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ねこ健康

あなたの飼い猫、太っていませんか?肥満の原因とその危険性

yoshi シェリー編集部

猫はとっても食いしん坊な生き物です。猫は、飼い主の食べ物にいつも興味津々ですし、いい匂いがしてくればすぐに飛びつきます。

ですが、欲しがるままに全て与えてしまうことは良くありません。人間と同じように、猫の肥満にもリスクがつきものだからです。

今回の記事では、猫の肥満の原因と、その危険性について触れていきます。飼い猫の体調と食生活の管理を行うのは、飼い主さんの義務とも言えるでしょう。

肥満の原因とは?

運動不足


キャットフードなどで摂取したエネルギーは、運動などで消費されなければ体内に脂肪として蓄積されます。たくさん食べても、その分しっかりと元気に運動していれば、カロリーもきちんと消費されて太ることはありません。

しかし、運動不足になってしまうと、余ったエネルギーは脂肪に変換されて、どんどん蓄積していきます。また一度太ってしまうと、動くのが億劫になってしまい、さらに運動をしなくなるという悪循環が生まれてしまいます。

過食


適度な運動をしていても、必要以上に食事を与えてしまうと体内でエネルギーが余ってしまいます。

ついつい「かわいくおねだりされたから」といってあげすぎてしまうと、結果的に飼い猫を不健康にしてしまうかもしれません。

不妊手術


メスの去勢手術・オスの避妊手術を行った結果、体内のホルモンバランスが崩れてしまうことがあります。

それにより、基礎代謝の低下や食欲の増進などが起こってしまい、猫の食事の量が増えたり、運動量が減ったりしてしまうことがあります。

老化


人間と同様で、猫も年齢とともに身体の基礎代謝が下がっていきます。さらに加齢により運動量も減っていくので、必要とするエネルギーの量は徐々に減っていきます。

いつまでも同じ量の食事を与えていては、少しずつエネルギーが余るようになってしまい、いつのまにか太ってしまうかもしれません。

病気と怪我


怪我や病気で安静中の猫は、どうしても運動不足になりがちです。運動量が減ればその分だけエネルギーを必要としなくなってしまい、結果的に太ってしまうことがあります。

また、甲状腺機能低下症やクッシング症候群などの内分泌系の異常によって体重の増加が起きてしまうことがあります。

肥満の影響

関節や筋肉


体重が増加すると、その分身体への負担も増えてしまいます。主な症状としては、捻挫、椎間板ヘルニア、関節炎などがあげられます。

猫の体重増加をあまり気にかけていないと、知らないうちに負担が大きくなってしまうでしょう。

心臓


重い身体を動かすことは、色々な部位に負担をかけることになります。心臓もそのうちの一つです。

筋肉に大きな負担がかかるため、筋肉に血液を送り出している心臓へ負担がかかってしまいます。

呼吸器


首や内臓の周りに脂肪がつくと、気管を始めとする気管支や肺などが圧迫され、呼吸を難しくさせてしまいます。

寝息がうるさくなったり、よく息切れするようになったりといった症状が現れることもあります。

病気の危険性

糖尿病


過剰な食事は、体内のインシュリンに対する抵抗性を高めてしまいます。インシュリン抵抗性が高まると、エネルギーが効率的に細胞内を行き来しにくくなります。

インシュリンは血糖値の上昇を抑える効果を持っているので、インシュリンが効きにくくなると糖尿病などになる危険性が高まります。

皮膚病


猫は太ってしまうと、効果的なグルーミングができなくなってしまいます。その結果、脱毛症やフケ、皮膚糸状菌症などの様々な皮膚疾患にかかりやすくなると言われています。

脂肪肝


別名、肝リピドーシスとも言われます。肥満体の猫が何らかの理由で食欲が落ちて、急速に体重が減ったときに発症しやすい病気です。

食事によるエネルギー供給が減ると、体の脂肪が肝臓に動員されてエネルギーに変換されるのですが、そのスピードが速すぎて脂肪が肝臓を覆い尽くしてしまうという病気です。

極端なダイエットなども原因となります。食欲減衰、よだれ、黄疸などが特徴的な症状です。命に関わる病気なので、これらの症状に心当たりがあった場合には早めに病院に行くようにしましょう。

膀胱・尿道疾患


肥満になるとトイレに行く回数が減り、蓄尿量が増えます。蓄尿量が増えてしまうと、尿石症や尿路閉塞などの尿路疾患になってしまうリスクが高まります。

関節炎


関節炎になったからといって明らかに歩き方がおかしくなる猫は、実は少ないです。猫は怪我をしても外敵から狙われるのを防ぐために、怪我を隠す習性があるからです。

段差を一気に降りなくなった、机から降りるときに躊躇するなどの些細な変化から読み取ることができるので、見逃さないようにしましょう。

最後に


飼い猫の体調管理を行うのは飼い主の役割です。欲しがっているからといって餌をあげすぎないように気をつけましょう。

分かりやすいサインではありませんが、些細な変化を読み取り、病気の兆候を見逃さないようにしましょう。

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