がどんな場所に生息しているか、どんな生態なのかを知ったり、動物を大切にする心を育んだりするような展示や解説があるといいなと思います。

ふれあいをきっかけに「この動物のことをもっと知りたい」と感じる子どもを増やすことが、長い目で見て動物愛護や自然保護につながると考えます。

「行ってよかった」と思うために、親が意識したいこと

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獣医師としていくつか気になる点はありましたが、子どもたちに生の動物との出会いと触れ合いを体験させてあげられたことは、純粋によかったと思っています

子どもたちは本当に楽しかったようで、「また行きたい!」とよく言っています。我が家では動物を飼っていないので、こういった施設は本当に貴重な場所です。

ただ、次に行くとしたら「触れてよかったね」で終わりにしないようにしたいと思っています。「この動物はどんな場所に住んでいるの?」「どんなものを食べるの?」と帰り道に話してみるだけで、体験の深さがまったく変わります。

それから、子どもが動物を触っているとき、親はしっかりそばで見ていてほしいと思います。小さな子どもは悪気なく強く握りすぎてしまうことがあります。

そのとき、動物が驚いて引っ掻いたり暴れたりすれば、子どもがケガをする危険もありますし、その逆もしかりです。双方にとって安全で楽しい時間にするために、大人の目が大切です。

まとめ

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アニタッチは、「生き物のあたたかさ」を体験させてあげられる施設です。ナマケモノやワオキツネザルなど、動物園でも珍しい動物に間近で会え、触れることまでできるのは貴重な体験です。

一方で、飼育環境については気になる点もありました。それは施設への批判というより、野生動物を飼育することの難しさでもあります。

この記事が、アニタッチへ行く前のイメージづくりや、動物も子どもも楽しく安全にふれあいの時間を過ごすための参考になれば幸いです。

アニタッチ ららぽーと名古屋みなとアクルス
住所:
〒455-8501愛知県名古屋市港区港明2-3-2 三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス 3F
営業時間:
平 日 10:00〜19:00(最終受付18:30)
土日祝 10:00〜20:00(最終受付19:30)
料金目安(時期により変動):
大人 1,200〜1,700円
学生(中学生以上) 1,000〜1,400円
小人(4才〜小学生) 700〜1,000円
3歳以下 無料
HP:
https://www.nagoya.anitouch.com/

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