文鳥は江戸時代に日本に入って以来、人々に愛されてきた小鳥です。文鳥は上手に飼えば人によく懐き、手乗りにもなります。「ベタなれ」する子もいる上、比較的初心者の方も飼いやすい小鳥なので、ペットにしたいと思う人もいるでしょう。
この記事では、初めて文鳥を飼う人のために、用意するグッズやお世話のコツ、注意点を紹介します。
この記事の目次
文鳥ってどんな鳥?

文鳥はもともとインドネシア・ジャワ島原産で、スズメの仲間です。スズメ目カエデチョウ科キンパラ属に分類されます。
日本に入ったのは江戸時代
日本に入ってきたのは江戸時代の初期といわれています。元は観賞用でしたが、江戸時代には繁殖も行われるようになりました。浮世絵にも文鳥が描かれています。
白文鳥は明治時代に日本で生まれたカラーで、今も人気です。
文鳥の特徴
大きさはおよそ15センチと小型で、くりくりした黒い目と薄ピンクのとがったくちばしが特徴です。目の周りには赤いリング(アイリング)があります。鳴き声はさほど大きくないので、マンションなどでも飼育しやすいといえます。
カラーバリエーションとしては次のような文鳥がいます。

- ノーマル:白・黒・グレー
- 桜文鳥:ノーマル文鳥に白い羽毛が混ざったもの
- 白文鳥:真っ白な文鳥
- シルバー文鳥:ノーマルのカラーが淡くなった文鳥
- シナモン文鳥:全体的に淡い色の文鳥。メラニンが欠乏している
- クリーム文鳥:シナモンよりもさらに色が薄い文鳥
文鳥は雑食性で、種子をメインに昆虫なども食べます。寿命は約8年で小鳥類の中では比較的長いといえるでしょう。飼う際は、最後まできちんとお世話する覚悟も必要です。
文鳥の性格と気質
文鳥は明るい性格で、人になれやすく手乗りにもしやすい鳥です。いわゆる「ベタなれ」状態になると、人の手の中で寝てしまう子もいるほどです。パソコンのキーボードに乗って、仕事の邪魔をする子もいます。
一方で繊細なところもあり、怖がると威嚇をすることも。縄張り争いで攻撃的になるオスもいるため、新たに文鳥を迎えるときなどは注意が必要です。
文鳥を飼う前に用意したいグッズ

文鳥をお迎えする前には、ケージなどのグッズを用意しましょう。他の小鳥とあまり大きな違いはなく、ペットショップやインターネットで購入できます。
- 小鳥用ケージ
- 止まり木
- エサ入れ、水入れ
- 菜挿し(なざし)
- 水浴び用容器
- 文鳥のエサ
ケージ
一般的な小鳥用のケージで大丈夫です。透明な水槽タイプのケージは湿気がこもりやすいので、あまりおすすめできません。
止まり木
止まり木は、鳥が1日の大半を過ごす大切な場所です。2本用意して段違いで設置します。高い方は鳥が休憩する場所、低い方はエサや水を飲む場所とするといいでしょう。
鳥は止まり木にくちばしをこすりつけたりかじったりするので、素材はプラスチックより木製がおすすめです。天然木タイプもあります。
ブランコを好きな子が多いので、入れておくのもいいですね。
エサ入れ、水入れ
エサ入れは、外からエサの残量が一目でわかる透明タイプをおすすめします。浅いエサ入れはこまめに補充することになるので、いつでもフレッシュで清潔なエサが食べられます。
深いエサ入れはたくさんエサが入りますが、食べきれないままになり劣化しやすくなる点がデメリットです。あまり大きいエサ入れだと、鳥が中に入ってしまいます。排泄物が混入する場合もあるので、不衛生になりがちです。
水入れは、どのくらい飲んだかがわかるメモリ付きがおすすめです。
菜挿し
鳥が食べやすいように、野菜を入れておく容器です。
水遊び用の容器
文鳥は水浴びを好みます。体の汚れを落とす効果も期待できるので、文鳥がやりたいだけやらせてあげましょう。ケージの外に取り付けるタイプなら、ケージ内が水浸しになりません。
文鳥のエサ
「シード+副食」か「ペレット」を用意します。ペットショップで購入した場合は、文鳥がこれまで食べていたものを与えるといいでしょう。
ヒナから飼うのなら、栄養バランスに優れたペレットがおすすめです。
シード
シードは一般的なエサとして知られています。シードを与える場合は、ヒエやアワなど、さまざまな種類のシードが入ったミックスシードがいいでしょう。
ただし、シードメインだと栄養に偏りが生じやすいという特徴があります。ボレー粉や野菜などの副食も欠かさず与えましょう。
皮むきタイプは老鳥や消化機能が弱った文鳥におすすめします。劣化しやすいので、保存には注意が必要です。
ボレー粉(副食)
栄養が偏らないように、ボレー粉も与えます。ボレー粉は牡蠣殻をくだいたフードで、カルシウム補給に役立ちます。
野菜(副食)
シードを主食とする場合は、ビタミンやミネラル補給のために新鮮な野菜を与えることも大切です。文鳥におすすめの野菜は、小松菜、大根の葉っぱ、ニンジン、チンゲン菜、白菜、レタスなどがあります。
なお、アブラナ科の野菜にはゴイトロゲンという成分が含まれており、甲状腺の働きに影響を与える可能性があります。特にキャベツは含有量が比較的多いため、大量・頻繁に与えるのは避け、あげる場合も少量にとどめましょう。
また、ネギやタマネギ、アボカドなどは中毒を引き起こす恐れがあるため、絶対に与えてはいけません。ほうれん草もシュウ酸が多く、カルシウムの吸収を妨げるため、与えない方が良いでしょう。
果物も喜びますが、糖分が多すぎるため肥満を招く恐れがあります。下痢などを引き起こす場合があるので、果物を与えるのは控えましょう。
ペレット
ペレットは文鳥に必要な栄養が入った粒状のエサです。ボレー粉や野菜を別途与える必要はありません。シードのように栄養バランスが偏る心配もなく、消化もよいので、できればペレットを与えるようにしたいところです。
ヒナなど成長期や繁殖期には高たんぱくで高カロリーのペレット、成鳥には通常のペレットなどとライフステージで変更します。シードをずっと食べていた場合、切り替えはなかなか難しく根気が必要です。
選び方に悩んだり、切り替えがうまくいかなかったりした場合は、鳥専門の獣医師に相談することをおすすめします。
文鳥のお世話のコツと注意点

