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いぬしつけ

本当に伝わってる?見直したい愛犬への指示の伝え方

ドッグトレーナーTerumi
ドッグトレーナーTerumi

愛犬とのコミュニケーションのひとつとして、言葉を使っている飼い主さんは多いと思います。人同士の会話のように100%人の言葉が愛犬に伝わることは難しいですが、日常的にポジティブなメッセージを愛犬に伝えるのは愛犬にとっても良い影響があるはずです。

しかし、愛犬に指示や何かを伝えたい時に言葉を連呼したり、言葉だけで伝えようとするのは要注意です。

今回は、なぜ言葉を使いすぎるとよくないか、どのようにして愛犬に指示を伝えるといいかを紹介します。

愛犬は言葉がわからない

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大前提ですが、犬は人の言葉が基本的にはわかりません。そんなの当然だと思うかもしれませんが、意外と飼い主さんとの会話で「ダメ!って言ってもやめない」「おいでって言っても来ない」といった話を聞きます。

言葉ばかりでの指示は愛犬を混乱させたり、ひどい時はコミュニケーションが取れず愛犬と飼い主さんの関係が悪化してしまう可能性もあります。

言葉が通じないことを嘆いてしまうこともあるかと思いますが、「犬には言葉がわからなくて当然」くらいの気持ちで構え、愛犬にしっかり伝わる方法でトレーニングを行うことをおすすめします。

褒め方を誤るとネガティブなイメージに

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愛犬が良いことをしてくれたり、して欲しいことをしてくれたら褒めるというのはよくあることだと思います。褒める方法として、大きめの声で「よし!」「お利口!」などと言いながら犬の顔周りや体を勢いよく撫でまわす方法を思いつく方も多いのではないでしょうか。しかし、この勢いよく大きな声で褒める方法は要注意です

怖がりな子や体が小さい子の場合、いきなり人が大きな声を出したと同時に頭上から人の手が出てきて勢いよく触られるとびっくりしてしまい、褒められたとは感じられず、逆にネガティブな感情になる可能性もあります

褒める時は「穏やかに優しく」を意識しましょう。また、確実に愛犬を褒めるには、愛犬が好きなおやつやフードを一粒、何も言わずにあげるのがいいでしょう。大げさな褒めよりもおやつ一粒が効果的です。

指示は言葉よりも手の動きで

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「おすわり!おすわり!すわれ!!!」のように飼い主さんが愛犬にすごい熱量で指示を連呼している場面をよく見ます。しかし、愛犬は言われても言われても指示に対応できていないというのもよくある話です。

この場合、愛犬は指示を無視したり飼い主さんに反抗しているわけでもなく、ただ飼い主さんの言っていることが理解できず、どうすればいいかわからなくて混乱中か、そもそも飼い主さんの言葉が耳に入らず他のことに意識が向いているかのどちらかであることが多いです。

犬は言葉よりも、動くものに意識が向きやすいとされています。そのため、保育園でもトレーニングを行う際はまずは手の動きで特定の動きを覚えてもらいます。手の動きで特定の動きがしっかりできるようになったら言葉と手の動きを組み合わせ、最終的には言葉のみで特定の動きができるようにしていきます。

手の動きや言葉で特定の動きを理解してもらえるようトレーニングが必要ですが、基本的にできるようになった場合も言葉で伝わらない時は手の動きを使って愛犬に伝えるようにしましょう。

手の動きと言葉のタイミングにも要注意

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犬は動きに意識が向きやすいと言いましたが、言葉の指示と手の動きを同時に提示した場合、犬は言葉の指示が耳に入らず、手の動きに意識が向きます。「オーバーシャドウイング」という言葉で知られるこの現象は、意識しないとついやってしまいがちです。

特定の動きを言葉と結びつけたいときは、「言葉→手の動き」の順をしっかりと守って愛犬に伝えましょう。繰り返し何度も行うと、きっと愛犬もそれに応えてくれるはずです。

<例>おすわりを教える場合

  1. おやつを持った手を、立っている犬の目線の高さから頭上にゆっくり動かし、犬がおすわりの姿勢になったらおやつをあげる
  2. 1の手を動かす前に「おすわり」と言ってから1と同様に手を動かす
  3. 「おすわり」の言葉だけでおすわりできたらおやつをあげる

※説明を簡略化しているため、実際は細かいレベル調整や各項目繰り返し練習が必要になります

まとめ

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振り返ってみると愛犬に対してやってしまっている対応もあったのではないでしょうか。基本的に言葉がわからない愛犬に指示や褒めを理解してもらうには人側の対応が非常に重要です。

伝わらない状況が続くのは、飼い主さんにとっても愛犬にとってもストレスです。伝わっていないなと感じた時には、伝え方を見直してみてください。愛犬にしっかりと伝わった時には愛情がさらに増すこと間違いなしです。

また、指示ではなく「かわいいね、大好きだよ、いつもありがとう」といった言葉は、愛犬に意味は伝わらなくても飼い主さんが穏やで優しいトーンで話しかけてくれたら愛犬もうれしい気持ちになるはずです。伝えたい内容によって方法をうまく使いわけ、愛犬との良好なコミュニケーションをしっかりとりましょう。

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