ペットショップの店員さんの紹介や、ペット関連サイトで、「ダウンコート」や、「ダブルコート」などという聞きなれない言葉が出てくることがありませんか?
そんなとき、これから紹介する猫の毛に関する基礎知識があれば、より深くその内容を理解することができるでしょう。
今回の記事では猫の毛の種類について紹介していきます!
この記事の目次
性質の違いによる分類
猫には性質の違う3種類の毛が生えています。長く硬い上毛は一つの毛穴から一本ずつ、短く柔らかい下毛は一つの毛穴から数本まとまって生えています。
ガードヘア<上毛>
プライマリーヘアや、オーバーコートとも言います。皮膚を保護するための毛で、水を弾き、紫外線をブロックします。
写真のように、人間が外出するときに着るコートのような役割を果たしています!
オーンヘア<下毛>
芒毛とも言います。2種類ある下毛のうち、ダウンヘアよりやや長く硬いです。紫外線や水の遮断、そして保温という役割を持ちます。
人間が下着の上、スーツの下に着るワイシャツのような役割を果たしています!
ダウンヘア
アンダーコート、アウターコートとも言います。2種類ある下毛のうち、より短く柔らかいほうを指しています。暑さを防ぐ断熱、寒さを防ぐ保温の役割を持ちます。
人間が肌の上に直接着る生地の薄い肌着やタンクトップのような役割を果たしています!
生え方の違いによる分類
上で性質の違う3種類の毛を紹介しましたが、すべての猫に3種類全てが生えているわけではありません。それぞれの猫種によって生え方が異なるのです。
以下では、毛の生え方による4つの分類を紹介します。
短毛種
短毛種とはその文字の通り、被毛の短い種類の猫を指します。具体的な猫種をあげると、アメリカンショートヘア、アビシニアン、ロシアンブルー、ブリティッシュショートヘア、バーミーズ、シャム、シャルトリュー、ジャパニーズボブテール、エキゾチックショートヘアなどです。
ダブルコート
アメリカンショートヘアやロシアンブルーが短毛種のダブルコートの代表的な猫種です。日本に生息している猫の多くが短毛種のダブルコートです。
人間でいうと薄いTシャツの上に薄い外着を羽織っているような状態です。
シングルコート
短いガードヘアのみ、もしくはダウンヘアやオーンヘアのみの被毛を持ちます。シャム猫が、短毛種のシングルコートの代表的な猫種です。
人間でいうとパーカーのみ、もしくはTシャツのみを着ているような状態です。
長毛種
その文字の通り、被毛の長い種類の猫を指します。具体的な猫種をあげると、ノルウェージャンフォレストキャットやペルシャ、メインクーン、ラグドール、シベリアンなどです。
ダブルコート
長くボリュームのあるガードヘアと、同じくボリュームのあるオーンヘアやダウンヘアの両方を持ちます。ペルシャ猫が長毛種のダブルコートの代表的な猫種です。
人間でいうと、セーターの上にロングコートを羽織っているような状態です。
シングルコート
オーンヘアやガードヘアのような下毛がなく、ガードヘアのみを持ちます。比較的柔らかく、そして長いガードヘアが絹のようで豪奢な毛流れを作っています。ターキッシュアンゴラ、ターキッシュバン、メインクーンが長毛種のシングルコートの猫種です。
人間でいうと、ロングコートのみを羽織ったような状態です。
最後に
猫の毛の種類やその性質によって、毛並みの手入れの仕方は大きく変わってきます。
猫を飼っている方や、これから飼おうと思っているみなさん。猫の毛の手入れについて調べたり、ペットショップの店員に聞いたりするときに、ぜひこの記事を参考にしてください!