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いぬ健康

「カーミングシグナル」で分かる犬の気持ち。あくびはストレスの証拠!?

シェリー編集部
シェリー編集部

犬の行動の中には、自分を落ち着かせるためや相手を落ち着かせるために取る「カーミングシグナル」というものがあります。

何気ない犬の行動でも、「それがカーミングシグナルである」ということを知れば、犬の不安やストレスに気づくことができるかもしれません。

今回はそんなカーミングシグナルについて解説し、代表的な犬のカーミングシグナルと、それが意味する犬の感情を紹介していきます。

カーミングシグナルとは

カーミングシグナルとは、自分の立場や感情を相手に伝えたり、自分を落ち着かせるために取る行動のことを言います。

他にも、相手に敵意がないことを伝える時にもこの行動を取ります。犬たちは、不要な争いを避けるために身につけたと言われています。

カーミングシグナルのCalmingは「落ち着かせる」という意味で、そこからも分かる通り、犬の感情と密接に関わっている行動です。

つまり、これが読み解ければ、犬の気持ちや行動の理由が分かるようになるでしょう!

人間が落ち着くために取る行動は人それぞれですが、犬のカーミングサインは犬種を問わず同じような行動を取るとされています。

よくみられるカーミングシグナルの例と意味

人間にとっては特に意味がないような行動でも、実はそこに意味がある場合があります。

あくびや伸びをするなどの何気ない行為は、実は自分の立場や感情を伝えるカーミングシグナルであることがあります。

ここでは代表的なカーミングシグナルをいくつか紹介し、それらの持つ意味を紹介します。

自分を落ち着かせるためのカーミングシグナル

⑴口、鼻を舐める


口の周りをぺろっと舐める行為は、もちろん食事の前後にも行われますが、それ以外のものは自分を落ち着かせるためのカーミングシグナルであるとされています。

動物病院にきた時や飼い主に怒られている時などの不安やストレスを感じる時、緊張状態で自分を落ち着かせようとしている時によくみられます。

⑵あくびをする


あくびも、もちろんただ眠い時にもしますが、自分を落ち着かせるためのカーミングシグナルのこともあります。

飼い主が叱っている時などに見られ、叱られていることから来るストレスを軽減しようとしている、と言われています。

また、飼い主からのスキンシップが過剰でストレスを感じた時にも見られます。「ただ眠いからしているのだ」と勘違いされがちなので、注意しましょう。

⑶身震い、頭を振る


身震いは、水からあがった時にも見られますが、ストレスを軽減するために取られるカーミングシグナルです。

何かストレスを感じることがあった後によくみられ、犬同士の喧嘩の後や飼い主からの過剰なスキンシップのあとによくすると言われています。

相手に敵意がないことを示すカーミングシグナル

⑴円を描きながら相手に近づく


犬同士が出会った時にグルグルと回りながら近づいていくのは、相手に敵意を持っていないことを伝えるためのカーミングシグナルです。

逆に直線的に近づいていくことは、犬の世界ではタブーであり、敵意を持っていることの表します。

⑵そっぽを向く


目線をそらすのは、犬が相手に敵意がないことを示すカーミングシグナルです。初対面の犬同士では、先述のようにグルグルと近づき、互いにそっぽをむくことが多く見られます。

これは犬にとっては「対決を避けたいこと」の現れで、人間に対しても顔をそらすのは敵意を持っていないことの証明であり、否定的な意味はありません。

逆に敵意がある場合には、犬に対しても人間に対してもじっと睨みつけます。

相手を落ち着かせるためのカーミングシグナル

⑴歯をカチカチする


歯をカチカチと犬がするのは、こちらを威嚇し攻撃的になっている犬を落ち着かせるためのカーミングシグナルです。

決して怖くてカチカチしているわけではなく、「落ち着いてくれ」と伝えています。

⑵舌を出す


舌を出すのも相手を落ち着かせるためのカーミングシグナルです。

興奮している相手の犬や飼い主に対して「落ち着いてほしい」という意味があります。

⑶あくびをする


あくびをする行為は、「自分のストレスを軽減するために取るカーミングシグナル」として先ほど紹介しましたが、あくびには他にも意味があります。

あくびは、相手に落ち着いてほしいという気持ちを伝えるカーミングシグナルの一種です。

あくびに限らず、ストレスを受けた時にする犬のカーミングシグナルは、相手も自分も落ち着けようとする狙いのあるものが多いです。

まとめ


カーミングシグナルの中でも特に「自分を落ち着かせる」ためのカーミングサインは、犬が不安やストレスを感じている時に取られるため、飼い主が犬の感情を読み取るのに役立ちます。

カーミングサインを人間に対して行ってきた場合は、不安やストレスを感じている証拠なので、必要以上に興奮して叱りつけたりせず落ち着いてやさしく対応してあげることが重要です。

今回ご紹介したものは、カーミングシグナルのうちのほんの一部です。

犬の感情や行動についてより深い理解を得たい人はカーミングシグナルを詳しく扱った本も出版されていますので、こちらを一読するのも良いでしょう。

カーミングシグナルの知識で、今までわからなかった愛犬の感情を理解してあげることができれば、より深い愛情を育んでいけることでしょう。

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