猫がため息をつく3つの理由、頻繁なため息は病気の可能性も!?
ストレスを感じた時などにつく「ため息」。昔から、「ため息をつくと幸せが逃げる」なんて言われますよね。でも、ついついため息をついて周囲の人に心配されてしまうという経験をしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
実は猫も人間のようにフーッとため息をつくことがあるのです。この記事では、猫のため息とは何なのか、どんな時にため息をつくのかご紹介します!
猫のため息とは?
人間のため息といえば口から大きく息をはき出すことを言います。音も結構大きく、周囲の人にため息をついたことを指摘される人も多いでしょう。
しかし、猫は基本的に鼻で呼吸するため、猫のため息は鼻から息を出します。口呼吸する人間のものと比べると、猫のため息はとても小さく、見逃してしまうことも多いかもしれません。
猫のため息がどのようなものなのか、ぜひ動画でも見てみてください。
猫の飼い主さんの中には、「見たことある!!」という方もいるかもしれません。逆に、「見たことない」という方もいるでしょう。猫の種類や飼育環境によっても差はありますが、普段から注視していないとなかなか見る機会がない現象と言えそうです。
猫がため息をつく理由は?
猫がため息をつく理由はいくつか考えられます。精神的な原因としては次の3つが挙げられます。
ストレスを感じている
人間がストレスを感じた時にため息をつくように、猫もストレスを感じるとため息をつきます。
ストレスの原因が分かるときは取り除いてあげ、原因が分からない場合はしばらくそっとしておいてあげるといいでしょう。
リラックスしている
猫はリラックスしているときにも、ため息をつきます。
リラックスしていると感じたときはなるべくそのままの環境を保ってあげましょう。先ほどご紹介した動画からも、毛繕いをすることにより、リラックスし、それがため息を引き起こしているように感じられるでしょう。
緊張や集中から解放された
獲物に狙いを定めているときは、息を止めるほど集中しています。しかし、獲物が逃げるなどしてそのような状態から解放されると、息をはいて気持ちをリフレッシュします。
また、突然大きな音がして驚いた時はしばらく息を静めてじっとしていますが、何事もないと分かり緊張状態から放たれるとホッとしてため息をつきます。
ちなみに…
猫を抱っこしている時についたため息は、リラックスしている場合とストレスを感じている場合の両方が考えられます。ストレスを感じている場合は、身をよじったりしてあからさまに嫌がるサインを見せますので、そんなときは無理に引き止めずに少し距離を置いてあげましょう。逆に甘えてきたりするときはリラックスしている証拠ですので、気が済むまで甘えさせてあげましょう。
猫のため息が多いと思ったら要注意!
猫がため息をつくのには、精神的な原因だけでなく、身体に何か異変が生じている可能性もあります。ため息がずっと続いていて原因が分からない場合は、すぐに病院に連れて行きましょう。
鼻の中に異物がある
鼻にゴミが入ってしまったり、鼻がムズムズしてしまったりしたときにため息をつくことがあります。
もし、飼い主さんが取れるようであれば綿棒などで取ってあげてもいいでしょう。しかし、奥の方に入ってしまっている場合は取ることが難しいので、病院でレントゲンを撮ってもらうなどして適切に処置してもらいましょう。
風邪を引いた
猫が風邪を引くと、鼻水、くしゃみ、咳などの症状が現れます。鼻呼吸をする猫が風邪を引いてしまうと、呼吸がしづらく、そのせいで鼻息が荒くなっている場合があります。
また、風邪の鼻詰まりの症状が慢性化して、常に鼻詰まりを起こしている状態になることがあります。これを副鼻腔炎といい、ため息のような呼吸が頻繁に見られるようになります。
熱中症
猫には汗腺がほとんどなく、人間のように汗をかけません。そのため、呼吸を荒くすることで体温を低下させようとします。もし、ため息が多かったり、普段より呼吸が荒かったりする場合は熱中症の可能性があります。
熱中症は室内で起こりがちです。気温や湿度が上がりすぎないよう、窓を開けて風通しを良くしたり、エアコンで調整したりしましょう。
ため息は何かを訴えている
猫がため息をつく理由やシチュエーションは複数あり、必ずしもストレスを抱えているというわけでもないようです。
人間でも感嘆したときやホッとしたときなどにもため息が出ることがありますよね。猫も同様で、単に「ため息」といってもリラックスをしている場合もありますので、愛猫がため息をしていても不安にならず、なぜため息をしているのか愛猫の気持ちになって考え、その都度適切に対応ができるように心がけましょう。
また、人間の場合は、ため息といえばストレスや安堵などの感情の表れであることが多いですが、猫の場合は体の不調の表れであることもあります。不調を見逃さないためにも、猫の小さなため息に気づいてあげたいですね!