犬の肉球ケアには「ワセリン」が隠れた名品だってホント?

2024.10.25
犬の肉球ケアには「ワセリン」が隠れた名品だってホント?

愛犬の肉球のガサつき、気になりますよね。

乾燥が進行してしまうと、切れてしまって出血なんてことにも…。

たくさんの肉球ケアクリームが出回っていますが、今回はその中でも、獣医さんもオススメする「ワセリン」を紹介したいと思います。

この記事の目次

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ワセリンとは?

ワセリンとは、原油を精製して作られた保湿剤です。

防腐剤などを使用していないため、赤ちゃんからおばあちゃんまで、そして犬の肉球にもおすすめな保湿剤。

ワセリンはとても便利で、化粧品やスキンケアなどさまざまな用途があります。ワセリンはその有能さから、様々なジャンルのメディアでもよく取り上げられます。

犬にワセリンを使って大丈夫?

ワセリンの原料は原油なのですが、不純物が取り除かれており、低刺激性のものとなっております。

ワセリンは医薬品にも使われ、アトピーの人にも処方されるほど、その安全性が認められています。

犬は肉球にクリームなどを塗られるとすぐに舐めてしまいます。でも、ワセリンなら犬が舐めても大丈夫。そもそも、ワセリンは匂いもしないため、普通のクリームより舐めにくくなっているんだそうです。

ワセリンの種類

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ワセリンは原油を原料とした精製物。ガソリンの種類に軽油、レギュラー、ハイオクがあるように、ワセリンにもその精製度によってさまざまな種類があります。

ヴァセリン

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「ヴァセリン」は、「黄色ワセリン」であり、ワセリンの中で最も不純物の含有量が多く、精製度が一番低いものです。

だからと言って危険というわけではないのですが、刺激を抑えたい場合や、安全性を高くしたい場合には、以下の3つのより精製度が高いワセリンがおすすめです。

白色ワセリン

健栄製薬
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「白色ワセリン」の方が、ヴァセリンに比べて純度が高く、不純物がほとんどありません。そのため超敏感肌の人でも使用できます。

白色ワセリンのなかでも「日本薬局方」と表記されているものはより不純物が少ないので、そちらを選ぶと良いでしょう。

プロペト

第一三共ヘルスケア
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白色ワセリンよりも精製度が高く、医薬用と同等な品質のワセリンです。子犬や肌の弱い犬の肉球には、プロペトがオススメ。

サンホワイト

日興リカ
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この4つのなかで最も精製度が高く、日本で手に入るなかで最高純度のワセリンです。幼犬や極めて肌が敏感な犬、そして他のワセリンが肌にあわなかった犬の肉球には、サンホワイトを試してみると良いでしょう。

ワセリンのメリット3つ

続いて、ワセリンを使うことで得られるメリットを3つご紹介いたします。

1. 安全・安心

ワセリンの良さはなんといっても、その安全性。犬は特にすぐ舐めてしまうので、身体への悪影響は絶対に避けなければなりません。

ワセリンは肌の内側には浸透せず、表皮をコーティングして外部の刺激から守ってくれます。
赤ちゃんでも、超敏感肌の人でも大丈夫なその低刺激は、飼い主さんとして嬉しいところですよね。

ワセリンはそれ自体に薬効があるわけではなく、純粋に保湿効果をもたらしてくれます。そのため、ほかの薬との相性などを気にする必要もありません。

ただし、ワセリンの効用はあくまで皮膚の保護。重度の化膿や生傷には使えません。

2. コスパが良い

ワセリンを、自分の保湿のために使ったことがある人は分かりやすいかもしれません。ワセリンはほんの少量でとてもよく伸びます。粘着性があり、少量で十分に保湿をしてくれます。

「少し高いな」と最初は思うかもしれませんが、使ってみるとなかなか減らず、経済的であることがわかると思います。

3. 色んな用途で使える

ワセリンは犬の肉球ケアだけでなく、さまざまな用途に用いることができます。

飼い主さんご自身の保湿クリームとしてもちろんのこと、化粧下地やメイク落とし、まつげ美容液、リップやかかとへのパップや練りチークなどなどにも使うことができます。

犬用肉球クリームを買った場合、犬だけに使いますが、ワセリンなら飼い主さんと共用で使うことができます。

肉球がガサガサになってしまう理由

犬の肉球の乾燥を防ごう

1. 散歩後の足拭き

散歩から帰ってきた後に、濡れたタオルなどで足を拭いたり、洗ってからタオルで水分を吸収したりする方が多いのではないでしょうか。実はこの、濡れた状態でいることが、乾燥に繋がるのです。

肉球のケアを第一に考えるならば、濡れたタオルではなく、乾いたタオルで拭くのが良いと言われています。

ワセリンで保湿して、水分が蒸発をしないようにケアしてあげれば良いのですが、そのままの状態ですと肉球にさらなる乾燥を引き起こしてしまいます。

2. 老化

シニア期になってくると、肉球の潤いがなくなってくる場合も少なくありません。

シニア犬の場合、この乾燥状態の肉球を放っておくと、硬く角質化してしまい、滑りやすい肉球となってしまいます。

また、肉球のひび割れから、細菌が入り込んでしまい、病気に感染をしてしまうこともあります。

3. 散歩中のアスファルト

散歩コースのアスファルトも、犬の肉球に与えるダメージが大きいと言われています。

犬はもともと、土や草の上を歩いて暮らしてきた動物です。アスファルトなどの硬い地面を歩くと、肉球にダメージを受けてしまいます。

また、夏場のアスファルトによるやけども、肉球に大きな損傷を与えます。夏場は散歩に行く時間帯に気をつけたり、犬用の靴や靴下を履かせるなどして、より気をつける必要性があるでしょう。

愛犬の肉球をケアしよう!

犬の手、人の手
大切な愛犬の肉球ケア、しっかりしてあげたいですよね。

安くて安全でしっかり効き目のあるワセリンを使って、ツルツルぷにぷにの肉球をキープしてあげましょう!

改訂履歴
2020/08/08 ワセリンの種類を更新
2018/04/17 初版公開

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