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いぬしつけ

【犬の防災】命を守るために!今すぐ始めたいしつけと災害対策

伊藤 悦子
伊藤 悦子 家畜人工授精師 、ペット栄養管理士

自然災害の多い日本では、大地震、台風、水害などの災害が、いつ、どこで起こるのかわかりません。災害が起きたとき、犬を守れるのは飼い主さんだけです。

もし災害に遭ってしまったら?もし避難所で何日も過ごすことになってしまったら?飼い主の皆さんはきちんと考えられているでしょうか。

この記事では、防災グッズの用意以外の、今すぐ始めたいしつけや対策を解説します。

災害時でも日常でも役立つ5つの基本的なしつけ

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災害時においてしつけは特に重要です。普段からしつけをしておき、いざというときも落ち着けるようにしておきましょう。

1.「おいで」で来る練習

災害時に迷子になったときに、保護される確率を高めるため、名前を呼ぶだけではなく、「おいで」でも来るようにしつけます。

災害時に保護してくれる方は、ほとんどの場合、犬の名前がわかりません。首輪に名札がついていても遠くからでは見えないため、犬を呼び寄せるためには「おいで」と呼びかけるはずです。

日頃から「おいで」で犬を呼びよせ、ほめておやつを与える練習をやっておきましょう。友達や近所の人にも協力してもらうと効果的です。

2.「まて」で待つ練習

災害が起きたときは犬もパニック状態で、割れた窓から外に出ようとするかもしれません。避難中にリードが離れてしまう可能性もあります。そのとき役立つのが「まて」の号令です。

家の中だけでなく、公園や道路でも「まて」を練習しておきましょう。飛び出しや事故予防になります。ただしリードを離して練習すると、危険なので注意してください。

<普段の生活でも役立つ!>
散歩中に危険なものを食べようとしたときや、興奮したときにおとなしくさせることができます。

3.クレートトレーニング

クレートトレーニングとは、ケージより小さなサイズのケースの中で犬を落ち着かせるトレーニングです。

避難所では、犬はクレートやケージの中で過ごす時間が多くなります。クレートは本来犬にとって落ち着く場所ですが、慣れていない犬にとっては、ストレスになるため、普段から慣れさせておきましょう。

動物病院に行くときだけ使うのではなく、クレートの中で好きなおやつを食べさせる、ドッグランなど楽しい場所へのお出かけに利用するなど、楽しい思いをさせるのがコツです。クレートが大好きな犬にしましょう

<普段の生活でも役立つ!>
入院時など、普段と違う環境に長時間いるときも、クレートに慣れておけばストレスを抑えられます。

4.靴を履く練習

災害が起こると、窓ガラスなどが割れて家の中も危険な状況になるかもしれません。屋外には、がれきなどが散乱している可能性もあります。ラバーシューズなど、犬専用の靴があると肉球のケガ予防ができます。

しかし、災害が起きてから履かせようとしても、ほとんどの犬は嫌がるでしょう。普段から靴を履くことに慣れさせておくと、慌てずにすみます。

<普段の生活でも役立つ!>
靴を履かせることで真夏のアスファルトでのやけど予防に効果的です。

5.ペットシーツで排泄する練習

災害が起こると、なかなか外に出られない状況になるかもしれません。家で排泄する習慣のない愛犬は、散歩のときにペットシーツの上で排泄させて慣れさせましょう

道路を汚さないので近所迷惑にもなりません。成犬では時間がかかるかもしれませんが、根気よく続けることが大切です。

<普段の生活でも役立つ!>
悪天候や飼い主さんの体調不良で散歩に行けないときでも、家で排泄できるのがメリットです。

事前に準備したい災害対策

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1.人に慣れさせる

避難所などでは、ほかの被災者、ボランティアなど知らない人と接する機会が増えます。人に慣れていると、警戒して吠える、咬むなどのトラブルを減らすことが可能です。迷子になった際も、保護される確率が高まります。

