水はウサギの健康はもちろん生命の維持に欠かせません。だからこそ、「水道水で本当にいいのかな?」「どんな器が飲みやすいの?」と迷うことがありますよね。
ウサギに与える水は、水道水で問題ありません。器はウサギの状況でボトルタイプやお皿などを用意します。
この記事では、水の役割やウサギへの水の選び方や与え方について詳しく解説します。
この記事の目次
ウサギにとって大切な水の役割

ウサギの体の約60%は水分で構成されています。水がどのような役割をしているのかみていきましょう。
ウサギはたくさん水を飲む
ウサギは水を多く飲む動物です。1日に飲む量は体重1キロあたり50~100ミリリットルとされています。「体重の約10%の水を飲む」と考えるとわかりやすいでしょう。体重2キロのウサギなら、約200ミリリットル飲むということです。
ただし、飲水量は室温や湿度、食事の内容によっても変化します。たっぷり飲むケースを考えて、多めに飲めるようにしておくと安心です。
水のさまざまな役割
排泄や呼吸などを通して体内の水分は常に失われていくため、こまめな水分補給が必要です。飲んだ水は消化管を通して吸収されます。
その後、血液やリンパ液など体液となって体中をめぐって栄養や酵素を運びます。さらに老廃物を体の外に出すといった役割も担っています。
そのほか、体温維持や皮膚の弾力性維持など多数の働きを持つのが水なのです。
水分不足による体調不良のリスク
水分不足はウサギの体調不良を招いてしまいます。例えば、老廃物の排泄が滞ったり、体温調節ができなくなったりします。さらに胃腸の動きが悪くなる「うっ滞」や、胃に抜け毛が溜まって球状になる「毛球症」といった病気になるリスクも高まるのです。
うっ滞の状態になると、おなかの中にガスや食べ物が詰まってしまいます。ひどくなると、容態が急変することも。毛球症は、食欲不振や胃腸うっ滞を引き起こし、場合によっては命にかかわるケースもあります。
また、尿道などにカルシウム系の石ができる尿石症も、水分不足で起こりやすくなるといわれています。ウサギの健康維持のためにも、水をしっかり飲ませることが大切です。
ウサギに与える水の種類

ウサギには、どのような水を飲ませればいいのか解説します。
基本は水道水で大丈夫
ウサギに与える水は、水道水で問題ありません。塩素が入っているため心配する方もいますが、体に害のない量です。塩素が入っていることで、水が腐敗しにくいというメリットもあります。
カルキ臭などが気になる場合は、浄水器を使った水を与えるといいでしょう。ウサギ専用の浄水器付き給水機も販売されています。
沸騰して冷ました水もOK
水道水をそのまま与えるのがどうしても気になる場合、一度沸騰させた水を飲ませる方法もあります。しっかり冷ましてから与えましょう。
ただ、沸騰後の水は塩素が抜けます。細菌が発生して傷みやすくなるので注意が必要です。特に気温が上昇する時期はこまめに交換してください。
市販の水はペット用を選ぶ
水道水ではなく、水を買って与えたい場合はペット用を選びましょう。防災の備蓄としても、ストックしておくと安心です。お出かけの際も持っていけるので便利ですね。
人間用のミネラルウオーターは、ミネラルの過剰摂取につながる恐れがあるので、与えないようにします。特に「硬水」はミネラルが多すぎるので飲ませないでください。
給水容器の種類と選び方

