ジュウシマツは比較的丈夫で、性格も明るく穏やかなため、飼育初心者にもおすすめの小鳥です。しかし、初めて飼う方はジュウシマツがどのような小鳥なのか、よくわからないこともあるでしょう。
そこでこの記事では、ジュウシマツの基本情報や飼う際に用意したいグッズ、飼い方について解説します。ジュウシマツを飼いたい方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
ジュウシマツはどんな小鳥?特徴を紹介

飼う前に、まずはジュウシマツの基本的な情報を知っておきましょう。特徴、サイズ、性格などを解説します。
ジュウシマツの概要
ジュウシマツの祖先は中国から日本に入ってきた、「コシジロキンパラ」です。品種改良を経て、現在のようなジュウシマツとなりました。ジュウシマツの飼育は江戸時代から人気があり、繁殖も盛んに行われていたようです。昔から日本人に親しまれている小鳥だといえます。
ちなみに、品種改良された小鳥なので、野生のジュウシマツはいません。ペットとして飼育されてきた品種のため飛ぶ力も弱く、屋外に出てしまった場合、自力で生活するのは困難です。
ジュウシマツの外見や寿命
体のサイズは約12cm、体重は12〜15g程度と、とても小さい小鳥です。体の色は白地に茶、全体的に白色、または茶色など、さまざまです。
寿命はおおよそ3〜4年で、長くても8年程度とされています。ただし、近年は飼育技術や環境が向上しているため、もう少し長生きする可能性もあります。
ジュウシマツの性格
明るく穏やかな性格です。ただし、外敵に捕獲される側の鳥なので、やや臆病な面があります。
もともと群れで暮らす小鳥のため、同じケージで多頭飼いしても争い事はほとんどありません。むしろ多頭飼いの方が、ジュウシマツにとっては快適でしょう。
鳴き声でコミュニケーションを取る
ジュウシマツは仲間同士でコミュニケーションを取るため、よくさえずります。鳴き声は、短い「地鳴き(call)」と長めの「さえずり(song)」の2種類があります。
音声コミュニケーションの研究対象にもなっており、ジュウシマツが目的によってさえずりの内容を変化させることも明らかになっています。
ジュウシマツの飼い方とは?小鳥に必要な飼育環境

ジュウシマツは比較的飼いやすいものの、飼育環境はしっかり整える必要があります。まずは必要なグッズを用意しましょう。
- ジュウシマツ用エサ
- 小鳥用ケージ
- 止まり木
- エサ入れ
- 水入れ
- 菜挿し(なざし)
- ツボ巣
- 水浴び用容器
ジュウシマツ用エサ
エサはフィンチ用(小鳥用)のミックスシードを与えます。炭水化物が多いシードにはキビやヒエ、アワなどが入ったタイプがあり、脂肪分が多いものにはゴマやヒマワリ、ナタネ入りがあります。
炭水化物が多いと肥満になりやすいので注意が必要です。脂肪分が多いタイプは、ヒナなどの成長期や繁殖期、換羽期に適しています。
シードばかり食べていると、栄養が偏る恐れがあるため、新鮮な野菜やボレー粉なども与えましょう。野菜は小松菜やダイコンの葉、チンゲン菜などの緑黄色野菜がおすすめです。
小鳥用のケージ
多頭飼いする場合は、やや大きめのサイズを選びましょう。一般的な金属タイプは通気性もよく、使いやすいです。保温性に優れたプラスチック製(またはアクリル製)の水槽タイプもありますが、夏は湿気がこもる点がデメリットです。
止まり木
小鳥が1日の大半を過ごす場でもあるのが止まり木です。木製とプラスチック製がありますが、止まり木でくちばしをこすったり、かじったりするため、木製がよいでしょう。かじることはストレス解消にもなります。
太さの異なるものを2本購入し、ケージ内に段差をつけて設置する方法がおすすめです。ジュウシマツがしっかりつかめる太さの止まり木を選びましょう。
エサ入れ・水入れ
エサ入れは浅めで、外からエサの減り具合がわかる透明タイプがおすすめです。深いタイプはエサがたくさん入りますが、残ったエサは衛生的に好ましくありません。
浅いタイプはエサをこまめに入れることになるため少々面倒ですが、ジュウシマツは新鮮なエサが食べられる点がメリットです。止まり木の横に設置すると食べやすくなります。
水入れも止まり木の横に設置します。メモリ付きのものは便利です。
菜挿し(なざし)
野菜を挿して与える容器も用意しましょう。ジュウシマツには、小鳥用のエサ以外に小松菜などの新鮮な野菜を与えます。
ツボ巣
ジュウシマツは巣の中で眠ります。ツボ巣を用意してあげましょう。虫がつくことがあるため、定期的に熱湯消毒をする必要があります。
水浴び用容器
ジュウシマツは水浴びが大好きです。水浴び場を用意してあげましょう。毎日水を取り替えて清潔を保つことがポイントです。ケージ内がびしょびしょにならない外付けタイプがおすすめです。
飼い方のコツ

