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コラム

ステイホームのお供?ペットを飼う前に知っておきたい4つのこと

Risa シェリー編集部

コロナ禍でステイホームが続く中、家でできる楽しみを見つける人が増えています。

そのひとつとして、「ペットを飼い始めること」があります。「人に会えない寂しさを紛らわすために・・・」「子供にせがまれて・・・」など、理由は人それぞれでしょう。

しかし、新たに迎え入れられるペットが増えるその一方で、安易な気持ちで飼い始めた結果、様々な理由で捨てられてしまうペットもまた増えているのも事実です。

今回は、そんな悲しい事態を防ぐため、「ペットを飼ってみたい!」と思っているみなさんと一緒に、ペットを飼い始める前に心得ておきたいことを考えていきたいと思います。

ステイホームのお供・・・?

新型コロナウイルスの感染拡大によって、お家にいる時間が増えたことに伴い、「ステイホームのお供」として、ペットを飼い始める人が増えています。

中には保護犬や保護猫を引き取りたいという人も少なくありません。譲渡会や各種イベントが開けなくなってしまったことにより、保護犬・保護猫がなかなか譲渡されないという危機に陥る中、彼らの引き取り手が増えるというのは良いことです。

しかし、その一方で、軽い気持ちでペットを飼い始めた結果、捨てられてしまうペットが増えているのも事実です。

なぜペットが捨てられてしまうのか?

ペットが捨てられてしまう理由について、主に以下の6つが考えられます。

  • お金がかかるから
  • お世話の時間がないから
  • 引っ越し等で飼えなくなってしまったから
  • 吠える、噛むなどの行為がおさまらないから
  • 高齢でお世話の余力がなくなってしまったから
  • 飽きたから

どれも人間の都合によるものですが、事前にペットを飼うことへの知識があれば、ペットが捨てられる事態は防げたかもしれません。

ペットを飼う前に知っておきたいこと①【お金】

ペットは生き物ですから、入手時にかかるお金以外にも、毎日の食事代や定期的な健康診断やワクチン接種代、病気になった時の治療費など、色々なところにお金がかかります。

意外と馬鹿にならないのが、室内犬の場合はペットシート代やオムツ代です。それ以外でも、散歩時に必要になるうんち袋や足拭き用のタオルやウェットティッシュ等、一緒に遊ぶためのオヤツやおもちゃ等、細々したものまで、必要なものは多岐にわたります。

一般社団法人ペットフード協会が行った「令和元年全国犬猫飼育実態調査」によると、ペットを飼う(飼い始めてから亡くなるまで)のに必要な費用は、犬で平均200万4139円、猫で平均134万4751円かかるとも言われており、それなりの支出が生じることは覚悟しましょう。

ポイント
必要な費用の目安はあくまで平均ですから、ペットの種類や大きさ、病気の有無や、何才まで生きるかによっても異なりますが、どんなペットであれ、仮に「ペットを買うお金」が十分にあったとしても、飼い始めてからの方がたくさんお金がかかることを忘れてはいけません。

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ペットを飼う前に知っておきたいこと②【時間】

ペットを飼うには、お金だけでなく時間もかかります。

食事をあげたり、ブラッシングをしたり、散歩に連れて行ったり、トイレなどを清潔に保ったりと、1つずつにそこまで時間がかからなくても、毎日のことですし、総合するとかなりの時間になります。とある国では、犬の散歩は1日2回と法律で定められたりもしています。

ペットの健康を守るためにきちんとお世話をすることは飼い主の義務であり、これを怠ると「虐待」として扱われ、罰せられます。

また、ペットがいることで、朝から晩までお出かけしたり、旅行することも難しくなります。旅行好きの方にとっては、いつでもどこへでも旅行できるという生活は難しくなることを覚悟する必要があるでしょう。

ポイント
ペットのお世話をする時間をきちんと確保できるのか、慎重に考えましょう。家族と暮らしているのなら、お世話の役割分担についても、飼う前によく話し合っておきましょう。
また、今はテレワークなどで家にいる時間が長いかもしれませんが、コロナが終わってからはどうでしょうか?ペットが15才まで生きると想定し、最期までお世話をしてあげられるかよく考えなければなりません

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ペットを飼う前に知っておきたいこと③【トレーニングの心得】

ペットの性格やしつけの仕方などによっては、なかなか無駄吠えや噛み癖が直らなかったり、トイレトレーニングがうまくいかないことがあります。それらが原因で、「この子は悪い子だ。もう手に負えない。」といって捨てられてしまうケースがあります。

辛い経験をしたことのある保護犬や保護猫は、人に対する警戒心がなかなか解かれず、攻撃的になったり、臆病になったりする傾向があることも事実です。しかし、もちろん例外はあるものの、飼い主が正しい知識を持って、愛情深く接すれば、ほとんどの人間にとって問題とされる行動は発現しなくなるものです。

幼犬であっても育て方によっては手を付けられない状態になることがあるため、どちらのケースであっても、飼い主がより一層ペットの事を学ぶ必要があるのは間違いありません。飼い主にはその覚悟が必要です。

ポイント
ペットのトレーニングは根気強く、時間をかけて行う必要があることを、きちんと覚悟した上で飼い始めましょう。
犬や猫は人間の言葉が理解できません。「ダメって言ってるでしょ!」「吠えないの!」と怒鳴っても、行動を直すことはできません。正しいトレーニング方法を、飼い主さん自身が学び、時間をかけて着実に行う姿勢が重要です。

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ペットを飼う前に知っておきたいこと④【自分にもしものことがあったら】

飼い主であるあなたが、病気や怪我で入院したり、死亡してしまったとき、ペットの世話を引き継いでくれる人はいるでしょうか?また、急な転勤や引っ越しで、飼えなくなってしまうことがあるかもしれません。

特に、一人暮らしをしている方や、高齢の方、持病を抱えている方などは、注意が必要です。
家族と暮らしている場合でも、家族全体でもしものことがあった場合も想定し、世帯内以外の人(ご近所の人や親戚など)にも確認をとっておきたいものです。

ポイント
自分にもしものことがあったとき、ペットの世話を引き継いだり、一時的に預かってくれる人をきちんと確保してから、ペットを飼い始めましょう。その際、引き取ってくれる側の方にも、お金や時間など、ペットを飼う余裕が十分にあるかを確かめましょう。

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ペットは「かわいい」だけじゃない

コロナ禍でステイホームが続く中、「家にずっといるのはつまらない。かわいいペットがいれば、少しは癒しになるだろう。」そう思って、ペットを飼い始める人が増えています。

しかし、ペットは決して「かわいい」だけではありません。毎日食事が必要で、トイレもします。うんちやおしっこを大事な家具にかけてしまうこともあります。無駄吠えが直らない、いたずらをして家中を荒らしてしまうこともあるかもしれません。

ペットは生き物であり、ぬいぐるみではないのです。そもそも、思い通りにするものでもありませんが、なかなか人間の思い通りにはなりません。

もちろん、ペットと一緒にいると、大変なことだけでなく、かけがえのない素敵なこともたくさん待っています。

お金のこと、時間のこと、トレーニングのこと、もしもの時のことを、きちんと理解した上で、それでもペットを飼う覚悟ができた方は、ぜひ、ペットと素晴らしい思い出をたくさん作ってくださいね。

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