ドッグフードの原材料
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コラム

あなたの家のドッグフードは大丈夫?成分を分析してみた

インターネットで検索してみると、とても多くのドッグフードに関する記事が見つかります。
でも、どれも不安を煽られたり、高いドッグフードのオススメ記事ばかりで、本当に良いドッグフードが何なのかわからないのではないでしょうか。

こうなってくると、他人の記事や考えをアテにするより、飼い主自身で色々調べるほうが納得できるのではないかと思います。

皆さんも、一度自分の家で与えているドッグフードの成分を分析をすることで、その不安を払拭することができるかもしれません。

ドッグフードの成分分析


人間の食べ物もそうですが、ドッグフードには、必ず成分表が記載されています。
パッケージの裏面に記載されていることが多いです。

人間と犬や猫の動物では、使用を禁止された食品添加物が異なります。
人間への使用が禁止されている食品添加物は約300種類、犬や猫などのペットへの使用が禁止されている食品添加物は約10種類と大きく異なるのです。

今回は、恥を忍んで、筆者が普段与えている市販のドッグフードの成分を調べてみました。

なお、ドッグフードのメーカーや商品名は伏せていますが、どこでも売られている普通のドッグフードです。
最初にペットを購入したペットショップと、そこに併設されている獣医師に薦められ、それからずっとこの商品を使っています。

原材料と成分


人間の食べ物もそうですが、成分表には、商品に多く含まれているものから順に記載されていると言われています。
筆者が与えているドッグフードの成分表を見ると、以下で構成されていることがわかりました。

原材料

  • 肉類(チキン、ターキー)
  • トウモロコシ粉
  • 小麦
  • ソルガム
  • 大麦
  • 動物性油脂
  • 乾燥ビートパルプ
  • チキンエキス
  • 乾燥卵
  • 発酵用乾燥酵母
  • フラクトオリゴ糖
  • 亜麻仁
  • グルコサミン塩酸
  • β-カロテン
  • L-カルニチン
  • ビタミン類(A, B1, B2, B6, B12, C, D3, E, イノシトール, コリン, ナイアシン, パントテン酸, ビオチン, 葉酸)
  • ミネラル類(亜鉛, カリウム, カルシウム, クロライド, 鉄, 銅, ナトリウム, マンガン, ヨウ素, リン)
  • アミノ酸(メチオニン)
  • 酸化防止剤(ローズマリー抽出物)

保証成分

  • タンパク質: 24.0%以上
  • 脂質: 10.0%以上、12.5%以下
  • 粗繊維: 4.5%以下
  • 灰分: 8.1%以下
  • 水分: 9.0%以下

成分表を分析してみる


少々、面倒かもしれませんが、気になったり怪しいと思われるものを見ていきましょう。

肉類、チキンエキス

肉類と記載されているのは、何の肉が使われているかわからないため、あまり良い表記ではありません。
しかしながら、「チキン、ターキー」と併記されており、内容物が明確なため、さほど問題はないと思われます。
チキンエキスは、少々気になるところ。

トウモロコシ粉、小麦、ソルガム、大麦

肉類に続き、穀物が多く使われているようです。
本来、犬は穀物を食べる生き物ではないため、穀物を摂取させる必要はないと言われていますが、安いドッグフードは、穀物を使用してかさ増しさせています。
また、アレルギーの原因にもなるため、小麦等は摂取させないほうが良いと言われています。

動物性油脂

一般的に、何の油かわからないため、好ましくないとされています。
一部の記事等では、廃油が使われていたり、死肉の油が使われていると言われていますが、真偽のほどは定かではありません。
人間も動物由来の油よりも食物由来の油を使う商品が好まれていますので、好ましくないことは確かです。
また、動物性の油は酸化しやすいため、これが含まれているために、酸化防止剤が使用されているとも言われています。

乾燥ビートパルプ

ビートパルプとは、甜菜が残してくれた植物繊維のことです。
悪くいうとカスですが、ドッグフードに含まれる油分と水分の量をコントロールするために使用されているようです。
このお陰で、しっとりしつつも、カリカリな状態のドッグフードになります。
が、一部では、人工的に生成されたものや、薬剤を使って抽出したものも存在するようです。

亜麻仁

初めて知りましたが、「アマニ」と呼ぶそうです。
スーパーシードと注目されており、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれているようです。
つまり、良いものでした。

グルコサミン塩酸

CM等でもお馴染みのグルコサミンです。
グルコサミンは変形関節症の進行を止め、軟骨の皮膜の生成を促進し、回復に向かう効果があるとされています。
また、グルコサミンには、軟骨が分解を防ぐ働きや、軟骨の抗炎症作用も確認されているものです。

β-カロテン、L-カルニチン

どちらもサプリメントでお馴染み。
β-カロテンは粘膜強化、L-カルニチンは脂肪燃焼の作用があると言われています。

アミノ酸(メチオニン)

メチオニンは「脂肪肝」を防ぐ効果が期待されている物質です。
体内にメチオニンが充分にあれば、肝臓の代謝が良くなって余分な脂質が分解されやすくなると言われています。

酸化防止剤(ローズマリー抽出物)

ローズマリー抽出物は、天然型の酸化防止剤で安全なものとされています。
人間の食べ物にも含まれていることが多い酸化防止剤です。

まとめ

成分分析について

ここまでドッグフードの成分について見てきましたが、インターネットで言われる安全性の低いドッグフードほどには、悪いドッグフードではない可能性が高いと言えます。

ただ、良くないドッグフードと言われている原因である以下のポイントには触れています

  • 小麦などの穀類が多い
  • 動物性油脂が使われている

チキンエキスや動物性油脂に関しては、人間が食べるものにも含まれており、ペットフードであってもそうでなくても言えることです。
ペットフードの方が規制が緩いため、悪質な業者であれば、粗悪品を使っている可能性が高いという違いはありますが、人間が食べるものに関しても同じことが当てはまります。

しかし、そこまで業者を信用できないのであれば、思い切ってペットフードを使うのではなく、手作り食に切り替えるというのも手ではないでしょうか。

少々面倒ではありますが、自分が信用できる素材で、自ら愛情込めて作ることで、安心感を手に入れることができます。
ペットの健康に関しては、人間と同様、定期的に健康診断を受けさせることで、メンテナンスしていくことができるからです。

今後の展開

筆者の飼っている犬は、現在8歳になるトイプードルですが、今のところは大きな病気に罹ることも無く、健康状態も悪くはありません。肥満でもありません。

ただし、アレルギー症状が見られるため、改善の余地はありそうです。
今回の調査を機に、ドッグフードをプレミアムドッグフードと言われる穀物を使っていないものに変えてみようと思います。

変えた後の結果を見ないと、上記が良いのか悪いのかの判断はできませんので、3か月程継続して与えてみて、その後の結果をレポートしたいと思います。

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