皆さん、夏のお散歩はどうしていますか?
夏の暑い日は、気温が35度を超えることもあります。暑い季節は、熱中症にならないように、飼い主さんも注意を払うと思います。
しかし、気をつけなければならないのは「熱中症」だけではありません。わんちゃんの夏のお散歩は「肉球の火傷」にも注意する必要があります。
この記事の目次
肉球が火傷するとどうなる?
肉球が火傷をすると、ひどい場合は皮が剥け、真っ赤に爛れてしまいます。症状が軽い場合でも、痛いことに間違いありません。痛さを感じたわんちゃんは、以下のようなサインを出すと言われています。
- 歩くことを嫌がる
- 脚を引きずる
- 肉球が赤(黒)くなっている
- 肉球が腫れている
- 肉球に水疱ができている
- 過剰に足を舐める、かじる
このような症状が見られる場合は、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
60度超えのアスファルト?!
肉球が火傷してしまう原因は、熱いアスファルトの地面を歩いてしまうことです。特に熱くなってしまうのが、「日なたのアスファルト」です。
気温が30度の場合、アスファルトの温度は50度〜60度まで暑くなってしまいます。気温が31度の日には、60度を超えることもあります。日が当たっている箇所の場合、土の上でも熱くなります。
声に出して訴えられない愛犬は、実は辛い思いをしているのかもしれません。たとえ5秒でも熱いアスファルトの上にいれば、火傷をします。熱したフライパンの上を歩いているようなものです。人間は靴を履いているため、犬の感じる暑さに気がつかない場合が多いのです。
おすすめの道具
地面の温度は、赤外線温度計を使うことによって簡単に測ることができます。「愛犬が歩いている地面は、一体どれぐらい暑いのだろう?」と思った場合は、このような道具を使って測ることもできます。
簡単チェック方法
赤外線温度計を用意するのが難しい場合には、手を使って簡単チェックをすることをおすすめします。
散歩に出る前に1度、手の甲でアスファルトの温度チェックをします。人の手の甲で熱いと感じたら、わんちゃんはもっと熱さを感じていると考え、慎重に判断しましょう。
手の甲での温度チェックは、散歩の途中でもこまめにすることをおすすめします。特に、午前中の散歩は30分もすると、最初と最後で随分と気温が変わってしまっています。散歩中にも温度チェックしてあげることで、「危ないな」と思ったらすぐに散歩を中断することもできます。
おすすめの時間帯は「朝」
住んでいる地域にもよりますが、陽が昇ることとの関係により、早朝の5時〜6時がおすすめです。
まだ陽が昇りきっていない時間帯に散歩することで、まだ温められていない地面の上を散歩することができます。
夏は朝6時を過ぎると、どんどん暑くなってきますので、できればその前に済ませましょう。早い時間帯に散歩に行くことは、飼い主さんの熱中症対策にもなります。
お散歩は、地面が冷めた時間帯に、芝生の上や日陰などの熱くなりにくい場所を選ぶことをおすすめします。
夜ではダメなの?
「早朝は厳しいので、夜ではダメなの?」と思う飼い主さんもいるかもしれません。真夏の本当に暑い日は、20時になってもアスファルトが熱いことがあります。
22時以降であればだいぶ熱が冷めてきますが、防犯上危ないとも言えます。できれば朝早い時間の方が、犬へも飼い主さんへも負担は少ないと言えるでしょう。
真夏の散歩対策
わんちゃんの肉球を守る為の対策グッズをご紹介します。
犬用のブーツ・靴
嫌がるわんちゃんもいるかもしれませんが、犬用の靴は夏の散歩を安全にしてくれます。熱を緩和するだけでなく、わんちゃんの足を拭く手間も省けますし、何かを踏んでしまっておこる怪我も防ぐことができます。
こちら、Amazonでの人気ランキング上位の商品のようです。なお、犬用のブーツや靴等は、予め慣らしておく必要があります。「夏の散歩だから、明日から使おう!」と思っても、ワンちゃんが嫌がって履いてくれないケースが多いので、事前にトレーニングするようにしましょう。
クリーム
肉球を保護する、犬猫用のクリームがあります。アフターケアとしてのクリームではなく、保護する為のものなので、外出する前に塗ります。
しかし、あまりに暑い日の場合には、このクリームだけで防ぐことは難しいかもしれません。「そこまで暑くはないけれど、不安だ」という時に利用してみてはいかがでしょうか。
熱中症にも気をつけて!
わんちゃんも散歩中に熱中症になる場合があります。人間よりも、熱いアスファルトの近くにいるのは犬の方です。
夏のお散歩では、散歩の途中でバテてしまいやすいです。普段のお散歩グッズだけでなく、わんちゃんの熱中症対策グッズも持って出かけると良いでしょう。
熱中症予防には、わんちゃんが体に熱を溜め込まない為の工夫が効果的です。夏用の体を冷やす為の服や、首輪等々のグッズも販売されています。うまく活用して、わんちゃんの健康を守りましょう。
熱中症の詳しい症状や対策はこちらの記事でご紹介しています。興味のある方はぜひお読みください。↓
わんちゃんとの楽しい夏に!
晴れた夏の日は、外で愛犬と遊びたい気持ちもあります。しかし、その想いで愛犬に痛く辛い思いはさせたくありません。
真夏の地面は熱したフライパンです。その上を裸足で歩かせてしまうことは、絶対に避けなくてはなりません。
近年は、暑さが早い時期から始まる傾向にあります。「まだ夏本番ではないから」と思わずに、早めに対策を取りましょう。わんちゃんの様子がおかしいなと感じたら、すぐに獣医さんに相談しましょう。
わんちゃんの為にしっかり対策し、夏を満喫しましょう!