うさぎをお風呂に入れるべきでない5つの理由とは

うさぎをお風呂に入れるべきでない5つの理由とは

うさぎを飼っていると、お風呂に入れた方がいいのか悩むことはありませんか?うさぎはきれい好きな動物ではありますが、お風呂に入れる必要はなく、むしろお風呂に入れてしまうとうさぎを危険に晒してしまう可能性があります。

この記事ではうさぎをシャワーすべきでない理由と、どうしてもお風呂に入れなければいけない場合の注意点について解説していきます。

この記事の目次

うぎさをお風呂に入れない方がいい5つの理由

うさぎ,お風呂,シャワー,ストレス,毛づくろい,ブラッシング,パニック,体温調節
冒頭でもお伝えしている通り、うさぎをお風呂に入れる必要はありません。無闇にうさぎをお風呂に入れてしまうと命に関わることもありますので、なぜお風呂に入れてはいけないのかを理解することが大切です。

1. お風呂に入ること自体がストレスになる

うさぎにとって、慣れないお風呂場に連れて行かれ、水に濡れるだけで大きなストレスとなります。また、ドライヤーもうさぎにとっては音が大きく、恐怖の対象です。

うさぎはデリケートでストレスにとても弱く、強いストレスを受けると場合によっては死んでしまうこともあります。よっぽどのことがない限りはお風呂に入れない方が良いでしょう。

2. そもそも汗をかかない

うさぎには汗腺がなく、ほとんど汗をかきません。そのため、人間のように汗を洗い流す必要がないのです。

また、汗をかかないウサギは体温調節が苦手で、普段は大きな耳に流れる血管に風を当てて体温調節を行っていますが、お風呂に入ったり出たりすることで体温が大きく変化し、体力を消耗してストレスにも繋がります。

3. 乾かすのが大変

うさぎの被毛は細くて柔らかく、びっしりと生えているため、乾かすのも大変です。

うさぎは湿性皮膚炎(皮膚が長時間濡れた状態が続くことで起こる皮膚病)にかかりやすく、十分に乾いていない状態で放置すると炎症を起こしてしまいます。また、寒い時期では体が冷えて体調を崩してしまう恐れもあります。

4. 暴れると危険

お風呂に入れた際、パニックを起こして暴れてしまうと、骨折してしまう可能性があります。他の哺乳類と比べてもうさぎの骨は脆く、ちょっとしたことでも折れてしまうため注意が必要です。

また、暴れた際に耳の中に水が入ると、炎症を起こしてしまうかもしれません。うさぎにとって耳は大変重要な器官であるため、水が入ってしまう可能性がある行為はできる限り控えたほうが良いでしょう。

5. 毛づくろいがお風呂代わり

うさぎの毛づくろいには、愛情表現やストレスの意味もありますが、毛づくろいをすることによって体を清潔に保つ役割があります。うさぎの唾液には殺菌効果のある成分が含まれており、毛づくろいがお風呂の代わりになっているため、お風呂に入れる必要はありません。

きれい好きなうさぎは、一日の多くの時間を毛づくろいに費やしていますが、あまりにも心配になるくらい毛づくろいをしている場合はストレスが原因のこともありますので注意しましょう。

ブラッシングは必要

うさぎ,お風呂,シャワー,ストレス,毛づくろい,ブラッシング,パニック,体温調節
お風呂は必要ありませんが、うさぎにとってブラッシングはとても重要です。普段は1週間に一度、換毛期には1〜2日に一度ブラッシングしてあげましょう。長毛種の場合はさらに頻繁なブラッシングが必要です。

うさぎは猫のように飲み込んだ毛を吐き出せず、毛を飲み込みすぎると毛球症になってしまうことがあります。毛球症は外科的な手術が必要になることもありますので、抜け毛はしっかり除去してあげることが大切です。

うさぎのお手入れに関しては以下の記事を参考にしてください。

うさぎに必要なグルーミングとは?爪切りとブラッシングのやり方
https://cheriee.jp/pets/rabbit/29028/

お風呂に入れたい時は獣医師に相談

うさぎ,お風呂,シャワー,ストレス,毛づくろい,ブラッシング,パニック,体温調節
お風呂が必要なほど汚れていたりニオイがきつかったりする場合は、病気の疑いもあります。まずは、動物病院へ連れて行き獣医師に相談してみましょう。なお、発情期には一時的にニオイが強くなることもありますが、しばらくすると気にならなくなります。

もし、獣医師から許可が出たら、以下のことに注意してお風呂に入れましょう。

  • 全体を濡らすのではなく、汚れた部分だけ洗う
  • 40℃程度のお湯で洗う
  • 頭からお湯をかけない
  • 耳の中に水が入らないようにする
  • 濡れた箇所を完全に乾かす
  • 冬は寒さ対策をする

なお、シニアの子にとっては体への負担が大きく、お風呂に入れるのはおすすめできません。ボディタオルなどで汚れている部分を拭くだけにしましょう。

まとめ

うさぎ,お風呂,シャワー,ストレス,毛づくろい,ブラッシング,パニック,体温調節
うさぎは大変デリケートな生き物で、お風呂に入る行為自体やドライヤーの音にストレスを感じてしまいます。また、体温調節が苦手であるため、体に負担がかかってしまいます。汗をかかず毛づくろいがお風呂代わりであるうさぎにとって、基本的にはお風呂は必要ありません。

どうしても汚れやニオイが気になる場合は、病気が原因であることも考えられますので、まずは獣医師に相談し指示を仰ぎましょう。

その上でお風呂に入れる場合は、濡らす場所を最低限にし、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。ただし、シニアの子には体への負担が大きいため、汚れている部分を拭くだけにしたほうが安心です。

関連記事

こちらの記事も読まれています

小動物」の記事をさがす