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愛犬とのお散歩、本当に安全?散歩に潜む5つの危険

2022.04.25
愛犬とのお散歩、本当に安全?散歩に潜む5つの危険

みなさんは、愛犬とのお散歩中に、「危ない!」と感じたことはないでしょうか。
毎日散歩に行っているとつい油断しがちですが、毎日行くからこそ、改めて散歩中に気を付けたいことを見直しましょう。

今回の記事では、散歩中に起こりがちな危険や、散歩に役立つしつけ・トレーニングをご紹介します。

この記事の目次

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散歩の目的

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散歩は、飼い主さんの運動や気分転換になりますが、犬にとっては主に次のような目的があります。

  • 運動のため
  • 音・物・におい・人など多くのものに触れて刺激を得るため
  • 排泄のため
  • 飼い主さんとのコミュニケーションのため

犬の健康維持のために欠かせない散歩ですが、日常的に行っている散歩にも多くの危険が潜んでいます。
アニコム損害保険株式会社が自社の保険契約者を対象に行った調査によると、自宅以外のケガで最も多いのが散歩中のケガでした。

散歩に潜む5つの危険

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散歩中に起こる可能性がある危険な事故やケガとして、今回は5つの具体例を見ていきましょう。

①咬傷事故

他の犬や人を咬んでしまったり、逆に他の犬に咬まれてしまうこともあります。
相手を咬んでしまった場合は、飼い主さんの責任となり、治療費や慰謝料を請求されることがあります。

ケガを負わせるほど咬む行為は、犬の防衛本能から来ていることが多く、咬む直前に恐い、逃げたいといった大きなストレスがかかっていた可能性が高いです。

<対策>
愛犬は何に恐がるのか、恐がっているとどのような反応をするかを飼い主さんがしっかり把握しましょう。そして恐がっている様子があれば、その対象に近づかないようにしましょう。
また、犬同士でじゃれあっている場合も、激しく威嚇や喧嘩をし始めたら一度距離を取らせましょう

②犬同士のトラブル

「犬はどんな犬とでも仲良くできる」というイメージがもたれがちですが、実際はそうではありません。
人と同じで、犬にも得意、不得意、合う、合わないがあります。

他の犬が苦手な犬は、散歩中に他の犬に吠えられたり近寄られたりすると、恐怖心から他の犬に吠えたり、咬んだりしてしまう可能性があります。

<対策>
最近では、「イエローリボンドッグ」という、様々な事情でそっとしておいてほしい目印として、黄色いリボンをリードなどに付けている犬も見かけるようになってきました。
まだあまり知られていないので必ずしも効果があるとは限りませんが、愛犬が他の犬が苦手な場合は、こうしたグッズも活用しつつ、他の犬と距離をとって歩けるように配慮しましょう。
また、愛犬が犬嫌いでなくても、相手の犬が犬嫌いである可能性を考え、むやみやたらと犬同士を近づけようとしないように注意することで、トラブルを回避しましょう。

③誤飲

散歩中に、ゴミや草などを拾い食いしてしまうことがあるかもしれません。
中には危険なものも含まれており、アニコム損害保険株式会社の調査でも、愛犬が経験したケガや事故の中で最も多い割合を占めたのがが誤飲でした。

外には、家の中にはない様々なものがあり、嗅覚で様々なものを確かめる犬は、ニオイを嗅いだり、噛んだりします。

<対策>
リードをぐいぐいと引っ張るのではなく、名前を呼んだり、おやつを見せたりして、犬の意識を違う方に向けることが大切です。
万一誤飲した、または誤飲の可能性がある場合には動物病院に連絡をし、いつ・何を・どれくらい食べたか、愛犬の様子などを伝えて獣医さんの指示を仰ぎましょう。

④脱走、迷子、交通事故

首輪やハーネスをつけているから安心と思ってしまいがちですが、過信は禁物です。
何かの拍子に、思いがけないところで首輪やハーネスが取れてしまうことがあります。

<対策>
首輪やハーネスが取れると、交通事故に遭ってしまったり、どこかに走って行き、そのまま迷子になってしまう可能性もあります。
首輪の場合には指1本が入るか入らないくらいに調整し、リードを付けて犬が引っ張っても本当に抜けないかを事前に確かめておくと安心です。
ハーネスにも様々な種類があり、試着OKなお店もあるので、サイズ確認を店員さんに手伝ってもらうと良いでしょう。

⑤熱中症・脱水

犬には、人のように全身から汗をかいて体温調節する機能がありません。
「パンティング」といって、口からハァハァと呼吸をすることで体の熱を逃します。しかし、パンティングでは体温調節機能が不十分です。

さらに、犬は人よりも地面に近いところを素足で歩くため、人間よりも暑さを感じやすく、脱水や熱中症になりやすいです。
人が心地よいと感じる気温20度くらいから熱中症の発症率が上がるというデータもあります。

<対策>
20度を越える時期になったら、特にこまめな水分補給と涼しい場所での休憩、過度な運動を避けるなど、体温が上がりすぎないように注意してあげましょう。
暑い時期の散歩は、朝晩の涼しい時間帯に行きましょう。

散歩時に役立つ6つのトレーニング

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散歩時に危険を免れたり、より楽しく快適にお外の時間を過ごすためのオススメトレーニングを紹介していきます。

1. アイコンタクト

名前を呼ばれたら飼い主さんの方に意識を向けるトレーニングです。
拾い食いや無駄吠え防止に役立ちます。

2. 離して/オフ

口に咥えたものを離してもらうトレーニングです。
物を拾って口に入れてしまった時、飲み込む前に離させることで誤飲を防ぎます

3. 社会化

社会化とは人・物・環境・音・犬などに慣れることで、どんな状況下でも気にすることなく、落ちついていられる状態を目指すトレーニングです。
社会化がしっかりとできていると、犬自身が自信を持つことができ、安心して様々な状況下に身を置くことができます。
この社会化は子犬のうちに行っておくことが推奨されていますが、何才になっても様々な刺激に触れ、慣れることは大切で社会化トレーニングは一生継続していくものです。

4. まて/ステイ (刺激が多い中での)

車が走っていたり、人、犬などがいる刺激が多い外でも待てることを目指しましょう。
排泄物を処理する際や信号待ちなど、止まっていてほしいときに役立ちます。

5. 呼び戻し

「まて」同様、刺激が多い外でも飼い主さんから呼び戻しの指示が入ったら飼い主さんの元に戻ってこられるレベルを目指しましょう。
首輪が外れたり、リードを離してしまった際にも役立ちます。

6. 横について歩く

飼い主さんの横を、飼い主さんのスピードに合わせて歩くトレーニングです。
散歩時の引っ張り、拾い食い、無駄吠えを回避しやすくなります。

まとめ


愛犬の安全を守るのは飼い主さんです。愛犬が何にどんな反応をしているのかをを把握する「観察力」や、愛犬がこの状況だったらどんな行動にでやすいかを「予測して先回りして対応する力」も非常に重要です。

また、その時の様子と過去の様子を比較することで、これまでとの違いなども把握することができます。

その時によって愛犬の様子も変わりますので、今現在の愛犬をしっかりと把握し、安全に散歩するにはどうしてたらいいかを日頃から考えてあげましょう。

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