全国には、「ねこ神社」や「ねこ寺」と呼ばれる猫にまつわる神社仏閣が数多く存在します。その中には、お寺や神社で飼われていたり、そこに住み着いている猫がいるところもあります。境内でのんびりとくつろぐ猫たちの姿に癒やされた経験がある方もいるかもしれません。
この記事では全国のねこ神社やねこ寺の中から、猫が暮らすお寺をご紹介します。
この記事の目次
①栃木県「小島山 長楽寺」
長楽寺(ちょうらくじ)は、那須三十三所観音霊場の第十二番礼所で、寛永7年(1630年)に創建された真言宗のお寺です。
たくさんの猫と一緒に朝食をとる住職の動画が話題になったため、猫好きであれば長楽寺をご存じの方も多いでしょう。YouTubeチャンネル「那須の長楽寺」では、住職と猫たちのほのぼのとした日常を楽しめます。
長楽寺では動画に映る猫たちと会うことも可能です。ただし、猫たちは人間が誘導しないと人前に出てこないこともあるため、猫に会いたい場合はお寺のスタッフに伝えて案内してもらうことをおすすめします。
小島山 長楽寺
栃木県那須郡那須町寺子丙1404(Googleマップ)
https://nasu-chourakuji.com/
②千葉県「檀特山 小松寺」
小松寺(こまつじ)は、寺の七不思議や南総里見八犬伝の里見氏の財宝伝説が伝わる神秘的なお寺です。房総地方では、数少ない紅葉の名所としても有名で、紅葉の季節には境内のモミジ、カエデ、イチョウが彩り鮮やかに色づきます。
そんな小松寺には、副住職を務める「たま」と、寺の名前がついた「こまつ」の2匹の猫が住んでいます。住職が本堂に迷い込んだ子猫を保護したことから猫たちが寺で暮らすようになり、お昼寝したり境内を自由に歩いたりと気ままに過ごしています。
檀特山 小松寺
千葉県南房総市千倉町大貫1057(Googleマップ)
https://www.komatsuji.jp/
③福井県「御誕生寺」
御誕生寺(ごたんじょうじ)は、全国から集まった曹洞宗のお坊さんが日々修行に励むお寺です。
「ねこ寺」としても知られており、30匹ほどの猫が暮らしています。招き猫のおみくじや猫の御朱印帳などの猫グッズがあり、猫にじゃれつかれている大仏像も見どころの一つです。
御誕生寺は、現在の本堂の建設中に4匹の猫を拾ったことがきっかけで、行き場のない猫たちを保護するようになりました(注:猫の受け入れはしていません)。
このお寺では猫たちの里親を募集し、譲渡会も開催されています。また、猫たちの食費や医療費のための募金も受け付けていますので、保護活動の一環として訪れてみてはいかがでしょうか。
御誕生寺
福井県越前市庄田町32-1-1(Googleマップ)
https://www.facebook.com/gotanjouji/
④愛知県「龍岳院」
龍岳院(りゅうがくいん)は、400年以上の歴史を誇る曹洞宗のお寺で、書家でもある住職が願いを込めて美しい御朱印を書いてくださいます。訪れる参拝者が楽しいひとときを過ごせるよう、カラフルで美しい誕生日御朱印や名前入り御朱印、ペットの誕生日御朱印も書いて頂けます。
この龍岳院には、茶トラの「リオ」という看板猫がおり、先述した御誕生寺から引き取られたそうです。また、龍岳院では「猫募金」を受け付けており、募金に協力すると特別な御朱印が頂けるそうです。集まった寄付金は全て御誕生寺に贈られ、境内に住む猫たちの食事や医療費に充てられます。
龍岳院
愛知県新城市庭野南植田21-1(Googleマップ)
https://ryugakuin.com/
⑤京都府「猫猫寺 開運ミュージアム」
猫猫寺(にゃんにゃんじ)は、猫をご本尊とした寺院型テーマパークです。猫をモチーフにしたアートや雑貨、猫のご本尊様、天井画やふすまなどの美術品を楽しめる施設です。
住職である猫たちは実際に猫猫寺に住んでいるわけではなく、お客さんが飼っている猫から人懐っこい子や飼い主との外出が好きな子が「猫住職」として選ばれています。猫住職たちはたまに出勤しますが、混雑を避けるために予告は行われていないとのことです。
また、猫猫寺には「見習い住職」の猫たちが暮らしています。ただし、ストレスにならないように猫のペースでお勤めするため、必ずしも会えるとは限らないようです。
猫猫寺
京都府京都市左京区八瀬近衛町520(Googleマップ)
https://nyannyanji22.www2.jp/
猫に会いにお寺に行く時の注意点
実際に猫に会いにお寺に行く際には、以下の点に注意しましょう。
- 猫に会えないこともあると心得る
- 勝手に食べ物を与えない
- 猫を追いかけ回さない
- 無理やり抱っこしない
- 寝ている猫を起こさない
猫好きの方ならよくご存じかと思いますが、猫たちは基本的にマイペースです。猫に出会えないとお寺にクレームをつける人もいるそうですが、本来お寺は猫との触れ合いの場ではありません。お寺の迷惑にならないよう、猫に会えない場合もあると心得て参拝してください。
また、マナーの違反はもちろんのこと、猫が嫌がるような行為も避けるよう心掛けましょう。
まとめ
今回は、猫たちが暮らすお寺をご紹介しました。運が良ければ看板猫たちに会えるかもしれませんので、運試しに訪れてみてはいかがでしょうか。
訪れる際はマナーを守り、猫やお寺の方に快く受け入れてもらえるように礼儀正しく参拝しましょう。