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犬と猫はどっちがクサイ?それぞれの習性の違いを比較

犬と猫はどっちがクサイ?それぞれの習性の違いを比較

人間にとって最も身近な動物の犬と猫ですが、彼らの習性には大きな違いがあります。その習性の違いから、犬派か猫派かなどと議論になることもありますが、どっちも好きだったり両方飼ったことがある方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、そんな犬と猫の習性の違いについて比較してみました。

この記事の目次

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群れと単独行動

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野生の犬は通常群れを作って行動します。群れでコミュニケーションを取りながら獲物を獲得し、互いに身を守り合いながら暮らしています。そのため、他者から認められることに喜びを感じたり、群れの協調を重視したりします。この点では人間と近いと言えます。

一方で猫は単独で行動する動物です。自分の経験に基づいた判断で狩りをし、自分で自分の身を守ります。そのため、他者からの評価には関心がなく、指示に従う習慣もありません。

一般家庭の犬は家族を群れに見立て、絆を築きます。仲間同士での争いを避けようとする本能があるため、家族がケンカをしていれば仲裁するような振る舞いをします。また、泣いている家族がいれば慰めるような仕草をする犬もいます。

飼い猫の場合も、犬ほど家族という群れを重要視する姿勢は見せませんが、飼い主との間に深い絆を築くことができます。ただし、猫は本来気分屋なので、飼い主の呼びかけに応えたければ応え、気が乗らなければ完全に無視する場合もあります。

セルフグルーミング

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単独で獲物を待ち伏せするスタイルで狩りをする猫は、獲物に気づかれないよう体臭を消す必要があります。そのため、常にセルフグルーミングをして体臭をしっかりと消しています。猫たちは起きている時間の約3割を「毛づくろい」にあてて、体を清潔に保っているため、室内飼いをしている場合はシャンプーする必要がほぼありません。

一方、犬にとっては自らの体臭も群れの中での重要なコミュニケーションツールとなります。特に肛門には肛門腺という器官があり、ここから出る分泌物は、犬ごとに異なるニオイがし、相手がどのような犬で、どのような状態なのかを確認しあっています。猫のようにセルフグルーミングをせず、散歩で外に出る機会も多いため、飼い犬には定期的なシャンプーが必要になります。

食事のスタイル

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犬は大きな獲物を狙って集団で狩りをしていましたが、頻繁に獲物にありつけるわけではありませんでした。そのため、食べられる時に可能な限り食べるという習性があり、飼い犬になってからも与えられた食事は全て食べる傾向があります。食べ物に対して貪欲な犬も多く、早食いや一気食いをする犬も多く見られます。

一方、単独で狩りをしていた猫の獲物は、鳥やネズミなどの小動物が中心でした。獲物が小さいため一度の食事量が少なく、頻繁に狩りをしておなかを満たしていました。飼い猫たちも、犬と比較すると少しずつ食事をする傾向が見られます。また、野生の猫は常に新鮮な獲物を食べていたため、人間に飼われるようになってからも新鮮な食事を好む傾向があるとされています。

食事内容と排泄物

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犬はもともと肉食動物でしたが、人と密接に生活する中で野菜や穀物も消化できる、肉食寄りの雑食動物に進化しました。しかし、本来肉食動物だった犬にとってキャットフードは味が濃く、魅力的に感じる場合があります。そのため、一度キャットフードの味を覚えてしまうと、ドッグフードを食べなくなる可能性もあり、栄養バランスが崩れ体に悪影響を及ぼします。

一方で、猫は完全な肉食動物で、犬と比較しても食事からより多くのタンパク質を取り入れる必要があります。腸も犬に比べて短く、野菜や穀物の消化は苦手です。加えて、犬は体内で栄養素のタウリンを合成できるため、特別に摂取する必要はありませんが、猫は食べ物から摂取する必要があります。また、猫がドッグフードを食べ続けるとビタミンやミネラルが足りなくなり、病気を引き起こす可能性が高くなります。

ニオイの点では、一般的に体臭は犬の方がありますが、排泄物のニオイは猫の方が強くなります。人間でも肉をよく食べる人のウンチは臭いと言われますが、犬と猫では、より肉食性の強い猫の方がウンチは臭くなります。
また、猫はもともと砂漠で暮らしていた動物ですので、水分をたくさん取らなくてもいいよう、おしっこが濃縮されています。濃いためにニオイもかなり強いおしっこをします。

トイレの習性

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猫は自分の縄張り内でトイレの場所を決め、排泄物には基本的に砂をかける習性があります。一説によると、これは自分の存在を獲物や外敵に知られないようにするためだと言われています。

犬も外敵から狙われることを避けるため、巣穴に自分のニオイが残らないよう、排泄物は巣穴の外で行いますが、猫ほどしっかり場所が決まっているわけではなく、巣穴以外ならどこでも排泄します。

そのため、飼い猫のトイレトレーニングは犬に比べると簡単ですが、神経質な性質のためトイレの形状や設置場所、砂の種類や清掃の頻度などに気に入らない点があると、トイレで排泄をしてくれない場合があります。

飼い犬も決まった場所でトイレをするようにしつけられますが、猫に比べると習慣づけるまでに根気強いトレーニングが必要です。

最後に

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海外には「犬は人間に対して、『彼らはエサをくれて、撫でて愛してくれる。彼らは神に違いない』と考え、猫は『彼らはエサをくれて、撫でて愛してくれる。私は神に違いない』と考える」という犬と猫の違いを表したジョークがあります。犬と猫は人間にとって最も身近な動物ですが、性格や特徴には大きな違いがあり、そこがそれぞれの魅力なのかもしれません。

どちらも飼い主にとっては癒やしや生活の楽しみを与えてくれる存在です。ペットたちがより幸せで豊かな生涯を送れるように考えながら、楽しい日々を送ってくださいね。

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