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ねこしつけ

猫を叱らないしつけ「クリッカートレーニング」の方法と注意点

伊藤 悦子
伊藤 悦子 家畜人工授精師 、ペット栄養管理士

猫を飼っているみなさんは、「クリッカートレーニング」というトレーニング方法をご存知でしょうか?
クリッカートレーニングとは、クリック音とおやつを上手に使うことで、猫のしつけや芸を教えるためのトレーニングです。犬のトレーニングで使われるため、犬の世界ではよく知られています。

元気がよすぎる猫を落ち着かせたり、寝てばかりの高齢猫に刺激を与える効果も期待できます。ハイタッチやおすわりができるようになるかもしれません。

クリッカーを使い、1日10分程度のトレーニングで、猫と楽しくコミュニケーションを取ってみませんか?

クリッカートレーニングとは?

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クリッカートレーニングとは、「カチッ」というクリック音とおやつなどの報酬を結び付け、望ましい行動を教えるトレーニングです。

どんなしつけができるの?

例えば、クリッカートレーニングで、飼い主さんの元へ来る「おいで」を教えたとします。家具で爪とぎをしようとしている猫でも、クリック音と「おいで」を認識すると、おやつをもらえると思って家具から離れてくれます。猫を叱らずに爪とぎをやめさせられるのです。

このように、トレーニングを行うことで猫は「クリック音」「おやつ」を関連付けて覚えるようになり、うまくいけばハイタッチやおすわり、障害物ジャンプなどもできるようになります。

クリッカートレーニングの魅力

クリッカートレーニングは猫を支配するものではなく、楽しくコミュニケーションを取りながら、猫の好奇心を刺激するものです。
叱ってしつける必要もないので、お互いにストレスもたまりにくいでしょう。

クリッカートレーニングの参考動画

実際にクリッカートレーニングをしている様子を動画で見ることで、まずはイメージをつけましょう。

引用:YouTube
“Cat Agility, CASHMERE TRICKS AND TARGET TRAINING !!!”by Daniel King

クリッカートレーニングのメリット

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1. トレーニングはどんな猫もできる

クリッカートレーニングは、子猫はもちろん、成猫や高齢猫にもできます。元気がよすぎる猫や、攻撃的な猫など、どんな性格の猫に対してもできるトレーニングです。

2. 叱らなくてすむ

「望ましい行動」を音とおやつで強化するトレーニングなので、飼い主さんは叱る必要がなく、お互いにストレスがたまりにくい方法です。例えば、パソコンのキーボードで寝そべるなど猫の困った行動も、叱らずにケージに入るように誘導すればいいのです。
さらに、トレーニングを通して猫とコミュニケーションをとる機会も増やすことができます。

3. 猫の知的好奇心を刺激する

猫はいつも寝てばかりで、刺激がなくても大丈夫と思うかもしれません。しかし、猫は狩りをしたい本能もありますし、好奇心も旺盛です。
クリッカートレーニングをすることで、どうしたらおやつが手に入るのかを自ら考えるようになるため、猫への適度な刺激となるでしょう。

4. 運動不足を解消する

クリッカートレーニングをすると、おやつをもらうために必然的に体を動かすようになります。
部屋を移動したり、ジャンプをしたりすれば運動不足も解消できます。

クリッカートレーニングで用意するもの

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クリッカー

インターネットやペットショップで購入できます。

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猫を誘導する際に使います。菜箸やペンなどでかまいません。指でもできますが、棒があると咬まれる心配がありません。攻撃性のある猫は棒を使うと安全です。

おやつ

猫の好きなおやつやフードを用意します。一口で食べられる小さめのおやつがおすすめです。おやつで太らないように、ご飯の量を調整し、1日に与える量をあらかじめタッパー等に入れておくと与え過ぎを防げます。

おやつを入れるウエストポーチ

クリック音と同時におやつを与える必要があるので、すぐ取り出せるウエストポーチがあると便利です。

落ち着ける環境

猫と飼い主さんが1対1になれる静かな場所でトレーニングをしましょう。
他の動物やお客さんがいる、テレビが点けっぱなしなどでは気が散ってしまいます。お皿に入ったままのフードも片付けてください。

クリッカートレーニングの手順

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まずはクリッカーに慣れさせる

まずは、「クリッカーを鳴らしたらおやつを与える」を何度か繰り返して、クリッカーに慣れさせましょう。

①慣れてきたら棒を使う

慣れてきたら、指や棒を猫の前に出してみて、指や棒の匂いを嗅いだり、鼻を付けたりした瞬間にクリッカーを鳴らしましょう。そして、鳴らした直後に猫にすかさずおやつを与えます。

②離れた場所で棒を見せる

①を繰り返すと、猫は指や棒を見せるだけで近づいてくるようになります。
今度は、離れた場所で指や棒を猫に見せ、近づいて鼻を付けたらすかさずクリッカーを鳴らしておやつを与えてください。

③声かけ合図も混ぜる

②までできるようになったら、「おいで」と声をかけて指や棒を見せます。
テーブルに乗った猫も、指や棒の誘導で移動するようになり、「おいで」の声かけで飼い主さんの方に来るようになるでしょう。

④「お手」を教えてみよう

猫はおやつが欲しくて、指や棒に前足で触ろうとするようになります。
飼い主さんは指や棒を、片方の手のひらに付けて猫に見せます。そして、猫が前足を出した瞬間にクリッカーを鳴らしておやつを与えます。
何度か繰り返したら、「お手」と声で合図もし、クリッカーを鳴らしておやつを与えましょう。うまくいくと、猫は声掛けだけで「お手」ができるようになります。

クリッカートレーニングの注意点

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1. 空腹時に行う

空腹時に行えば、おやつが欲しくて猫は一生懸命トレーニングに参加してくれます。

2. トレーニングは短時間

猫の集中力はそれほど長くありません。5~10分程度が適切です。

3. ゆったりした気持ちで

焦ったりイライラしたりすると、猫に伝わります。ゆったりした気持ちで楽しみながらトレーニングをしてください。

4. 無理強いしない

誰でも気乗りしない日はあります。猫が乗ってこないときは、休憩しましょう。

5. クリック音が苦手な猫もいる

クリック音を嫌がる猫には、「いいこ」など声かけで代用します。その場合は、猫を驚かさないように小さな声でトレーニングしましょう。

6. おやつに乗ってこない猫もいる

猫のなかには、それほどおやつに執着しない子もいます。その場合は、大好きなおもちゃなどで代用してみてください。

7. トレーニングが終わったら片付ける

トレーニングが終わったら、クリッカーや棒、おやつは片付けてください。放置してある棒に鼻を付けて、おやつが出てこないとトレーニング効果が薄まってしまいます。

まとめ

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クリッカートレーニングは、クリック音とおやつを関連付けて、猫に望ましい行動や芸を覚えさせるトレーニングです。猫の知的好奇心を刺激し、運動不足も解消します。

飼い主さんとコミュニケーションも取れ、絆も深まるでしょう。猫と楽しみながら、クリッカートレーニングにチャレンジしてみてください。

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