昼間は少し暖かくなってきましたが、まだまだ寒い日が続いています。こういう日が続くと愛猫の寒さ対策が気になってきますよね。
暖冬とは言え、3月中旬ごろまでは朝晩は寒さが厳しい日が続きます。今回は、愛猫がぬくぬくと安全で快適に過ごせるよう、猫の寒さ対策と、暖房グッズ、暖房グッズを使うときの注意点を見ていきましょう。
この記事の目次
どんな猫が冷えやすいの?
基本的に、ペルシャ猫やヒマラヤン猫などの「長毛種」は寒さに強く、アメリカン・ショートヘアやマンチカンなどの「短毛種」は寒さに弱いと言われています。
また、若い猫は筋肉量や活動量が多いため身体が温まりやすいですが、筋肉量が少ない子猫や老猫、運動が嫌いな猫は冷えやすい傾向にあります。
猫にオススメの防寒グッズ3選
まずは、寒さをやわらげるため、基本とも言える猫のための防寒グッズをご紹介します。
1. ブランケット
最も代表的な防寒グッズと言えば、ブランケット。猫ちゃん専用のブランケットを用意してあげると良いでしょう。2枚置いておくと、敷布団・掛け布団として勝手に使ってくれたりもします。
飼い主の匂いが安心感をもたらすので、いらなくなったセーターなどの衣類をあげても良いでしょう。ブランケットよりも喜んで寝てくれるかもしれません。
2. 湯たんぽ
猫の体を温めるには、お腹を温めるのが効果的とされています。確かに、猫は体を丸めて寝ていたりもしますよね。そこでおすすめなのが、湯たんぽ。今や、100円ショップでも良い湯たんぽが買える時代。猫も湯たんぽ好きな子は多く、独占する子もいます。
ただし、湯たんぽをそのままの状態で使うと火傷をしてしまう危険性があるので、タオル等で巻いてから使わせるようにしましょう。
また、電子レンジで温めるカイロや、ペットボトルにお湯を入れる簡易湯たんぽなどを活用するのも良いですが、こちらも火傷の予防として、必ずカバーをつけて使用してください。
なお、湯たんぽには、下記ような蓄熱式のものもあります。こういった商品は面倒なお湯の入れ替えもないので便利です。また、温度も高すぎずちょうど良いので、猫用として購入されている方も多い商品です。
3. ペット用ベッド
ペット用のベッドには色々な種類がありますが、冬におすすめなのはボックスタイプで中がモコモコのペット用ベッド。四方が囲われているので熱がこもりやすく、猫ちゃんも安心感を得られる形です。
猫にオススメの寒さ対策はこの3つ!
防寒グッズ以外にも、寒さをしのぐ方法があります。
1. ブラッシング
ブラッシングは、毛並みをキレイかつ清潔に保つために行います。しかし、ブラッシングをすることが猫の寒さ対策にもなるというのはご存知ない方もいるかもしれません。
毛玉を取り除いて暖かく
重要なのは、「ブラッシングをして毛玉を取り除く」ことです。
猫は、毛と毛の間に体温で温めた空気をキープすることで、体を暖かく保っています。そこに毛玉ができてしまうと、その空気の層ができなくなってしまうため、寒い空気が直接肌に伝わるようになってしまうのです。
ブラッシングをすることで毛玉を取り除き、毛の間に暖かい空気をキープできるようになるのです。
どんなブラシがいいの?
ひとことに猫用のブラシと言っても、たくさんありすぎて、どれを使ったらいいか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方はこちらの記事をチェックして、愛猫にぴったりのブラシを見つけましょう。
また、ブラシをしたあとの抜け毛の掃除が大変だから抵抗があるという方は、こちらの便利グッズがおすすめです。
きちんとブラッシングをすることで、見栄えもよくなり、毛や皮膚も清潔になり、そして寒さ対策もできるので一石三鳥です。
2. ベッドの工夫
猫は寝床で長い時間過ごすので、ベッドを暖かく保つことは猫の冷え予防において重要なポイントです。
猫のベッドは、冷気が伝わりやすい窓際からはなるべく離れたところに置きましょう。また、床の上にベッドを置く場合は、タオルケットや断熱マット、ダンボールなどを下に敷いておくと、冷えの予防になります。ペット用のホットカーペットなども市販されているので、お金に余裕があれば購入しても良いでしょう。
3. 日差しが多い日はカーテンを開けて
日中、日の光を多く部屋に入れることで自然と部屋が暖かくなります。光が部屋に差し込む時間帯は、遮光カーテンだけでなくレースカーテンも開けられる範囲で開け、日差しをたっぷり取り込むと効果的です。
暖房器具を使用する上で注意すること3つ
1.感電に注意
コンセントに繋ぐ暖房器具の場合、猫がコードを誤って噛んで感電してしまうリスクがあります。コードはなるべく猫が届かないところに置き、コードカバーも活用しましょう。
2. 猫の火傷に注意
毎年、ストーブなどで火傷をしてしまう猫が多発します。ストーブに近づきすぎて、毛やヒゲが焦げることもあります。また、ストーブが熱いということがわからず、ストーブに飛び乗り、火傷をしてしまうケースもあります。
気をつけて見張ることはもちろん、ストーブの前に柵や障害物を置くなどして対策を取る必要があります。
とは言え、ストーブの上部も熱くなるようなタイプの石油ストーブは、四方に囲いを付けたとしてもストーブの上の囲いは熱くなり危険ですので、使わないようにするのが一番良いでしょう。
3. 脱水症状に注意
猫はもともと水をあまり飲まない動物です。そのため尿が濃く、泌尿器系の病気になることが少なくありません。
水分をしっかり取らないとさらに尿が濃くなり、特に冬場こたつで寝ていたり、乾燥した部屋にいると脱水症状になりかねません。
部屋の湿度管理と、猫の水分補給を徹底しましょう。猫が水を飲もうとしないときは、ごはんを水分の多いものにすると良いでしょう。猫の脱水については以下の記事もご参照ください。
まだまだ寒い季節、対策を怠らず
今回は、猫の寒さ対策として、猫の寒さをやわらげる方法をご紹介しました。様々なグッズも販売されていますが、適切にブラッシングをすることで、それが寒さ対策にもなるということがお分かり頂けたのではないでしょうか?
これから徐々に暖かくなるとは言え、まだまだ寒い季節。猫が寒い季節を最後まで快適に過ごせるように、ブラッシングやベッドの工夫をしたり、ご紹介したような防寒グッズを用いて寒さ対策をしっかりしていきましょう。
そして、暖房器具を使う時は、火傷や脱水症状などにも最新の注意をするようにしましょう。