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犬のトレーニングが上達する!ハンドシグナルの使い方

犬のトレーニングが上達する!ハンドシグナルの使い方

みなさんは愛犬のトレーニングをする時、「ハンドシグナル」を使っていますか?
ハンドシグナルとは、犬にコマンドを出す時に言葉の指示と同時に行うジェスチャーのことです。ハンドサイン、ハンドジェスチャー、視符とも呼ばれます。

普段は「オスワリ」や「フセ」という言葉でコマンドを出しますが、そこに特定のジェスチャーを加えることで、より犬にわかりやすいコマンドにすることが出来ます。

そんな「ハンドシグナル」を使って、愛犬のトレーニングを上達させていきましょう。

この記事の目次

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ハンドシグナル使うメリット

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ハンドシグナルとは犬に対する指示、コマンドの一種です。

1.コマンドの学習効率がUPする

声だけで「オスワリ」や「フセ」などのコマンドを出すより、ハンドシグナルを同時に使うことにより「声による指示(聞くコマンド)」と「ジェスチャーによるハンドシグナル(見るコマンド)」という2種類のサインを出すため、犬が学習しやすいというメリットがあります。

  • 聞くコマンド = 「オスワリ」「フセ」などの声による指示
  • 見るコマンド = ハンドシグナル

2.大きな声が出せない状況で

飼い主が風邪をひくなどして声が出ない場合や、動物病院の待合室など大きな声を出しづらい場所でも、ハンドシグナルで犬にコマンドを伝えることが出来ます。

3.騒音で聞き取りづらい時に

交通量が多い場所やイベント会場など、騒音がある場所では飼い主の声が犬に聞き取りづらいことがあります。そのような状況でもハンドシグナルを使えば、犬がコマンドを理解することが出来ます。

4.シニア犬になった時に

愛犬がシニアになり、耳が遠くなった場合でもハンドシグナルは役立ちます。また、シニア犬は耳だけでなく目も見えづらくなるため、言葉とハンドシグナルの両方でコマンドを出すことが出来た方が、より犬には伝わりやすくなります。

「言葉によるコマンド」vs「ハンドシグナル」の研究

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イタリアのナポリ大学では「言葉によるコマンド」と「ハンドシグナル」の両方を理解している水難救助犬に対して、犬がどちらをより重要視しているかの研究をしています。

言葉で「オスワリ」と言い、ハンドシグナルで「フセ」をさせるというような、言葉とハンドシグナルが一致しない場合でも、犬はハンドシグナルの方により従うことがわかっています。

この結果から、犬がいかにハンドシグナルを注目しているかがわかりますね。

参考:
The importance of gestural communication: a study of human–dog communication using incongruent information

ハンドシグナルの教え方

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ハンドシグナルは決まった型があるわけではありませんので、飼い主の好きなジェスチャーで教えることも可能です。ただし、次のポイントはおさえておきましょう。

ポイント①毎回同じハンドシグナルを使う

声でコマンドを教える時に「オスワリ」と言ったり、「スワレ」と言ったり言葉が変わると犬が混乱して学習の効率が悪くなります。それと同じように、ハンドシグナルを教える場合も毎回同じジェスチャーをすることが一番重要です。

ポイント②言葉と同時にハンドシグナルを使う

ハンドシグナルを教える段階では言葉とジェスチャーを同じこととしてセットで覚えさせていくので、「声による指示」と「ハンドシグナル」を同時に出しましょう。バラバラに出してしまうと、「それぞれ違ったコマンドなのか?」と犬が勘違いしやすくなります

十分に覚えたところでハンドシグナルのみでコマンドを出してみたり、声のコマンドで出来なかった場合に補助的にハンドシグナルを使ってみたりすると良いでしょう。

一般的なハンドシグナル

自由にジェスチャーを使って良いと言われても、どうすればいいのかわからない方もいらっしゃると思います。ここでは一般的に使われているハンドシグナルをご紹介します。 

1.オスワリ(スワレ)

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人間の胸の前辺りで人差し指を立て、「オスワリ」と声でコマンドを出します。

2.フセ

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犬の目の前で手のひらを下に向け、「フセ」と言いながら手のひらをゆっくり下に下げていきます。

3.マテ

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犬の目の前で犬に手のひらを見せ、「マテ」と声でコマンドを出します。

4.ツケ(ヒール)

飼い主が「ツケ」と言いながら、自分の太ももを軽く叩きます。叩くのは1回でも良いのですが、わかりやすくするために2回叩く人もいるようです。

5.オイデ(コイ)

手招きしながら「オイデ」とコマンドを出します。ただし、犬の視力は人間の視力で言うと0.3程度と言われていますので、遠くにいる犬にハンドシグナルのみで「オイデ」のコマンドを理解させるのは難しいでしょう。

遠くにいる場合は声のみで呼び、室内など近くの場合は声とハンドシグナルを使うなど、使い分けが必要になります。

6.ハウス

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クレートを指さしながら「ハウス」とコマンドを出します。

まとめ

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犬に言葉とハンドシグナルの両方でコマンドを教えると、言葉を聞き逃した場合や、よそ見をしていてハンドシグナルを見逃した場合に、どちらかで補うことが可能です。

また、「犬自身の行動」、「飼い主の言葉」、「飼い主のジェスチャー」の3つを関連付けて覚えるので、犬の学習もより早く進みます。

いろいろなメリットがある「ハンドシグナル」を、いつものトレーニングにぜひ取り入れてみてください。

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