初心者の方でも飼育しやすいといわれるジュウシマツですが、飼い方にはポイントや注意点があります。
まずは動物病院を確保
急に具合が悪くなったときに備え、ジュウシマツの診察をしてくれる動物病院を探しておきましょう。近隣の動物病院にジュウシマツを診てもらえるか問い合わせてみてください。
看板などに書かれていなくても、診察してくれるケースもあります。診てもらえない場合でも、専門病院を紹介してもらえる可能性があります。
複数での飼育を推奨
もともと群れで過ごす小鳥なので、複数羽での飼育がおすすめです。多頭飼いはさえずりも楽しめます。単独飼育は寂しさなどから問題行動につながる恐れもあります。
ただし、オスとメスを一緒にすると繁殖して増えてしまうため、飼育数を増やしたくない場合は性別が判明するまで別々に飼うとよいでしょう。
単独飼育に新たにジュウシマツを加えるときは、感染症予防のためにも動物病院で病気などがないか動物病院で確認してからにします。
静かな環境で飼育する
ジュウシマツは臆病なところがあるため、静かな場所で飼育しましょう。テレビやドライヤー、洗濯機の音などがしない場所にケージを設置してください。犬や猫を飼っている方は、近づけないように注意してくださいね。
無理なスキンシップはしない
ジュウシマツは穏やかですが、それほどフレンドリーではありません。無理やりつかんで手に乗せるのは大変なストレスになります。
手乗りにさせるなら、ヒナの時期から少しずつ練習する必要があります。手乗りにならなくても、静かにやさしく声をかけながら接していると、だんだん人にも慣れてくれますよ。
退屈予防に「フォージング」
フォージングとは、エサを探す行動のことです。フォージングさせることで、ジュウシマツが退屈しにくくなります。野鳥は常にエサを探していますが、いつでもエサをもらえる環境では、刺激が不足してしまうのです。
方法はシンプルで、エサ場を増やすだけでもOKです。止まり木ごとに1個ずつつけておきましょう。時々場所を変えるのも刺激になります。また、アワ穂をぶら下げるのもおすすめです。
ケージやエサ入れ、水入れはこまめに掃除
不潔な環境では、細菌や寄生虫の感染リスクが高まります。人獣共通感染症である「オウム病」などを防ぐためにも、ケージはこまめに掃除しましょう。エサ入れや水入れも、毎日洗って清潔を保つことが大切です。
まとめ

江戸時代から日本人に親しまれてきたジュウシマツは、さえずりもかわいらしく、温和で比較的飼育しやすい小鳥です。群れで暮らす性質があるため、多頭飼いがおすすめです。
広めのケージとジュウシマツが食べやすい浅めのエサ皿を用意してあげましょう。エサはフィンチ専用のシードのほか、小松菜などの新鮮な緑黄色野菜やボレー粉なども与えます。水浴びが好きなので、水浴び器も欠かせません。退屈しないようにフォージングもさせましょう。
静かな環境で清潔を保ちながら飼育することがポイントです。臆病なところがあるため、優しく声をかけて少しずつ慣れさせてくださいね。


















