文鳥は比較的飼育しやすい小鳥ですが、コツや注意点もあります。文鳥と楽しく暮らすためにも、チェックしておいてくださいね。
文鳥を診てくれる動物病院を探しておく
文鳥を飼う前に、文鳥を診察してくれる動物病院を探しておきましょう。なるべく通いやすい動物病院を選ぶと、通院の負担も少なくなります。
ただし、犬や猫以外の動物はエキゾチックアニマルのカテゴリになるため、診察ができない病院もあります。鳥専門の動物病院や、鳥に詳しい獣医師がいる動物病院がおすすめです。
インターネットで探すのもありですが、お住まいの地域の獣医師会に問い合わせてみるのもいいでしょう。
また、近所の動物病院が文鳥を診てくれなくても、知っている病院はないか尋ねてみると紹介してもらえるかもしれません。いろいろな方法で情報を仕入れるといいですね。
文鳥の多頭飼いと単独飼育の違い
文鳥はもともと群れで生活しているので、多頭飼育もできます。ただし、オスは縄張り意識が強いので、途中から増やす場合は注意が必要です。
ベタなれしてほしいなら、単独飼育の方がいいでしょう。なれやすさに性別は関係なく、オスもメスも人になれやすいといえます。
文鳥はちょっと寂しがり屋
文鳥はほったらかしにしないで、しっかりコミュニケーションを取りましょう。賢い小鳥であり、少し寂しがり屋なところがあります。
人によく懐いている子は「遊んでほしい」「撫でて」とアピールしてきます。特に単独飼育の子は、こまめに声をかけてあげると安心します。
人がいるリビングにケージを置いておくといいでしょう。
放鳥時のトラブルや事故に注意
室内での放鳥はコミュニケーションに欠かせませんが、楽しい反面、トラブルが生じる場合もあります。
まずは迷子予防のためにも、放鳥前にドアや窓をしっかり閉めておきましょう。外に飛んで行ってしまったら、元に戻ってくるのはかなり困難です。
また、懐いている子は人のあとをついてまわることがあります。小さいので、うっかり踏んでしまうといった事故が起きないよう注意してください。
人が食べているお菓子や飲み物にも興味を示します。おねだりする様子がかわいいからといって、食べさせたり飲ませたりすると健康を損ねるリスクがあります。
放鳥時は何も食べないでいるか、文鳥にとって安全な野菜を与える程度にとどめてくださいね。
生活リズムを安定させて日光浴を
文鳥は昼に活動し、夜は眠る「昼行性」の鳥です。朝昼はカーテンを開けてお部屋を明るく、夕方から夜は暗くするなど、とメリハリをつけましょう。
夜遅くまで起きている家庭などの場合は、鳥かごにカバーをつけるのもいいでしょう。明るい時間が長いと発情しやすくなるので注意してください。
日光浴も大切です。しっかり太陽光を浴びると体内でビタミンDが生成され、カルシウムの吸収につながります。
お天気のいい日は、脱走対策などをした上でケージごとベランダに出すのもいい方法です。
まとめ

文鳥は江戸時代から人気があり、飼いやすく人にも懐きやすい小鳥です。手乗りになるのはもちろん、人の手の中で眠るなど「べたなれ」になる子もいるので、ペットとして迎えたい人も多いでしょう。
飼う前に飼育グッズを用意して、診察してくれる動物病院を探しておくことも大切です。
文鳥は賢く、寂しがり屋なところがあるので、飼い主さんはしっかりコミュニケーションを取る必要があります。寿命は8年くらいと比較的長いので、最後までしっかり面倒を見てあげてくださいね。



























































