「飼っている猫があまりなついてくれない」「家族にはなついているのに自分だけはダメ」と悩んでいませんか?もしかしたら、猫が嫌がる行動を知らないうちに行っているかもしれません。
今回は、猫と仲良くなるコツや注意点を解説します。ちょっと注意するだけで、猫との距離が縮まる可能性が高くなりますよ。
この記事の目次
猫と仲良くなるコツ
飼い主さんはなるべく静かな行動を心がけ、猫が自分から寄ってくるのを待つのがコツです。そのため、仲良くなるには飼い主さんの我慢と忍耐が必要になります。
静かに行動する
猫はドスドス、バタバタと行動する人が苦手です。多くの猫が元気いっぱいの人間の子どもを嫌がるのは、こうした理由もあります。足音を立てないように歩くなど、静かに行動するように意識してみてください。
大声を出さない
大好きな猫にかまいたくて、つい名前を呼びたくなりますよね。普段の会話でも声が大きい人もいるでしょう。しかし、猫は大きな声も苦手です。なるべく小声で話すようにしましょう。大きなクシャミなども注意が必要です。
あえて無視をする
床に座ったら、猫をかまわずに気にしないようにしましょう。猫が来ても目で追ったり、声をかけたりしないようにしましょう。それだけで猫が近づいてくる場合があります。猫の視線の高さになると警戒心が薄れるので、猫に背中を向けて寝転んでもいいでしょう。
近づいてきたらおやつを与える
猫が近づいてきたら、手からおやつを食べさせます。液状のおやつを少しずつなめさせるのもおすすめです。この時も、声を出さず黙って見守るようにします。
「おいしいおやつを騒がずに食べさせてくれる人」と認識し、だんだん警戒心を解いてくるでしょう。
一緒に遊ぶ
猫じゃらしなどで遊ぶのもいい方法です。特に子猫は一緒に遊んでくれる人を好みます。遊ぶときも、しつこくせず猫のペースに合わせましょう。
猫が人になついてるサイン
猫のしぐさや行動で、人になついているかどうかが予測できます。愛猫の行動をチェックしてみてください。
猫から近づいてきて体をスリスリする
猫の方から人に近づいてきて、飼い主さんに体をスリスリするなどのしぐさがみられたら、なついて甘えていると考えていいでしょう。
膝に乗ってくる
猫が膝に乗ってくるのは、敵意がなく懐いている証拠です。ゆっくり首筋などをなでてあげましょう。
ゴロゴロ喉を鳴らす
膝に乗っているときや、なでているときにゴロゴロと喉を鳴らしている場合もなついているといえるでしょう。飼い主さんがフードを用意している間、嬉しくてゴロゴロと鳴らすときもあります。
喉をゴロゴロと鳴らすのは、子猫がおっぱいを飲んでいることを母猫に伝える行ための動です。大人の猫が喉を鳴らすときはリラックスしている状態といえます。ただ、調子が悪いときも喉を鳴らす場合があるので、食欲や排泄の状態、猫の様子なども合わせて判断してください。
鳴いてコミュニケーションを取ろうとする
なついていると「ご飯ちょうだい」「遊んで」など、猫は鳴いて人とコミュニケーションを取ろうとします。猫同士では鳴き声でコミュニケーションをとりませんが、好きな人とは鳴き声を使ってコミュニケーションを取ります。
人のあとをついて歩く
大好きな人のあとをついて歩く猫もいます。甘えん坊な猫に見られる行動です。
お腹を見せる
寝っ転がってお腹を見せるのも、なついて甘えている行動です。やわらかいお腹は、猫にとって弱点なので普通は見せるのを嫌がります。
ほかにも、「一緒に寝る」「人の鼻に自分の鼻を付けてくる」「人の手や足をなめる」などの行動もなついている証拠といえるでしょう。
猫に嫌われるNG行為に注意
せっかく仲良くなれたのに、猫に嫌われてしまう場合があります。ほとんどの原因は「無理強い」と「大げさな行動」です。
猫を追いかけまわす
「抱っこしたい」「なでたい」と思っても、決して猫を追いかけないでください。猫は恐怖心を抱き、その人が苦手になってしまいます。特に小さなお子さんには注意してあげましょう。
大声でほめる
なでながら大声でほめても効果はありません。むしろ苦手になってしまいます。ほめたいときは、おやつを与えたり、静かに声をかけたりするのがおすすめです。
叱る・叩く
粗相をしたり、いたずらをしたからといって、叱ったり叩いたりすることは絶対にやめましょう。信頼関係が崩れてしまいます。
驚かす
リアクションがおもしろいからといって、猫を驚かすのもやめましょう。驚いた経験がストレスになり、人に不信感を抱く恐れがあります。
嫌がっているのにかまい続ける
耳が倒れ、しっぽをバタバタしているときは猫がイライラしているときです。なでたり抱っこしたりするのを中止してください。
それを無視して続けると嫌われるだけでなく、ひっかかれたり噛まれたりする恐れもあります。
隠れている猫を引っ張り出す
来客時など、怖がって家具の間や狭い場所に逃げ込むことがあります。その際、無理に引っ張り出すのはやめましょう。
仲良くなるのに時間がかかる猫もいる
いろいろ試してみても、なかなか仲良くなれない猫もいます。しかしあきらめたり、かまったりせずに猫が心を開いてくれるのを待ちましょう。
特に子猫時代、「兄弟猫から早く離された」「人と触れ合った経験がない」猫はすぐに仲良くなるのは難しいかもしれません。野良猫時代が長かった猫や過去に虐待を受けた猫も、時間がかかる可能性があります。
猫が快適に暮らせる環境を維持しながら大らかな心で見守っていると、いつか猫から近づいてくれるはずです。
まとめ
猫と仲良くなるには、「かまいすぎない」「静かに過ごす」のが効果的です。早く仲良くなりたいと、焦ってしつこくかまうとますます嫌われてしまうので注意しましょう。
猫から近づいてくる、体をすりよせてくる、喉をゴロゴロと鳴らすようになったら警戒心を解いた証拠です。しかし中には、なかなか心を開いてくれない猫もいます。あきらめずに猫のほうから近づいてくるのを待ちましょう。