ここ最近ペットとして人気が急上昇中のデグー。臆病な性格もありますが、慣れると懐きやすく、愛嬌のある可愛らしい動物です。
本記事では、そんなデグーの基本的な飼い方や、書い始めるにあたって用意するべきものをご紹介します。
この記事の目次
デグーの基本情報
デグーは、齧歯目(げっしもく)、デグー科、テグー属に分類される小動物で、原産はアンデス地方だとされています。
野生のデグーは、5~10匹前後の群れで山の岩場などに穴を掘って暮らしており、もともと社会性が非常に強いです。
そのため、余裕があれば多頭飼いをするのが好ましいと言えるでしょう。
平均寿命は5~8年と言われています。
暑さと寒さに弱い
高い湿度に加え、暑さや寒さにも弱いため、温度・湿度管理には特に気を使う必要があります。
デグーの大きさ
体長は約12~20cm、体重は約170~350gで、同じ齧歯目のゴールデンハムスターよりもひとまわりからふたまわり大きく、尻尾が長いのが特徴です。
特徴的な尻尾はデリケート
毛並みが滑らかな尻尾は、先の部分が広がっていることから「トランペット・テイル」と呼ばれたりします。
そんなテグーのチャームポイントのひとつでもある尻尾ですが、意外とデリケート。
引っ張ると切れてしまったりするので、絶対に引っ張らないようにしましょう。
デグーの性格
齧歯目(げっしもく)は臆病でデリケートな傾向にあります。
そのため、慣れるまでに時間がかかりますが、慣れるとだんだんなついてきます。
特に、デグーは齧歯目の中では知能が高い方で、優しく接すればよく懐くと言われています。
飼い始めは無理に接しようとせず、デグーの方から近づいてくるのを待ちましょう。
また、音にとても敏感なので、大きな音はなるべくたてないように気をつけましょう。
デグーを飼う前に用意するべきもの
ケージ
デグーの運動量はハムスターやモルモットよりも多く、ジャンプ力もあります。そのため、高さと広さのあるケージが必要です。
ケージのタイプとしては主に、透明の水槽タイプと、金網製があります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
- 水槽タイプのメリット
- ・ケージをかじってしまう心配がなく、歯に優しい
- ・透明なので中の様子が見やすい
- ・音が静か
- ・保温効果がある
- 水槽タイプのデメリット
- ・ゲージの中のレイアウトが難しい
- ・掃除に手間がかかる
- 金網ケージのメリット
- ・ケージ内のレイアウトがしやすい、幅が広がる
- ・簡単に解体可能で、掃除がしやすい
- 金網ケージのデメリット
- ・通気性が良いが、その分保温効果に劣る
- ・おしっこがケージ外に飛び散ることがある
- ・水槽タイプよりも音が響きやすい
- ・ケージをかじってしまうことがある(塗装がされていないものを選びましょう。また、なるべくかじらないように対策をしましょう)
それぞれにメリットとデメリットがありますが、初心者には水槽タイプのものの方が飼いやすいかもしれません。
金網ケージにする場合は、ケージをかじるのを防ぐグッズを使ってみると良いでしょう。
かじり木
デグーはものをかじることが大好きなため、周りにあるものはなんでもかじりたがります。しかし、金属製ケージなど、金属をかじると不正咬合になってしまうことがあります。
そこで、かじる専用のものを与えることで、他のものをかじってしまうのを防ぎましょう。
巣箱
デグーが安心して眠れるよう、周囲が囲われた箱を用意してあげましょう。
冬場は保温効果も期待できます。
砂浴び用の砂と容器
デグーは砂浴びをすることで体の清潔を保ちます。臭い予防だけでなく、病気予防のためにも砂浴びは重要です。
砂が飛び散ることなく楽しく砂浴びができるよう、ある程度深さと大きさがある容器を選びましょう。
定期的な砂浴びが必要ですが、容器をケージに常に取り付けておくと容器内に汚物がたまってしまい不衛生です。
砂浴びを終えたらその都度取り外すか、常に取り付けて置く場合は定期的に清掃をしましょう。
容器はそれぞれのデグーの大きさに合ったサイズのものを選びましょう。砂の好みもデグーによって異なるので、お気に入りを見つけてあげたいですね。
回し車
運動不足解消のため、大きめの回し車を用意しましょう。
夜中に運動することも多いようなので、気になる方は回転音が静かな回し車を選びましょう。
給水容器
毎日新鮮な水を与えましょう。お皿型のものでも良いですが、ボトル型の方がひっくり返す心配はないです。
デグーのエサ
草食動物のため、肉や魚は食べません。牧草やデグー専用のフードを中心に与えましょう。
糖尿病になりやすいため、糖分の高いものは控えましょう。人間のおやつは糖分が高いですから、絶対にあげないようにしましょう。人間の食べ物を他の動物に与えることは望ましいことではありません。
デグーは手先がとても器用なため、エサを手で持って食べるかわいらしい姿を見られるかもしれません。
まとめ
デグーはゴールデンハムスターよりもひとまわり大きく、運動量も多く必要とします。そのため、ある程度スペースに余裕があることが求められます。
また、もともと臆病な傾向にあるため、始めのうちは無理に接しようとはせず、デグーが近づいてくるのを気長に待ちましょう。
しばらくして慣れてきたら、きっとよく人に懐いて、かわいらしい姿を見せてくれるでしょう!!