小さい頃からいろいろな人と触れ合うようにしましょう。近所の人におやつを与えてもらう、声をかけてもらうなどで少しずつ慣れさせます。

2.犬と飼い主さんのツーショットを撮る

犬の写真を撮っている飼い主さんは多いと思いますが、飼い主さんと犬とのツーショットも大切です。犬が迷子になって保護されたとき、飼い主さんの犬であることの証明になります。

スマートフォンの待ち受けなどにしておくと、いちいち探す手間が省けて便利です。また、スマートフォンの電池が切れる可能性を考え、プリントアウトして犬の健康手帳などに入れておきましょう

3.留守番中の安全対策

災害は、飼い主さんの留守中に発生するかもしれません。家の中を犬が自由に動ける状態だと、割れた窓ガラスから脱走してしまう恐れがあります。広めのサークルの中に寝床用の頑丈なクレートを入れるなどして、犬専用スペースを作ってあげましょう。

犬の寝床周囲は、大きな家具を置かないようにします。やむを得ず置く場合は、しっかり固定しましょう。

飼い主さんが出先からなかなか帰れないケースも想定し、水入れはひとつでなく、複数置いておくことをおすすめします。フードも自動給餌器があると安心です。

避難所の場所を確認する

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災害が起きて避難する際は、犬と一緒に避難する同行避難が基本です。環境省も、ペットとの同行避難を呼びかけています。

ペットを飼っている皆さまへ-災害時のペットとの同行避難について-
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/files/poster09_2.pdf

自治体に問い合わせ、同行避難できる避難所を確認しておきましょう。ただし、同行避難は、避難所まで一緒に避難しますが、避難所の中で一緒に過ごせる「同伴避難」とは異なります。同伴避難できる自治体や動物病院もあるので、住んでいる地域の情報をこまめにチェックすることをおすすめします。

親戚宅・知人宅への避難も検討

同伴避難をできるところは、残念ながらまだそう多くはありません。
近くにそのような避難所がなければ、安全な地域に住んでいる親戚宅や知人宅への避難も検討し、事前に相談をしておきましょう。

避難訓練をしよう!

避難所がわかったら、避難所まで実際に用意した防災グッズを持ち、犬と一緒に行ってみましょう。その際、以下の点を確認し、危険個所などを地図に書きこんでおきます。

  • 道中に倒れそうな塀がないか
  • 氾濫しそうな川はないか
  • 到着までにかかった時間
  • 迂回ルート
  • 夜のルート(夜は見え方が変わるため)

災害が起きてから初めて行くのと、何度か訪れたことがあるのでは気持ちの余裕もかなり違うはずです。

ご近所ネットワークを作ろう

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災害が起きたときは、近所の人や地域の人たちとの協力も大切です。犬の飼い主同士で、コミュニケーションを取っておきましょう。

「自助・共助・公助」の考え

災害が起きたときは「自助・共助・公助」が基本です。

「自助」とは自分自身で命を守ること。例えば水や食品をストックする、家具の転倒防止などです。「共助」は近所のコミュニティなど、地域の身近な人たちで協力しあうことです。「公助」は、国や県、市町村など行政機関による援助を意味します。

災害が起きた際、公助はすぐに機能しません。公助が来るまでは自分で身を守り、地域の近所の人たちとの助け合いが欠かせません。近所に犬仲間がいると、何かと協力し合うことができ心強いでしょう。

散歩ですれ違ったら、積極的に挨拶したいですね。ペット同伴の避難訓練をする自治体もあるため、積極的に参加しましょう。

まとめ

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災害が起きれば、誰もがパニックになってしまいます。どんな状況でも冷静に対応するためには、日頃の準備が大切です。

飼い主さん自身を守るためにも、犬の命を守るためにも、今すぐできるところから準備を始めましょう。

関連リンク

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https://cheriee.jp/column/8650/
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