知ってる?うさぎに「牧草」が必要不可欠な理由3つ!
毎日欠かさず食べるご飯は、人間にとってもうさぎにとっても大切です。
うさぎにとって、身体を作る大事なものの1つが「牧草」です。
この牧草、実はうさぎにとって、とても大事な食べ物なのです。こちらの記事では、うさぎの健康上、牧草が必要不可欠である理由をご紹介します。
うさぎは何を食べる?
うさぎの食べ物は牧草だけではありません。まず、どんなものがあるのか確認してみましょう。
- 牧草(主食)
- ペレット(主食)
- 野菜(副菜)
- 野草(副菜)
- 果物(おやつ)
他にもサプリメント等をあげることもあるかと思います。草食動物であるうさぎには、主に上に挙げた食べ物を、それぞれのうさぎの好みや状態に合わせて与えていきます。
その中でも特に重要なものが主食の「牧草」です。
牧草をあまり食べないからと、ペレットをメインにたくさんあげているようなら要注意!ペレットはあくまで補助食です。
本当にうさぎの健康を考えるのなら、「牧草」がとても大切なのです。
「牧草」がなくてはならない理由とは?
うさぎに牧草が必要な理由は、栄養価だけではありません。詳しくみて行きましょう。
1.繊維質を豊富に取れる!
草食動物であるうさぎにとって、最も重要な栄養源は繊維質です。繊維質は腸内細菌のバランスを整え、消化管の動きを活発にしてくれます。
繊維が不足してしまうと、消化管の動きが悪くなるので、「食滞」という病気にかかってしまいます。
食欲がなくなり、便が出なくなったり、消化管の中の物が発酵してガスがたまり、強い痛みを感じるようになります。
また、毛づくろいをするときに飲み込んでしまう毛を、スムーズに排泄できなくなってしまうこともあります。
これは全て、牧草から繊維質を摂取すれば防ぐことができます。
2.歯を削ることができる!
うさぎの歯は、毎日伸び続けます。どんどん伸びてしまうと「不正咬合」となり、歯が頬の内側や舌を傷つけてしまいます。そうなってしまうと、うさぎは痛くてご飯を食べることが出来なくなってしまいます。
しかし、固い牧草を食べていれば大丈夫!固い牧草をかじることによって、歯が削れるため、歯を適切な長さに保つことができるのです。
3.ストレス軽減になる!
歯を使って食べることによって、ストレスが軽減されることにもなります。
牧草を食べることによって得られる健康上のメリットは、とても多いです。
牧草(チモシー)は「1番刈り」がオススメ!
牧草の種類の1つであるチモシーは、多くの飼い主さんが小動物に与えています。そのチモシーの「1番刈り」とは、春から夏にかけての最初の時期に刈り取られたもののことを言います。
1番刈りをオススメしたい理由は、繊維質が豊富で、固いからです。先程ご紹介したように、牧草を食べる意味合いを考えると、うさぎの食べ物として牧草が最も適しています。
ただ、うさぎも柔らかくて美味しいものをより好むため、嗜好性の高い2番刈りの方をよく食べて、1番刈りは残してしまう・・・ということもあります。その場合には、1番刈りをあげ続けるのではなく、うさぎの好む牧草に変えてあげた方が良いでしょう。
ここで1番大事なのは、うさぎが牧草を食べるようになってくれるようにすることです。1番刈りがオススメではありますが、食べてくれないのであれば、それに拘り続ける必要はありません。
うさぎの理想の食事
牧草は主食として、いつでもたくさん食べられるように、常に置いておいてあげましょう。
いつでも食べ放題状態がベストです。
牧草をたくさん食べてもらえるように、他の食べ物(ペレット、野菜、おやつ等)は適切な量を考えて与えるようにしましょう。ペレットは一日に決められた量にし、おやつや野菜は少しだけあげましょう。
牧草をあげなければ、十分な繊維質を取ることはできません。ですから、うさぎに牧草をたくさん食べてもらえる食事の量を考えることが大切です。
「牧草」の保存方法
草食動物のうさぎは、よく乾燥していて、良い香りのする牧草を好みます。しかし、乾燥をするからといって太陽や風にあててしまうと、大事な香りが消えてしまいます。
そうならないために、まず、湿気のない綺麗で大きなビニール袋に乾燥剤とともに入れて、口をしっかり閉めます。そして、冷暗所などの日光の当たらない涼しい場所に置いてください。
この方法で保存することによって、美味しい牧草の条件である香りが損なわれることがありません。
健康は食事から
牧草を食べることは、うさぎにとって良いことだらけです。
人間から見ると美味しいのか、喜んでいるのか不安になるかもしれませんが、ちゃんとうさぎの健康に繋がるのです。
うさぎの食事を今一度見直して、最も大切な牧草をしっかり食べているか、確認してあげてくださいね。身体の中からうさぎの健康を守りましょう!