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愛犬に自信をつけさせよう!問題行動の解決に大事な「心の器」

2022.07.30
愛犬に自信をつけさせよう!問題行動の解決に大事な「心の器」

犬の問題行動に悩まされている時、その問題に対する書籍を購入したり、ネットで検索したりしていませんか?問題行動そのものに対するアプローチももちろん大切ですが、同時に犬の「心の問題」にもフォーカスしてみましょう。

人間にも器の大きさがありますが、それとはちょっと違った意味で、犬にも「心の器」の大きさがあり、生まれ持った性格やこれまで経験してきたことなどから一頭一頭大きさは異なります。

「心の器」が大きいか小さいかで、問題行動が出るか出ないかが変わってきます。今は特に問題行動がない犬でも「心の器」を大きくすることは大切ですので、「心の器」とは何か、大きくする方法などを解説していきます。

この記事の目次

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犬の「心の器」とは

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人間の「器が大きい人」をイメージする時、「些細な事に目くじらを立てない」「余裕があって堂々としている」「自分に自信をもっている」などが思い浮かぶのではないでしょうか。犬の「心の器」も全く同じではないですが、人間と共通する部分もあります。

「心の器」が大きい犬の特徴

  • 飼い主を信頼している
  • 多少の物事に反応せず、堂々としている

盲導犬や警察犬などのワーキングドッグは、このようなイメージがあるのではないでしょうか。彼らは日々のトレーニングによって「心の器」を大きくしています。そのため、どんな状況においても冷静に自分の仕事をやり遂げることができるのです。

「ウチの子は家庭犬だから関係ない」と思われるかもしれませんが、家庭犬の問題行動にも「心の器」は大きく関係しています。

「心の器」のイメージ


犬の「心の器」はコップに入った水に例えることが出来ます。犬の「心の器」を「コップに水が溜まりあふれる」状態に例えると

  • コップの大きさ = 「心の器」の大きさ
  • 水 = ストレスや刺激
  • あふれる = 吠える、咬む、怯えるなどの問題行動

ということになります。
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この「コップの水があふれた」状態になった時、問題行動が現れてきます。

「心の器」があふれた時

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「心の器」があふれると以下のような様々な問題行動が現れます。

  • 吠える
  • 咬む
  • 固まる(怖くて動けないなど)
  • おびえる
  • 意味のない行動をする(自分のしっぽを追う、物を壊すなど)

例えば、来客に吠えてしまう犬の場合、知らない人という「刺激」や、家(自分のテリトリー)にやってくるという「ストレス」により、「心の器」の水があふれて「吠える」という行動をとります。「心の器」が大きい犬であれば「飼い主と一緒だから心配はない」という自信があるので、吠えることはありません。

このように犬の問題行動を直したい場合、問題になっている行動ばかりに目が行きがちですが、問題に対する直接的なアプローチだけではなく「心の器」を大きくすることも重要になります。

「心の器」を大きくするチャレンジメニュー

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「心の器」を大きくするには、「成功体験を積んで犬に自信をつけさせる」ことと「飼い主との信頼関係を築く」ことが重要です。慣れていないことを飼い主と一緒に乗り越えたという経験が、犬の「心の器」を大きくしていきます。

そこで、おうちで出来る簡単なチャレンジメニューを作ってみました。名付けて「ドキドキチャレンジ」です。

「ドキドキチャレンジ」①ダンボールのトンネルをくぐる

初級編

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アジリティのトンネルをイメージして作ってみました。そのままでは安定しないので、ソファとローテーブルで挟んで立たせています。

入口側で犬を待たせ、出口側から顔を出して呼んであげましょう。二人で出来るのであれば、入口側で一人が犬の首輪を持って待ち、もう一人が出口側で呼んであげてもいいでしょう。

慣れてきたら、ダンボールを2つ繋げてトンネルを長くしてみましょう。

中級編

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出口が見えないように布を掛けてみました。先が見えない場所に入っていくのは人間でも勇気がいりますね。成功したらおやつをあげるか、たっぷり褒めてあげましょう。

上級編

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空き缶の中にプルタブを10個程入れたものを用意します。振ると音がガシャガシャと鳴ります。紐の端を何度か結んで大きめの結び目を作り、空き缶の口に押し込むように入れ、出口にガムテープで貼りました。

トンネルの出口を通る時にガシャガシャと聞き慣れない音がします。金属音が苦手な犬もいますが、飼い主と一緒なら、変な音がしても大丈夫ということを犬に教えてあげましょう。こちらも成功したら、たっぷり褒めてあげて下さい。

「ドキドキチャレンジ」②ビーズクッションの上を歩く

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ビーズクッションの上は脚が沈むので、とても不安定です。リードを付け、ビーズクッションの上を歩かせてみましょう。
慣れてきたらビーズクッションの上で「オスワリ」や「フセ」をやってみましょう。

「ドキドキチャレンジ」の注意点

犬が怖がっている様子を見せたら、無理に行わないで下さい。おやつを使って、犬が自ら動いてくれるように誘導してあげましょう。大きい物体が苦手なタイプの子であれば、大きいダンボールやビーズクッションに慣れさせるだけで一つ「成功体験」を積んだことになります。

「ウチの犬は心の器が小さい」と落ち込んでしまう方もいるかもしれませんが、一頭一頭違っていて当たり前です。また、トレーニングを重ねていくことで大きくすることもできますので、愛犬に合った方法を試してみてください。

お出かけだけでも「ドキドキチャレンジ」に

愛犬とのお出かけも「ドキドキチャレンジ」になります。人が多い所や他の動物がいる牧場など、いろいろな所へお出かけして多くの体験をさせてあげて下さい。初めは「人がいっぱいいる」「変な動物がいる」と不安がっていた犬も「飼い主と一緒だったから大丈夫だった」という自信がつきます。

まとめ

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「心の器」は問題行動への直接的なアプローチではありませんが、犬の心の基盤としてとても重要です。

また、愛犬が出来たことをリストに書き足していくのもオススメです。これは犬が出来るようになったことであると同時に、飼い主も一緒に頑張った記録ですので、トレーニングのモチベーションも上がるのではないでしょうか。

出来たことリストをいっぱいにして、愛犬との絆を深めていきましょう。

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