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いぬ健康

犬・猫の反省ポーズに要注意!ヘッドプレッシングは脳の病気のサイン

Risa
Risa シェリー編集部

みなさんは、「ヘッドプレッシング」というペットの行動を知っていますか?
あまり馴染みのない言葉ですが、「反省ポーズ」などとも呼ばれ、SNSなどで見かけたことがあるかもしれません

このヘッドプレッシング、よく知らなければ、「何か反省しているのかな?」と勘違いをして放置してしまいやすい行動です。

しかし実は、ヘッドプレッシングは危険な脳の病気のサインの可能性があります。
今回の記事では、犬や猫がヘッドプレッシングをする理由や考えられる疾患、対処法などを解説します。

そもそもヘッドプレッシングとは?

引用元(YouTube)
「If You Find Your Pet Doing This, Take Them To The Vet Immediately」
https://www.youtube.com/watch?v=VzRQz5Y0-1A

ヘッドプレッシングとは、顔を下向きにして壁などに頭を押し付ける行動のことを言います。
犬や猫以外にも、馬や牛、ヤギもヘッドプレッシングをすることがあるようです。

何かを反省しているの?

その姿は、何かを反省して落ち込んでいるかのようにも見えるため、「反省ポーズ」とも呼ばれています。
また、光や音を遮るために顔を覆って眠る「ごめん寝」にも似ており、知らなければあまり気にせずに放置してしまうかもしれません。

実は危険な病気のサインかも

ところがこのヘッドプレッシング、実は重大な脳の疾患のサインである可能性があります。
知らないで放置してしまうと命にも関わる危険性があるため、犬や猫のヘッドプレッシングには要注意です。

ヘッドプレッシングの見分け方

ヘッドプレッシングは、顔を下向きにして眠る「ごめん寝」や、飼い主さんの足に頭をこすりつけるそぶりとは何が違うのでしょうか?

以下がその特徴です。

  • 壁や冷蔵庫、柱など、硬いものに対して頭を押し付けている
  • 頭を押し付けたまましばらくじっと動かない
  • 座ったまま頭を押し付けていて、寝ているわけではなさそう

ヘッドプレッシングで疑われる病気

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犬・猫がヘッドプレッシングをするようになった場合、疑われる疾患は主に「脳や神経系の疾患」です。

  • 脳腫瘍
  • 脳卒中
  • 前脳疾患
  • 頭部外傷
  • 脳炎
  • 毒性中毒(アルコール、殺虫剤など)
  • 門脈体循環シャント
  • 肝性脳症
  • 神経系の感染症(狂犬病・寄生虫・細菌・ウイルス・真菌感染症)
  • 代謝障害(門脈体循環シャント、高/低ナトリウム血症/低血糖症)

もし、ここ最近頭の打撲や危険物の誤飲をした場合、脳に異常が起きている場合もあります。
心当たりがある場合は、犬・猫がヘッドプレッシングをしないかどうか観察しましょう。

なお、全身麻酔による昏睡状態から目覚めた時にもヘッドプレッシングをすることがありますが、これは一時的なものであり、長引かなければあまり心配する必要はありません。

すぐに動物病院へ

脳や神経に関わる疾患は、特に早期発見・早期治療をする必要があります。
ヘッドプレッシングや、次に紹介するその他の異常行動が見られた場合は、いち早く動物病院を受診しましょう。

他にも、こんな症状・行動が見られる

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脳や神経系に疾患がある場合、ヘッドプレッシングの他に次のような異常行動や症状が見られることがあります。

  • 壁をずっと見つめている
  • 部屋の隅でじっと動かない
  • 同じ所を往復する
  • 円を描くように歩く
  • 床に顔や頭を擦り付ける
  • 聴覚・視覚障害
  • 発作

動物病院を受診する前にまとめておくと良いこと

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ヘッドプレッシングで動物病院を受診する際、次のような点を事前にまとめておくと診察がスムーズに進みます。

  • 時期:症状はいつ頃はじまったか
  • 症状:どのような症状がどの程度の頻度・時間で表れるのか
  • 思い当たる原因の有無:症状があらわれる前に、頭をぶつける・誤飲などの出来事がなかったか
  • 病歴:ペットの病歴や治療歴

ペットの様子を動画撮影しておこう

ヘッドプレッシングなどのペットの異常行動は、素人の判断ではどこまでが正常でどこからが異常なのか、判断するのが難しい場合があります。
そのため、自宅での様子を事前に動画撮影しておき、獣医師さんに見てもらうことをおすすめします。

まとめ

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今回は、犬や猫が頭を硬いものに押し付ける、「ヘッドプレッシング」について、その見分け方や疑われる疾患について解説しました。

よく知らなければ放置してしまいそうな仕草ですが、実は大変危険な病気が隠れている恐れがあり、一刻も早く動物病院に連れて行く必要があります。

ペットは調子が悪くても、飼い主さんに言葉で訴えることができません。
だからこそ、ヘッドプレッシングなどの病気の兆候を飼い主さんがよく知っておき、ペットが出してくれるサインにいち早く気づいてあげられるようにしましょう。

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  • 門脈体循環シャント
  • 頭部外傷

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