最近、猫を散歩させている姿を見る機会が以前よりも増えたように思います。
猫ちゃんが飼い主さんと一緒に歩く姿を見ると、「うちの猫とお散歩したい!」と思う方もいるのではないでしょうか。
そんな方々のために、今日は猫の散歩について詳しく紹介していこうと思います。「本当に犬と同じように猫を散歩させることができるの?」などの疑問が解決されること、間違いなしです。
おうちの猫ちゃんを散歩させてみたい!と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
猫の散歩のメリット
ストレス解消
本来活発に運動している種類の猫や、おうちの猫が窓の外に興味を示していたりするときは、外の空気に触れさせてあげることがストレス発散になる場合があります。
猫も本来野生の生き物なので、外の風にあたったり、景色を眺めたり、お外で日向ぼっこをしたりすることが元々の暮らしに近いと言えます。
運動不足解消
少しぽっちゃり気味の猫や、運動不足の猫、本来多くの運動量を必要とする猫をずっと室内で飼っている場合は、猫にとって少し不健康的な生活となってしまっている可能性があります。
このような場合は、猫の健康のために試しに散歩させてみるのも良いかもしれません。
猫の散歩のデメリット
ノミやダニ、病気のリスク
猫を外に連れ出すことのリスクは、脱走や迷子だけではありません。
猫を外に連れ出すことにより、ノミやダニ、病気に感染するリスクが一気に高まってしまいます。
特にノミの感染率は高く、家と外を行き来する猫は、ノミの感染が100%であると言っても過言ではありません。
ノミやダニに感染し、かゆみなどの症状を訴える場合は、なるべく早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。また、事前に獣医師に相談し、予防策を講じることも良いでしょう。
ストレスになることも
猫の散歩のメリットとして「ストレス解消になる」と書きましたが、飼い猫の性格によってはかえってストレスになることがあります。
警戒心の強い猫や繊細な猫、長い間ずっと室内で暮らしてきた猫は、外に連れ出すことが大きな負担となることがあります。これは、縄張り意識が強い半面、自分が守ることができる縄張りの範囲が狭いため、その範囲から外に出たくない性格を持っていることによります。
お散歩の準備
お外は生後3ヶ月を超えてから
生後三ヶ月以内の猫は外に散歩に出さないほうがいいでしょう。子猫の場合、生後しばらくは親にぴったりと寄り添って過ごします。
この期間の運動不足や室内飼いによるストレスは気にする必要はありません。また、幼い頃に外に出して病気をもらってしまうと、重体になってしまう危険性が高いです。
ワクチンと予防をしっかり
前述の通り、猫のお散歩には危険がいっぱいです。予防と準備は入念に行うようにしましょう。
猫の3種ワクチン(猫ヘルペスウィルス、猫カリスウィルス、猫パルボウィルス)に加え、ノミ、ダニ、フィラリアの予防もしっかり行いましょう。また、咬傷時に感染する猫白血病ウィルスのワクチンについても、かかりつけの動物病院で相談してください。
リードではなくハーネスを使用
猫のお散歩のために買うのは首に巻くリードではなく、腕を通すハーネスにしましょう。
猫の頭はとても小さいので、リードだときつく締めたと思っていても、するっと抜けてしまう場合があります。
また、安易に通販などで買ってしまうのではなく、ペット用品の専門店などに行って、スタッフと相談して実際に猫の体格と見比べながら選ぶことをオススメします。
デザインや色に関しても、うっかり手を離してしまったときにすぐに見つかるように、蛍光色等の派手なものが望ましいです。
外に慣れよう
まずはハーネスから
外に出る前に、まずハーネスに慣れてもらう必要があります。
食事の前に装着する習慣をつけて、つけた直後はおもちゃで遊ぶなどをして、なるべくハーネスの違和感を感じないようにすると慣れてもらいやすいです。
最初の一歩
まずは窓を開けて、外の空気に触れさせてあげるのが良いでしょう。嫌がるそぶりを見せなかったら、ベランダに連れ出してみたり、抱っこして外を歩いてみたりすることから始めます。
このとき、過度に怯えたり怖がったりするそぶりを見せたときは、すぐに諦めて室内に戻りましょう。
外に出よう!
近場でゆっくり
前述した通り、縄張り範囲の狭い猫は、外出すること自体がストレスになる可能性があります。最初のうちはむやみに遠出や長時間の散歩をしないようにします。
家の周り等、近場をウロウロしたりするぐらいがちょうど良いです。
また、いきなり人の多い公園などに連れて行くのはやめましょう。車や人、他の動物などのいない場所で慣れることから始めると良いです。
疲れたら即帰宅
猫が疲れた様子を見せたり、怯えた様子を見せたりしたときはすぐに帰るようにしましょう。
猫のストレス解消のためにお散歩させているのに、逆にストレスを溜めるようなことになってしまっては本末転倒です。
最後に
猫のお散歩に関しては獣医師の間でも賛否両論があるようです。
おうちの猫は外の環境に適しているかを判断し、入念に準備を行ったうえで様子を見つつお散歩させてあげるのがいいでしょう。