シニア猫との暮らし方とは?元気で長生きするためにできること

2024.02.10
シニア猫との暮らし方とは?元気で長生きするためにできること

シニア猫との暮らしは、若いときとは異なる工夫やケアが必要になってきます。元気で長生きできるように、そして飼い主さんも楽しく暮らせるようにシニア猫との暮らし方を知っておきましょう。

今回は、筆者が19歳の猫との暮らしで実践していることも併せてご紹介します。

この記事の目次

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7歳頃からがシニア

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個体差があるものの、一般的に猫は7歳になるとシニア期に入るといわれています。近年では寿命が延びており、20歳を超える猫もいるほどです。

人間が加齢とともに体力が低下したり病気にかかりやすくなったりするように、猫もさまざまな変化が生じます。

いつまでもかわいらしさが残っているため、なかなか変化に気づかないこともあります。飼い主さんは変化がないか注意して観察しましょう。

シニア期に入る頃の変化

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猫の7歳は、個体差や種差はありますが人間では44歳頃に該当します。

44歳はいわゆる「中年期」。体にさまざまな変化が起きる人が多いのではないでしょうか。太りだしたり、人間ドックで何かに引っかかったりという方もいるでしょう。猫も同じように、次のような体に変化が生じやすくなります。

  • 毛につやがなくなってくる
  • お腹の肉が垂れてくる
  • 高いところにあまり上りたがらない
  • 寝ている時間が増える
  • 太りやすい
  • ご飯を食べるのに時間がかかる
  • 腎臓疾患など病気を発症しやすい

10歳を超えるとさまざまな心配事も

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10歳以上になると、毛のつやがさらになくなりパサついてきます。毛繕いもほとんどしなくなるので、全体的にボソボソに。寝ている時間が増え、好奇心も減ってくるため、遊ぶ時間が減るのも高齢になった特徴です。

さらに年を重ねると、猫によっては「トイレに間に合わない」「寝ながらもらす」など排泄の問題も出てきます。

シニア猫との暮らしで大切なこと

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猫が高齢になったら、食事やケアなどを見直してきましょう。まずは動物病院で健康診断をしてもらうことをおすすめします。

動物病院を定期的に受診する

子猫の頃や飼い始めから定期的に受診し、健康診断も受けておくと安心です。今まで受けた経験がない猫は、シニアになってからでもいいので、まずは体のチェックをしてもらいます。健康診断の頻度は、獣医師に相談するといいでしょう。腎臓病や心臓病などが見つかった場合も、獣医師の指示に従います。

定期的に受診しておくと、過去との比較ができる点がメリットです。「データが少し悪くなっている」「5月には熱中症になっていたから気を付けて」など、ケアの注意点も把握できます。

食事内容を見直す

高齢になると消化機能も低下していくので、シニア用のフードに変えていきましょう。ただし、フードは一気に変更しないでください。猫のお腹の負担を減らすためにも、少しずつ新しいフードを混ぜていくようにしましょう。

突然好みが変わるときもあるので、複数種類のフードに慣れさせておくと安心です。


フードについては、動物病院で相談するのもおすすめです。療法食を処方された場合は、獣医師の指示に従ってください。

食べやすくする工夫を

ドライフードが好きなのに歯が弱って食べられない子は、フードをふやかしたり砕いたりすると食べやすくなります

筆者のシニア猫(2023年の時点で19歳)には、ドライフードを粉々にして舐めて食べられるようにしています。現在は、歯が弱っていてウエットフードしか食べられません。ただ、外出時はウエットフードを置いて出かけるのは難しいため、ドライフードを食べさせる必要があるのです。

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このペット用フードクラッシャーは、自分の手で押してカットする必要がありますがフードの状態を確認しながら砕ける点が便利です。粉状に近い状態まで細かくできるので、猫がそのまま舐めて食べられます。

安価ですが、砕く際は多少の力は必要です。力を入れるのが大変な方は、電動のクラッシャーを使うことをおすすめします。

家の中はシニア猫仕様に

1. キャットタワーをチェック

シニアになっても、高いところには登りたがる猫もいます。これまでのキャットタワーにステップを付けたり、低めのタワーにしたりなど安全に配慮します

2. トイレもシニア仕様に

関節の痛みなどでトイレのふちをまたげなかったり、うまくふんばれなかったりするようになります。トイレの脇にステップを置いてあげると楽になるようです。筆者は頑丈な空き箱を置いて対応しています。

トイレの数を増やし、寝床からアクセスのいいところに置いてあげるとトイレに間に合わないといったトラブルが減らせます。

3. 滑りにくい床に

フローリングでは足腰に力が入らず、滑る恐れがあります。猫が歩くところや階段は滑り止めマットなどを敷いておきます。洗えるマットなら、粗相などをしても安心です

少しでも遊ぶ

高齢になって好奇心がなくなったからといって、遊ばないままだと体力も落ちていきます。シニア猫は、昼は寝てばかりで夜中に起きて騒ぐようになりやすいので、刺激を与えるのも効果的です。

たとえ遊ばなくてもおもちゃを見せたり、外の様子を見せたりするといいでしょう。実際昼に5分でも遊ぶと、夜はよく寝ると実感しています。

こまめに体をチェック

皮膚にできものができていないかなど、こまめに体を触ってチェックします。毛繕いをしなくなるので、ブラッシングも必須です。耳が遠くなっていて不安感が強いのか、つきまとってくる日があります。そんな日は特に念入りに体に触るようにしています。

爪とぎもしなくなるため、爪のチェックも必要です。丸く伸びていくため、肉球に刺さりやすいのでこまめな確認をおすすめします。筆者の猫は頻繁に鳴いていたときがあったのですが、歩くたびに爪の先が肉球に当たっているのが原因でした。丸く伸びた爪は太く、切るのが難しいので動物病院でのカットをおすすめします。

いつか訪れるその日のために

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「縁起でもない」と思われるかもしれませんが、すでに数年前からペットの葬儀屋さんは決めています。かかりつけの動物病院で紹介してもらった葬儀屋さんです。

いつ別れが来るかわからないので覚悟はできていますが、いざその日が来たら気が動転するのは間違いないはず。慌ててネットで検索などをしていると、愛猫との別れの時間も減ってしまいます。動転して不本意な葬儀をするかもしれません。最後に後悔しないためにも、事前に決めておくことにしました。

まとめ

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シニア猫が元気に長生きできるようにするためにも、猫の状況に対応していく必要があります。まずは動物病院を受診して、健康状態を確認してもらうと安心です。

食事やトイレなども見直していきましょう。こまめな体のチェックやブラッシングも必要です。コミュニケーションを増やすことで、猫の不安感の解消にもつながります。

シニア猫との暮らしを楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。

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