犬がご飯を食べないのは、なぜ?もしかしたら飼い主さんが原因かも。

2019.03.17
犬がご飯を食べないのは、なぜ?もしかしたら飼い主さんが原因かも。

愛犬が突然ドッグフードを残すようになったら、あなたは何を心配しますか?「ドッグフードに飽きてしまったのかな?」「このまま食べてくれないと死んでしまう!」と焦りますか?ドッグフードを変えたり、トッピングを増やしたりしていませんか?実は、そんなあなたが原因かも。今回は、その原因と対策を紹介します。

この記事の目次

フードジプシー、してるかも?

ドッグフード2
愛犬になんとかドッグフードを食べてもらうために、試行錯誤していませんか?そんなあなたは、知らず知らずのうちに「フードジプシー」をしてしまっているのかもしれません。「フードジプシー」とは、なかなか食べてくれないペットのために、フードを次々と変えてしまう飼い主さんのことやその状態を言います。

フードジプシーをしていると、いつまでもその「食べない癖」は治りません。それは、ペットの身体自身が拒否していて食べられない、という理由ではありません。(本当に体調不良で食べられない子は、病院に連れて行きましょう)

“残せば、もっと美味しいものが出てくる”

ドッグフード食べないトイプードル

  • ご飯を残す
  • どうにかして食べさせようと、違うドッグフードに変える
  • 「お!美味しいものに変わったぞ!」と食べる
  • 残せば、違った美味しいものが出てくることを学習する
  • またご飯を残す

基本的にはこの繰り返しです。

恐ろしいのは、全ての銘柄を食してしまったらどうするのか…ということ。
このようにして、愛犬がご飯を残したら変えるを繰り返していると、恐らく数年ほどで大体のフードを出し終えてしまうでしょう。

なんでこうなってしまったの?

原因は、成長期後の食事

子犬から育てて成長し、1歳近くになると成長が緩やかになります。それに伴って、食事量も減ってきます。これは自然なことなのですが、そのタイミングで「なんで食べないの??」と不安に思い、試行錯誤をしてしまう飼い主さんが少なくありません。この時に、「残せば、もっと美味しいものがもらえる」と学習してしまうのです。

どうやって治すの?

ドッグフードを食べるラブ

フードジプシーをやめて、同じフードをきちんと食べ続けさせるには以下の手順があります。

出しっぱなしにしない、時間を決めて片付ける

食べないからと言ってフードを出しっぱなしにしておいたり、そのまま1日中放置してしまう方もいるのではないでしょうか。いつでも食べられる、と思うとなかなか食べてくれないこともあります。

そのため、食事の時間と回数を決め、食べても食べなくても10分や20分というように、決まった時間で片付けてしまうことをおすすめします。そうすることによって、食事に対する危機感が生まれ、きちんと食べるようになります。

残しても変えない

「かわいそう…」と心が折れてしまい、またフードジプシーをしてしまいそうになる方もいると思いますが、ここが耐えどきです。
たとえ残したとしても、何も変えずに

  • 同じ時間帯、同じ回数
  • 同じ制限時間
  • 同じペットフード

を続けましょう。

「全然食べていないし、本当にこれで大丈夫なの?死んでしまわないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、基本的に大丈夫です。人間の場合を考えてみてください。お腹が空いていたら、目の前にある食事を食べますよね?逆に、「残せばもっと美味しいものが出てくる」とわかっていたら、少しぐらい空腹でもご馳走を待ちませんか?それと一緒です。食べようと思えば食べられるご飯は目の前にあるのです。大丈夫です。もしどうしても不安なら獣医さんやペットシッターさんなど、専門家に相談しましょう。

好きだから、あげちゃう。それはわかるけど…

実は私の実家でも、フードジプシーをしていました。愛犬を想う気持ち故に、美味しいものをあげたい、より良いものを食べて欲しい、と思って次々に味を変えてしまう、という飼い主さんの気持ちはよくわかります。

ですが、それを繰り返していたらいつまでたっても治りません。愛犬は、今の食事が嫌だから食べないのではなく、残せば次があると思っているから残しているのです。

このトレーニングは、厳しいと感じることがあるかもしれません。ですが、今ここで、頑張ってでも治す価値はあるのではないでしょうか。自分も愛犬も、不満なく過ごすためにも、きちんとしつけをしましょう!

愛犬のわがままではなく、本当に嫌がって食べない方へ

フードジプシーを治す方法は、実はまだあります。それは、愛犬がどのような原因で食べないのかによって変わるということ。

実は、本当にドッグフードが嫌いで食べない子もいます。そして、手作りフードに変えたらきちんと食べるようになった、という例も。
そういう場合のための記事もありますので、こちらに当てはまる人はぜひ目を通してみてください。

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