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いぬ健康

本当に預ける?ペットを飛行機に乗せる前に知っておきたいリスク

yuri
yuri シェリー編集部

ペットを飼っている皆さんは、夏の旅行や帰省にペットを連れて行きますか?その際に飛行機を利用する予定の方もいるのではないでしょうか。

人間でもなかなか厳しい日本の夏に、ペットを飛行機に乗せると命に関わる危険があります。

この記事では、夏場にペットを飛行機に預けるリスクについて解説していきます。飛行機を利用してペット連れの旅行や帰省を考えている方は、本当に大丈夫か改めて考えてみてください。

夏の飛行機にペットは乗せない方が良い

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ペットを飛行機に乗せる場合は、「荷物」扱いとなり、飼い主と一緒に客室に連れて行くことはできず、飛行機の貨物室で過ごすことになります。

貨物室自体は客室とほぼ同じ環境が保たれていますが、地上とは若干気圧が異なったり、普段聞こえない風切り音なども聞こえてきます。また、貨物室は窓もなく、飛行中は真っ暗闇になります。

加えて、真夏の日中などは貨物室に移動するときに外気にさらされて熱中症になってしまう危険も十分に考えられるため、航空会社も日中は避けるようにアナウンスしています。機材トラブルなどで予定より長い時間クレートの中にいる必要があったり、場合によっては冷房のない場所に放置されてしまう可能性もゼロではありません。

また、安全上の理由から、一度預けたペットは目的地へ到着するまでクレートから出すことができません。

夏場にペットを飛行機に乗せることには多くのリスクがあり、よっぽどの事情がない限り、ペットを連れて飛行機を利用するのは避けた方が良いでしょう。

短頭種は特に危険

フレンチ・ブルドッグやシー・ズー、パグといった短頭犬種はマズルが短く、鼻呼吸が苦手なため、特に熱中症になりやすい犬種とされています。そのため、多くの短頭犬種が夏場もしくは通年、飛行機への搭乗ができない場合があります。

ペットの死亡事例

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飛行機に預けたペットが死亡する事故は決して稀なことではありません。詳しい状況まではわかりませんが、毎年何らかの理由により飛行機内で動物の命が失われています。

ペットを飛行機に預ける際には、ペットの命に危険が及んでも責任を問わないという誓約書にサインしなければならないため、基本的には航空会社に責任を問うことはできません。事務的にサインするのではなく、本当にその覚悟があるのか、改めて考えてみてください。

死亡事例について(JAL)
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/support/pet/case/

過去の死亡事象について(ANA)
https://www.ana.co.jp/ja/es/travel-information/pet-policy/pet-mortality/

大切なペットを危険にさらさないために

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ペットと一緒におでかけすることが目的ではない場合は、信頼できる場所に預けるのが安心です。

ペットホテル・動物病院に預ける

単に「ペットホテル」といっても、滞在中の過ごし方や内容についてはさまざまです。ペットの性格やニーズに合ったペットホテルを選択しましょう。

動物病院に併設されているペットホテルであれば、ペットの体調が急変した場合でもすぐに対応してもらえるためより安心して預けることができます。ただし、利用できるのは動物病院の患者のみに限定している場合もあるため、あらかじめ問い合わせておきましょう。

友人や実家に預ける

信頼できる友人や実家にお願いもいいでしょう。ペットを飼う場合は、身近に頼れる存在がいるとより安心です。

ペットを預ける際の注意点

事前に利用しておく

ペットを預ける場合は、事前に何度かお泊まりの練習をしてあげましょう。その際に、ペットとの相性や予約の取りやすさなども確認しておくと安心です。

フードは食べ慣れたものを

突然環境が変わった上に、食べ物も変わってしまうと、大きなストレスとなります。いつも与えているフードを1日分、もしくは1回分を小分けにして、渡しましょう。常備薬などがある場合も、忘れずに渡します。

予防接種は必須

ペットホテルや動物病院に預ける場合、基本的には予防接種やノミ・ダニ予防をしていることが求められます。それらが必須でない場合でも、たくさんの動物がいる場所では感染や寄生の可能性が高くなるため、ペットの健康のために予防に努めましょう。

どうしても飛行機に乗せなければいけない場合

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ペット同伴で乗れるサービスを利用する

北九州を拠点とするスターフライヤーでは、機内の客席にペット同伴で乗れるサービスを提供しています。通常は荷物として貨物室に入れられるペットを、客室の飼い主の隣に乗せることができるため、より安全で安心して空の移動が可能になります。

ただし、1区間あたり5万円かかるのと、現時点では羽田⇔北九州線のみの運行のため、用途は限られてしまいます。それでも、関東と九州間の移動には大変便利になり、ペットへの負担も少なくなるでしょう。どうしても飛行機での移動が必要な場合は、多少お金がかかっても安全な方法を選択する必要があります。

止むを得えず貨物室に預ける場合

リスクを承知の上で、それでもペットを飛行機に乗せなければいけない事情がある場合は、あらゆる対策が必要です。また、怖がりな子や乗り物酔いしやすい子は、事前に獣医師に相談し、酔い止め薬や抗不安薬を処方してもらいましょう。

  • 気温が高くなる日中は避ける
  • 満腹や空腹の状態を避ける
  • 飛行機に乗る前に水分補給をさせる
  • クレートの中に保冷剤を入れる
  • クレートに給水器を取り付ける

これらの対策をしても事故を100%防げるわけではありませんが、できることはすべて実施してあげてください。

最後に

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夏の飛行機にペットを預けるのは大きなリスクがあります。

急な帰省などがあったときに困らないように、事前に複数のペットホテルや頼れる友人を探しておき、可能であればお泊まりの練習もしておくと安心です。予防接種もしっかり行っておきましょう。

もし、どうしてもどこにも預けられない場合は、家族の誰かが自宅に残るという決断も必要です。ペットを飼う以上は、そういった覚悟も求められるかもしれません。

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