ペット民泊とは!?抱える問題点や利用できるサービスの紹介

ペット民泊とは!?抱える問題点や利用できるサービスの紹介

ペット産業も多岐に渡り、近年ペット版の民泊が注目を集めています。

一方で、動物愛護法の観点から許可のない営利目的のペット民泊は違法になり、現在は専門家のアドバイスを受けながら法の範囲内のシステムを構築し、運営している企業が多いのが現状です。

この記事では、ペット民泊とは何なのか、ペット民泊の問題点、ペット民泊を行っているサービスなどをご紹介したいと思います。

この記事の目次

犬猫ペット用品の個人輸入代行「うさパラ」
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民泊について

ホテルの部屋
民泊とは、ホテルなどの代わりに、自宅の空いている部屋を有料で貸し出すことを指します。

2008年に「Airbnb(エアビーアンドビー)」というサービスがアメリカで始まりました。Airbnbは、部屋を貸したい人と借りたい人をマッチングさせる民泊仲介サービスです。

日本法人も2014年に発足し、メディアでの露出が増え、関心が高まったこともあり、多くの物件が登録されました。しかし当時は、旅館業法にあたる実態がありながら許可を得ていない、いわゆる「ヤミ民泊」が多く、社会問題となりました。

観光客を受け入れるための宿泊施設の確保や、空き家問題の解決のため、2018年6月に住宅宿泊事業法(民泊新法)が制定され、都道府県に届け入れの認可を受けることで民泊が解禁されました。

ペット民泊とは

犬
新法の改正により、人間の民泊問題はまだ完全とは言えないものの改善されてきています。
そして、新たに注目を受け始めたのが、「ペット民泊」と呼ばれるサービスです。

ペット民泊とは、ペットの飼い主が旅行や入院などで長時間家を留守にする際、動物病院やペットホテルに預けるのではなく、一般の家にペットを預かってもらうことです。

最近では人間を対象としたAirbnbのように、ペットを受け入れる側と預ける側をマッチングさせるサービスも登場しています。

ペット民泊の問題点

問題点
しかし、ここで問題となってくるのが動物愛護法です。

ペット民泊として個人で預かりサービスを実施する場合であっても、ペットホテルと同等な扱いとなるため、第一種動物取扱業の登録が必要です。登録自体は登録料16,000円程度と書類の提出で可能ですが、全ての個人に登録させることはハードルが高く、現実的ではありません。

あるサービスでは、預かった側が金額を提示せず、預けた側が任意で謝礼を支払うという仕組みで運営することで、第一種動物取扱業には当たらないとしています。

また、他のサービスでは、ペットをタダで貸し借りして、システム利用料として金額を徴収するという方法で運営しています。

どちらもペット民泊の必要性を訴え、専門家のアドバイスを仰ぎ、現行の法律内で運営していく方法を模索してきました。今後、ペット民泊の需要はさらに高まると考えられ、民泊新法のような新しい法律の制定が求められています。

ペット向け民泊サービス

猫

nyatching(ニャッチング)

ニャッチングは、猫を預かりたい人と預けたい人をマッチングさせるサービスを提供しています。

猫を預けるのはもちろん、猫は場所が変わるのを嫌がるため、自宅の鍵を渡してエサやりやトイレ交換などの依頼も可能です。
本人確認は双方実施しており、安心してサービスを利用できます。

ご近所の飼い主さんと繋がれる機能もあり、お散歩が必要なく、普段交流の機会が少ない猫の飼い主さんたちの心を掴んでいます(表示しない設定も可能)。

会社概要
株式会社nyans
2017年11月22日設立
福岡市中央区長浜町1-4-5 エルフィナ天神北301
HP:https://nyatching.com/
ツイッター:https://twitter.com/ceo_chelsea
インスタグラム:https://www.instagram.com/ceo.chelsea/

DogHuggy(ドッグハギー)

ドッグハギーは犬を預かりたい人と預けたい人をマッチングさせるサービスを提供しています。

犬をペットホテルに預けると、散歩の時以外は狭いケージの中で過ごさないといけない場合がほとんどで、愛犬のストレスが気になる人も多いようです。
しかし、このサービスを利用すれば、依頼先の家でのびのび過ごせ、毎日届くレポートで愛犬の様子を確認できるので安心して旅行や仕事に集中できます。

登録時の双方の本人確認はしっかりしており、予約前にドッグホストと飼い主が直接会ってお話できるため、より安心感を持って預けられます。

会社概要
株式会社DogHuggy
2015年2月9日設立
東京都目黒区中町1-8-4メゾンドイソ東棟
HP:https://doghuggy.com/
ツイッター:https://twitter.com/DogHuggy
フェイスブック:https://www.facebook.com/doghuggy
インスタグラム:https://www.instagram.com/doghuggy/

海外のサービス

Trusted Housesittersは、旅行などで家を留守にしている間、無料で宿泊場所を提供する人と、その代わりにペットの世話をする人をマッチングさせるサービスです。

このサービスを利用すれば、ペットの世話をしながら世界中を旅行できます。もし海外に行く機会があったら利用してみてはいかがでしょうか?
月会費9ドル99セントかかりますが、長期間ホテルに泊まるよりはかなり安く済みそうですね。

ペット民泊の存在意義

猫と女性
現在日本はペット産業が盛んですが、地域の人との関わりがとくに都市部で薄れつつあり、「旅行に行きたくてもペットを預かってくれる人がいないし、ペットホテルはなんだか心配」という悩みを抱えている方も少なくないでしょう。

旅行なら我慢できても、病気や怪我で入院をするなんてことになったら、誰かにペットの世話を頼まざるを得ません。
そんなとき、ペットを預かってくれる信頼できる人がいるのは心強いですよね。ペット民泊は、地域内交流が縮小化した現代社会において今後重要な役割を担うことになるかもしれません。

日本ではまだまだペット民泊は一般的ではありませんが、法の整備を進めることで気軽にペットを預かれる・預けられる環境が整うことが求められています。

また、入院のリスクが高く孤立傾向にある高齢者の方々にもペット民泊の情報が届きやすいよう、インターネットだけでなく自治体からの情報発信等も重要となるでしょう。

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