猫を飼っているみなさんは、猫が寝ている時、寝言を言ったり体をビクッと動かしているのを見たことがありませんか?もしかすると、猫は夢を見ているのかもしれません。
実は人間と同じように、「猫も夢を見るかもしれない」という研究結果が出されたのです。
今回は、猫が夢を見ている時の行動と、睡眠中に見せる病気のサインをご紹介します。
この記事の目次
猫の夢って?
1日の約14時間を寝て過ごす猫ですが、その睡眠は大きく「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類に分けられます。
私たち人間も、この2種類の睡眠を毎晩繰り返しています。
レム睡眠
レム睡眠とは、「Rapid Eye Movement」の頭文字(REM)をとってつけられた名称です。その名の通り、睡眠中でも、まぶたの裏で眼球が激しく動いている状態のことを指しています。
レム睡眠の間は体が眠っていても脳は活発に活動しているため、夢を見やすいと言われています。
ノンレム睡眠
レム睡眠とは反対に眼球が動かないのが「ノンレム睡眠」で、夢を見ずに深く眠ります。
猫の睡眠も人間と同じように、このレム睡眠とノンレム睡眠の2つが交互に繰り返されており、基本的にはレム睡眠の間に夢を見ます。
猫はどんな夢を見るの?
では、猫はどのような夢を見るのでしょうか?
狩りの夢を見ているのかも?
猫は言葉を話さないため、具体的にどのような夢を見ているのかは知る由もありません。
しかし、レム睡眠時の猫の脳波を調べたある研究によると、獲物を追いかけている時とほぼ同じ形の脳波が計測されたという結果が出ました。
そのため、猫は夢の中で狩りの練習やシミュレーションをしていると言われています。手足がビクッと動いたり、ウーとうなったり、鳴いたりするときは、まさに狩りの夢を見ているところかもしれません。
猫の「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の見分け方
では、猫が夢を見るレム睡眠はどのように判別するのでしょうか。
猫のレム睡眠とノンレム睡眠は、その眼球の動きだけでなく、他にも異なる特徴があるのです。そこに着目することで、猫が今、レム睡眠中なのか、ノンレム睡眠中なのかを見分けることができます。
レム睡眠の特徴
眼球の動き以外にも、レム睡眠にはたくさんの特徴があります。
- 全身が脱力している
- お腹をみせて眠っている
- 口元が動く
- ヒゲや肉球がピクピクしている
- しっぽが揺れている
- 寝言を言う
レム睡眠中の猫の体が脱力して見えるのは、非常にアクティブな夢を見ている猫自身が、体の動きを制御しているためと言われています。
夢のように体が動いてしまうと、怪我をしたり十分な休息が取れなかったりするため、筋肉を弛緩させているのです。
ノンレム睡眠の特徴
ノンレム睡眠の特徴は、レム睡眠とは異なる点が多く見られます。
- ちょっとの刺激には反応しない
- 伏せの状態で寝ている
- 微動だにしない
深く眠っているため、少しの物音などではなかなか起きないことが多いようです。
また、1日の大半を寝て過ごす猫ですが、ノンレム睡眠で熟睡する時間は約2割程度であり、なかなかその様子を見る機会がない飼い主さんもいるかもしれません。
猫のこんな睡眠中の行動は要注意!
猫がレム睡眠中に夢を見ている時、体をピクピク動かしたり、小さな寝言を言う姿はとても愛らしいものがあります。ですが、中には気をつけなければいけない行動もいくつか存在します。
いびきをかく
猫がいびきをかいている場合は、呼吸器官に異常が見られることがあります。
鼻が詰まっていたり、咳を頻繁にする場合は鼻炎や気管支炎かもしれません。他にも、肥満により気道が潰されてしまっていたり、毛繕いで抜けた毛が気道を塞いでいる可能性もあります。
低く大きな音であったり、一定でないリズムのいびきの場合は特に危険ですので、早急に動物病院を受診してください。
ただし、猫は人間と同じようにいびきをかくことがあるため、リズムが一定で過度に大きな音でなければ特に心配ありません。安心しきって眠っている様子が伝わり飼い主としてもうれしくなりますね。(以下の動画の音量が小さいため、大きめな音で聞いてみてください。)
痙攣を繰り返す
もし、体がビクビクと痙攣を繰り返していたり、よだれを垂らしている場合、もしかしたらそれは「てんかん」かもしれません。
てんかんは脳疾患の一つで、体全身の痙攣以外にも一部分だけの痙攣や、顔面の痙攣によるよだれなど、場合によってはてんかんと判断しにくい症状もあります。
夢を見ているだけだと誤解してしまうかもしれませんが、意識がない、異常行動やよだれ、瞳孔の拡大などが見られたら、てんかんを疑いましょう。
猫の様子が少しでもおかしいと感じたら、動画に撮り、病院で確認してもらうことをおすすめします。
まとめ
今回は、猫の睡眠と夢についてご紹介しました。
のんびりと寝ている猫が寝言を言ったり、体をピクピクさせる様子はいつ見ても愛らしいものです。その姿に癒される飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、「夢を見ているのかと思ったら病気だった」という場合もあります。もし、日常生活でも様子がおかしかったり、具合が悪そうであれば、動物病院で相談してみてはいかがでしょうか。