猫が交通事故に遭いやすい3つの理由と予防法。事故の対処法もご紹介

2024.04.23
猫が交通事故に遭いやすい3つの理由と予防法。事故の対処法もご紹介

犬と比べても、「猫は車に轢かれやすい」というイメージがある方も多いのではないでしょうか?

実際、NPO法人「人と動物の共生センター」によると、交通事故で亡くなる猫は1年に30万匹以上に上るとされています。

では、なぜ猫は交通事故に遭いやすいのでしょうか?また、大切な愛猫が交通事故にあわないようにするには、どのような工夫ができるでしょうか。

今回の記事では、猫が交通事故に遭いやすい理由や、事故防止方法のほか、猫が轢かれた場面に遭遇した際の対処法についてもご紹介します。

この記事の目次

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猫が車に轢かれやすい3つの理由

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1. 突然の危険回避ができない生態

京都大学の動物心理学研究チーム「CAMP」によると、猫は車と直面すると恐怖で固まってしまい、逃げられずに轢かれてしまうことが多いようです。

また、猫は体の構造上、素早く後ずさりすることができないと言われています。そのため、車が走ってくることに気づいても、後ろには戻れずにそのまま前進したり、立ち尽くしてしまいます。

いつもは機敏で動きの速い猫ですが、「突然迫り来る危険を避けられない」という特徴も持っているのです。

2. 発情中

発情期になると、猫は相手探しのために外に出ることも多くなり、相手を求めることに夢中になってしまうため、交通事故に遭いやすくなってしまいます。

猫の発情期は一般的に、日照時間が14時間を越えると始まるとされています。これは、暖かい時期の方が食べ物が豊富にあり、生まれた子猫の生存率が高まるからです。
また、日照時間によって発情期を迎えるのはメス猫だけで、オス猫は発情したメス猫の鳴き声やフェロモンに刺激されて発情します。

発情する時期は大体1月〜9月頃までですが、中でも1~3月は暗くなるのが早く、ドライバーも猫の存在に気づきにくいため、猫の交通事故が増えやすい時期です。

3. 狩りに夢中

お腹を空かせている野良猫は、獲物を見つけると捕まえるのに必死になってしまい、車がたくさん走る道路にも飛び出してしまいます。

また、家で飼われている猫の場合は、日頃狩りをしなくてもごはんがもらえるためエネルギーが溜まり過ぎてしまい、突然発作的に全力疾走を始めることがあります
室内ではそこまで危険はありませんが、外でエネルギーを発散しようとしてしまうと、交通事故に遭いやすくなります。

愛猫の交通事故を防止する3つの方法

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猫が交通事故に遭いやすい性質を持っていることはわかりましたが、では、愛猫を交通事故から守るには、どのような対策をとれば良いのでしょうか。3つの対策をご紹介します。

1. 完全室内飼いにする

キャットタワーを設置したり、毎日おもちゃで遊んだりしてあげれば、猫は室内だけでもストレスを溜め込まずに暮らせます。

猫にとって何が一番幸せかは私たちには分かりませんが、交通事故に遭ったり、他の猫と喧嘩してケガをしたり、病気をもらってきたりしてしまうリスクを考えれば、完全室内飼いの方が幸せに暮らせるとも考えられます。

2. 脱走防止の工夫をする

外に出したくないと思っていても、飼い主さんがドアを開けた拍子に猫が飛び出してしまうこともあります。そして、一度外に出てしまうと、縄張り意識を持ってしまったり、外の刺激がやみつきになってしまったりして、何度も外に出たがるようになります。

予期せぬ飛び出しを防止するため、窓を開けっ放しにしない、玄関のドアには脱走防止の柵を取り付けるなどの工夫をしましょう。

また、それでも脱走してしまったときに備えて、暗いところで光る、反射板付きの首輪を着けておくと良いかもしれません。

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3. 去勢・避妊手術をする

先述した通り、猫は発情をすると相手探しに夢中になってしまい、車に轢かれやすくなります。
また、発情しているのに交尾ができないと猫にもストレスが溜まってしまい、体調不良や異常行動の原因になります。

猫は交尾をすると90%以上の確率で妊娠することからも、子猫が増えることを望んでいないのなら、去勢・避妊手術はやはりしておいた方が良いでしょう。

交通事故に遭った猫への対処法

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注意していても、突然飛び出してきた小さな猫を避けられずに轢いてしまうことは誰にでも起こり得ることです。また、すでに轢かれてしまった猫を道端で発見することもあるかもしれません。
そんな時は、どのような対処をしたら良いのでしょうか?

猫がケガをしていたら

出血していたら止血をし、嘔吐していたら気道を確保してから、動物病院に連れて行きましょう。骨折している可能性もありますから、猫をむやみに動かそうとしないでください。
猫は身を守ろうと必死になっていますから、突然刺激してひっかかれないように、大きめの布や上着などでくるんで優しく持ち上げるようにしましょう。

すでに死んでしまっていたら

すでに猫が死んでしまっていたら、その道路の管轄の市町村の役所、清掃局、または保健所に連絡します。もしくは、道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡すると、早めに対応してくれるようです。

対処中、自分が事故に遭わないように注意!

怪我した猫を保護しようとしたり、猫の遺体を道の端に寄せようとしたりするときに、自分が交通事故に遭ってしまわないように注意しなくてはなりません。
特に、暗い時間帯にしゃがみこんでいるとドライバーからも見えにくいので、くれぐれも周囲の安全を確保してから救助等を行うようにしてください。

まとめ

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普段はすばしっこい猫ですが、迫り来る車を避けるのは難しく、さらに、発情中や狩りに夢中になっているときは尚更、交通事故に遭いやすくなってしまいます。

愛猫の交通事故防止には、外に出さないことが最も重要であり、加えて去勢・避妊手術をすることも効果的です。

猫の性質を理解した上で、事故のリスクから大切な愛猫を守ってあげたいですね。

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