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大人の保護猫を迎える選択!知っておきたいメリットと注意点

etsuko.ito 家畜人工授精師 、ペット栄養管理士

猫を飼いたいと思っている人の中には、保護猫を引き取ろうと考えている方もいるでしょう。その際、子猫だけではなく、大人の保護猫を迎えることも検討してみてはいかがでしょうか。実は大人の保護猫を迎えることは、さまざまなメリットがあるのです。

この記事では、大人の保護猫を迎えるメリットと注意点を解説します。

大人の保護猫を迎える5つのメリット


猫を飼うというと、子猫を引き取ることを考える方は多いと思います。しかし、大人になった保護猫を迎えることもメリットがあり、場合によっては大人の猫の方が望ましいこともあります。

1. あらかじめ性格がわかっている

最大のメリットは、猫の性格やキャラクターがあらかじめ把握できている点です。そのため、その猫の性格に合った環境を事前に用意できます。

例えば、「元気いっぱいなので危ないものを片付けておく」「大人しくマイペースなので、静かに過ごせる場所を作る」などの準備ができます。飼い主さんも心の準備ができる点もメリットです。

2. こまめなお世話はしなくてよい

すでに大人になっているので、子猫ほどこまめに世話をする必要がありません。子猫から育てる場合、頻繁な授乳が必要です。猫の週齢によっては排泄の補助が必要だったり、湯たんぽで包むなど保温に気を使ったりなど、どうしても手がかかります。

その点、大人の猫なら排泄は自分でできますし、トイレを教える必要もほとんどありません。排泄自体の回数も少なくなっています。保温も一般的なペット用ヒーターで大丈夫です。仕事や家事が忙しい方でも、飼育の負担が少ないでしょう。

3. グッズを買い替える頻度が少ない

大人の猫は、成長が終わっています。クレートやベッド、トイレなど体の大きさに合わせたグッズの買い替えの必要がありません

4. 感染症リスクが少なくなっている

子猫が感染しやすい病気にかかるリスクが少なくなっています。感染してすぐ命にかかわるような状況にはなりにくいでしょう。もちろん大人の猫もワクチンは必要です。

5. いたずらの頻度も少ない

子猫は好奇心旺盛で、カーテンにのぼるなどいたずらも多いもの。しかし、大人の猫ならやんちゃに騒ぐ時期は過ぎているので、いたずらの頻度は少なくなっています。大きなストレスなどがなければ、子猫特有の甘噛みなどもほとんどしないでしょう。

大人の保護猫を迎える2つのデメリット


大人の保護猫を迎えるには、いくつかデメリットもあります。デメリットがあっても受け入れられるかどうかを検討しましょう。

1. なつくのに時間がかかることがある

社会化期を過ぎているため、人になつくまでに時間がかかる場合もあります。猫の性格になんらかの問題があったために、保護猫になっている可能性もあります。

野良猫時代が長い猫や人に虐待を受けた猫は、なかなか心を開いてくれません。なつくには時間がかかるかもしれないというデメリットを受け入れられるか、気長に待てるかどうかをよく考えましょう。

2. 病気を持っているかもしれない

保護猫の中には、猫エイズなどのキャリアになっている子もいます。治療が必要になった場合、治療費をねん出できるかなどの検討も必要です。
ただし、キャリアであっても、元気におだやかに過ごしている猫もたくさんいます。病気があっても大丈夫かなど、家族でも話し合っておくべきでしょう。

大人の保護猫を迎えるときの注意点


迎える前の注意点もいくつかあります。保護猫をお迎えしてから「想像していた暮らしと違った」と後悔しないためにも、しっかり確認しましょう。

トライアルがある場合はお試しをする

動物保護団体によっては、一度家に連れ帰ってお試し飼育ができるトライアル期間を設けている場合があります。もし、トライアル期間があるならぜひ試してみましょう。最初は緊張していても、徐々にリラックスできるなら猫との相性はいいはずです。

家族との相性も考える

家族と猫の相性を考慮することも必要です。例えば、臆病でデリケートな猫だと、元気いっぱいの小さなお子さんがいるご家庭ではストレスがたまる恐れがあります。猫とはある程度淡々とした関係でいたい場合、さほど人懐っこくなくても大丈夫でしょう。

先住猫がいる場合は慎重に

すでに猫を飼っているけれど新たに大人の保護猫を迎えたい場合は、特に慎重に進める必要があります。

いきなり同居させずに、違う部屋で過ごしてから徐々にお互いの存在を認識させるなど手順を踏みましょう。

避妊・去勢済みか確認をする

避妊や去勢が済んでいるかは必ず確認します。まだの場合は、必ず避妊・去勢手術をしましょう。保護施設から引き取る場合、費用は飼い主側が負担することが多いようです。

避妊や去勢をすれば、発情の鳴き声や脱走に悩まずにすみますし、多くの猫は性格が穏やかになるでしょう。生殖器関係の病気になるリスクがなくなるのもメリットです。

最期まで絶対に面倒をみる

猫を飼い始めたら、最期まで面倒を見ましょう。どのようなトラブルがあっても、生涯一緒に暮らす覚悟が必要です。

家に大人の保護猫が来たら注意すること


慣れない環境に連れてこられた猫は人懐っこい子でも緊張し、警戒します。怖がらないように配慮するとともに、早く慣れさせようと焦らないことも大切です。

猫を迎える環境作りをしておく

猫の飼育に必要なグッズを準備して、猫を迎える環境作りをしておきましょう。

初めての猫!家の準備や用意するグッズ、心構えを解説

特に初めて猫を飼うご家庭では、誤飲のリスクがあるもの(ひも類やボタンなど)を徹底的に片付けておくことをおすすめします。

新しい環境でも怖がらないよう、隠れられる場所を作っておきましょう。ベッドやトイレも入る大きな猫用ケージがあると便利です。

動物病院を受診する

動物病院を受診して健康状態を確認しておきます。必要なワクチンがあれば、打っておくと安心です。避妊・去勢手術についても相談します。

しつこくかまわない

早く慣れて欲しい一心で、むやみに声をかけたり、抱っこしたりするのは控えましょう。猫の方から近づいてくるのを待つくらいの気持ちで対応します。慣れないからといって怒鳴るのも絶対にやめましょう。

まとめ


大人の保護猫はあらかじめ性格がわかっている、子猫ほど手がかからないなどのメリットがあります。ただし、すぐになつかない、病気があるかもしれないなどのデメリットもあるため、よく検討してから大人の保護猫を迎えましょう。

しかし、焦らずに猫との距離を縮めていくことで、だんだんと絆ができてきます。そして大人の保護猫は、大切な家族の一員になってくれるでしょう。

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