水を入れる容器は、ボトルタイプとお皿タイプがあります。基本的には、水が汚れにくいボトルタイプがおすすめです。ウサギの状態によってはお皿タイプも使います。
汚れにくいボトルタイプ
ボトルタイプの水飲み器は、もともと専用ボトルがついているタイプとペットボトルを取り付けるタイプがあります。また飲み口は、ノズルタイプとお皿タイプの2種類です。
専用ボトルタイプは、目盛付きを選ぶと飲水量の把握に役立ちます。ペットボトルを取り付けるタイプは、定期的にボトルを取り換えられるのがメリットです。
ノズルタイプは、ウサギが直接口をつけて飲む仕様になっています。お皿タイプに比べて、ほこりが入りにくく衛生的です。ただし水が出にくくなることがある点と、慣れないウサギは戸惑うことがある点がデメリットだといえます。
お皿が好きな子もいる
野生下のウサギは、池などの水を姿勢を低くして飲んでいます。そのためか、水はお皿から飲みたい子もいるようです。
ただ、ウサギが暴れたときなどに、お皿が倒れてこぼれてしまう場合があります。人が気づかないと水が飲めない状態になり危険です。また水がこぼれた敷物の上にウサギが寝ると、体が濡れて冷えたり不潔になったりします。
そのため、お皿で飲むのが好きな子には直置き式で安定感のある、ボトル付きの水入れ容器を選ぶといいですね。ケージの下部に装着できるお皿タイプも倒れる心配がありません。
高齢ウサギや病中病後の場合
高齢や病気などで、動きが鈍くなったウサギには、お皿で水を飲ませるのもおすすめです。首を上に向けなくても飲めるため、負担も少なくなります。ウサギが年を取ってきたな、と思ったら水の飲み方を観察しておくといいでしょう。
高齢になったからといって、ある日突然ボトルタイプが飲めなくなるわけではなく、徐々に辛くなってくるはずです。前より水を飲まない、飲みにくそうだと気づいたら、お皿に切り替えてあげましょう。
ウサギの水を与える際の注意点

ウサギに水を与える際は、清潔を保ち、いつでも新鮮な水を飲める環境を作ることが大切です。
こまめな水の交換と容器の洗浄
いつも新鮮な水を好きなだけ飲めるように、こまめに取り替えましょう。特にお皿タイプは、ほこりや抜け毛、フードのかけらなどが入るので不潔になりがちです。さらに、浄水器や湯冷ましを飲ませている場合は、細菌が発生しやすいので注意してください。
ボトルや容器も毎回よく洗って、ぬめりをしっかり落とします。ノズルタイプの先は特に汚れやすいので、ていねいに洗いましょう。
ノズルタイプが初めての子の場合
ウサギの中には、ノズルタイプで飲む方法に慣れていない子もいます。特に初めてお迎えしたウサギや子ウサギには、水が出ることを教えてあげるといいでしょう。飼い主さんが指でノズルを押して、水が出ているところを何度か見せると覚えてくれます。
飲水量も確認する

水を替える際は、ウサギがどのくらい飲んだかを記録しておきます。おおよそでもいいのでメモをしておくと1日の飲水量が推測できます。
いつもより飲水量が少ない場合
いつもより少ない、または水が全然減っていない場合は、まず環境をチェックします。「室温が低すぎないか」「給水ボトルが壊れていないか」「ノズルの先が壊れていないか」といったことがないか確認してみましょう。
生野菜や果物をたくさん食べた時も飲水量は減るため、食生活を振り返ることも大切です。
特に原因が考えられないのに水を飲まない場合は、体調不良の恐れがあるので動物病院を受診してください。
たくさん水を飲む場合
暑いと飲水量は当然増えるので、まずは室温が高すぎないかを確認します。室温を調整し、ウサギが過ごしやすい環境を整えましょう。
気温に関係なく突然水をたくさん飲むようになった場合、糖尿病など病気が隠れているケースも考えられます。ウサギは体調不良を隠す傾向があるので、様子を見るのではなく早めに受診しましょう。
まとめ

水はウサギの生命や健康維持に欠かせません。もともとウサギは、水をたくさん飲む動物です。不足すると胃腸のうっ滞や毛球症などのリスクが高まります。新鮮な水をいつでも飲めるように、飼い主さんは用意する必要があります。
与える水は、水道水で問題ありません。塩素やカルキ臭が気になる場合は、浄水器を通した水や湯冷まし、ペット専用の水を与えるといいでしょう。
容器は、汚れにくいノズル付きボトルタイプがおすすめです。お皿から飲むのが好きなウサギには、お皿がついたボトルタイプもあります。高齢のウサギは、首の負担を減らすためにお皿で与えるのもおすすめです。
水はこまめに取り替えて、容器も清潔を保ちます。1日に飲んだ量をメモして、体調もチェックしましょう。飲水量が減ったときや急に増えたときで、特に原因となるものがない場合は、体調不良の恐れがあるので、なるべく早く動物病院を受診しましょう。






































