みなさんは、猫が嫌う植物をご存じですか?猫の飼い主のみなさんは、猫にとって快適な環境を作るために、避けた方がいい植物として知っておいても損はないでしょう。
また、庭や家の周りに野良猫が寄ってきてフンをしたり汚したりして困っているという方は、猫よけ用の植物として覚えていってくださいね。
今回は、そんな猫が嫌いな植物を紹介していきます。
この記事の目次
ヘンルーダ
樹高50〜100センチのミカン科の植物で、常緑小低木です。ルー、コモンルーと呼ばれることもあります。サンショウを少し甘くしたような香りがあります。
害虫よけとしても効果を持つほどの強い匂いを持つ植物です。猫にとってもニガテな植物で、そばに寄り付かなくなります。
猫よけとして利用する場合には、挿し木で育てることができるために便利でお手軽に効果を発揮するでしょう。
しかし、ウルシのように、接触するとかぶれるなど毒性があるとされるため、取り扱いには注意しましょう。
タネをまくのであれば4月頃に、挿し木をするのであれば4月下旬から5月にかけて行うようにしましょう。
タンジー
草丈50〜150センチほどのキク科の植物で、多年草です。
衣類用の防虫剤に使われるしょう脳という植物と似た独特なニオイを放ち、害虫よけの効果や、猫よけの効果が高いとされている植物です。
古くから薬草として使われており、西洋では台所の入り口に植えることで虫よけとして利用されていました。
全体に毒性を持つ成分が含まれており、誤っても口に含んだりしてはいけません。
種や苗で育てることができます。こまめに水をあげるように注意して育てましょう。種まきは、四月頃か九月頃に行うようにしましょう。
ローズマリー
草丈70〜180センチのシソ科の植物で、常緑性低木です。
生葉もしくは乾燥葉が、香辛料やハーブとして用いられています。冬から春にかけて青や紫がかった白い花が咲き、観賞用としても人気があります。
たきつけのハーブや、部屋の芳香剤としてもよく使われており、人間には好かれる匂いですが、猫にとっては嫌いなニオイです。
種と挿し木、どちらでも育てることができます。根腐れを起こしやすいために、水分はあげすぎないようにしましょう。
種まき、挿し木はともに4〜5月か、9〜10月に行いましょう。
猫を飼っている方は、使用している芳香剤にローズマリーの成分が含まれていないか確認してみてはいかがでしょうか。
ペパーミント
草丈30〜100センチほどのシソ科の植物で、多年草です。
独特のメンソール臭がします。葉を乾燥させたものをハーブや薬味として利用したり、精油は荒涼として利用されてきました。
ペパーミントは紅茶にして飲まれることもあり、人間にとっては好ましい匂いですが、羽虫やネズミを追い払う効果があるとされ、猫にとっても嫌いな匂いであるようです。
苗や種、挿し木で育てることができます、非常に繁殖力が強いことで有名であるため、猫よけとして利用するときは、増えすぎないように注意しましょう。
種まき、挿し木ともに3〜5月に行いましょう。
カニナハイブリッド
草丈30〜50センチほどのシソ科の植物で、多年草です。
ドイツで開発され、ドイツでは動物の忌避植物として定番です。猫だけでなく、犬も嫌う独特な匂いがするハーブです。日本ではまだあまりなじみがありませんが、ホームセンター等で購入できるようです。
株植えされているものを買って、花壇やプランターに植えるのが一般的なようです。
ニラ・ねぎ
猫はニラやネギの匂いも嫌います。
猫の飼い主さん方は、スーパーでニラやネギを買った場合はすぐに冷蔵庫にしまい、また、料理するときは換気扇を回すようにして匂いが部屋に充満しないように注意しましょう。
なお、ニラやネギに関しては、食べてはいけない食品としても有名です。下記の記事もご覧ください。
猫よけとして用いる場合、収穫して食することもできるため、とても都合がいい植物でしょう。
家庭菜園に植えると、食用としての役割だけでなく虫や猫よけの役割も果たしてくれるためとても便利です。
最後に
猫の飼い主にとって、家の中の環境を猫にとってベストな状態にすることはとても重要だと言えます。観葉植物や芳香剤に猫が嫌いな匂いを放つ植物が使われていないか、一度確認してみると良いでしょう。
また、こちらでは猫にも安全な観葉植物をご紹介していますので、猫を飼っている方は併せてご覧ください。
一軒家に住んでいらっしゃる方は、多かれ少なかれ野良猫に困らされてしまうことがあるかと思います。そんな時にはもともとある猫の匂いを取り除いてから、ここで紹介した植物を植えてみてはいかがでしょうか。