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ねこ飼い方

猫のシャンプーはどうすればいい?必要性や負担をかけない方法を解説

伊藤 悦子
伊藤 悦子 家畜人工授精師 、ペット栄養管理士

猫は自分で被毛をなめて、こまめに手入れしているのでほとんど汚れていません。室内で飼育している短毛種の猫は、基本的にシャンプーは不要ですが、猫によってはシャンプーが必要になる場合もあります。

とはいえ、猫の多くは濡れるのを好まないためシャンプーするのは大変です。この記事では、猫になるべく負担をかけないシャンプーの方法を解説します。

猫のシャンプーは必要?


短毛種の猫で完全室内飼いをしていれば、シャンプーは必須ではありません。猫は自分の舌でこまめに被毛の汚れを取り、手入れをする動物です。飼い主さんのこまめなブラッシングが加われば、清潔を保てるでしょう。

ただし、排泄物が付いたり、外に出て汚れたりしたときはシャンプーが必要です。長毛種の猫は、猫自身の舌が届かず汚れが落としきれない場合があるので、シャンプーをしてあげるといいでしょう。

猫にシャンプーが必要になるとき

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次のようなケースでは、シャンプーが必要になるでしょう。

  • 獣医師にシャンプーが必要だと言われた
  • 長毛種で毛に汚れが付いている
  • 排泄物などで被毛や皮膚が汚れた
  • 外に出て泥などで汚れた

獣医師にシャンプーが必要だと診断された場合は、指示に従いましょう。

長毛種の場合は、汚れが落としきれていないことが多いので、ときどきシャンプーをしたほうがいいですね。「排泄物が被毛にべったりついてしまった」などのトラブルも、シャンプーで洗い落とす必要があるでしょう。

外に出る機会がある猫も、体が汚れやすいので定期的なシャンプーがおすすめです。ただし、猫を外に出すのは、汚れだけでなく事故などのリスクも大きく、おすすめできません

シャンプーの頻度は動物病院を受診してから

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皮膚や被毛を動物病院でチェックしてもらってから、まずはシャンプーが必要かどうかを診断してもらいます。その上でシャンプーの頻度の指示を受けましょう。

特に、被毛や皮膚がベタベタしている猫は、原因となる疾患がないかの確認も必要です。自己判断で行わないようにしましょう。

シャンプー剤は猫用を用意

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シャンプー剤は猫用(ペット用)を使います。人間のシャンプー剤は刺激が強すぎて皮膚や被毛にトラブルが発生するリスクもあるので使わないでください。

猫のシャンプーには、いい香りは必要ありません。人間にとって心地よい香りでも、猫にとっては不快な場合もあります。動物病院でどのようなシャンプーがいいか相談するのもいいですね。また、シャンプーを処方された場合は、指示に従いましょう。

お風呂場やドライヤーに少しずつ慣れさせる

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初めてシャンプーをする猫は、まずはお風呂場やドライヤーに慣れさせましょう。いきなり洗われてドライヤーを当てられれば、ほとんどの猫が驚いて嫌がります。その後は拒否されてシャンプーに苦労する羽目になるでしょう。少しでも慣れておくと、シャンプーがやりやすくなります。

お風呂場に慣れさせる

猫をお風呂場に入れるときは、溺れる危険があるので浴槽のお湯は必ず捨てておいてください

お風呂場には水を入れた洗面器やシャンプーを置いておき、グッズにも慣れさせましょう。お風呂場に入ったら、おやつを与えて「いいことがある」と教えておきます。子猫は比較的慣れるのが早いでしょう。洗面器の水で遊ぶようなら、シャンプーも怖がらない可能性があります。ただし個性があるので焦らないようにしてください。

無理やりお風呂場に押し込んだり、閉じ込めたりすると猫が驚くのでやめましょう。二度と入らなくなる恐れもあります。

ドライヤーに慣れさせる

大きな音と共に風が出てくるドライヤーも、多くの猫が嫌がります。最初は風を体に当てず、音から慣れさせましょう。ドライヤーのスイッチを入れて、猫の好きなおやつを与えるなどを繰り返します。

音に慣れてきたら、遠くから低温の風を当てておやつを与えましょう。少しでも嫌がるそぶりを見せたら、すぐに中断してください。

シャンプーの方法 6つのポイント

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お風呂場やドライヤーに慣れたら、いよいよシャンプーです。できれば2人で行って、「シャンプーをする人」「おやつを与える人」など、役割分担をすると比較的スムーズにできます。時間をかけすぎると、猫が嫌がるだけでなく体の負担になるので手短に行うのがコツです。

1.事前の準備

事前に以下の道具を準備しておきましょう。

  • 洗面器
  • 猫用シャンプー
  • 顔を洗うためのスポンジやガーゼ
  • タオル数枚
  • ドライヤー

また、暴れた際に飼い主さんがケガをしないよう、猫の爪を切っておきましょう。

2.ブラッシングをする

シャンプー前に、ていねいにブラッシングをして毛のもつれなどを取り除きます。長毛種の被毛の毛玉は、濡れると固まるので必ずほぐしてください。

3.ぬるま湯で猫の体を濡らす

お湯は35度くらいの温度が適切です。背中やお尻、足からシャワーで濡らします。猫は、顔や頭が濡れるのを嫌うので最後に濡らすようにしてください。

シャワーヘッドを猫の体に付けるように濡らしていくと、しぶきが飛ばないのであまり嫌がりません。怖がる猫には、水で濡らしたスポンジを使うといいでしょう。顔や頭も、スポンジで少しずつ濡らすのがおすすめです。

4.体を洗う

体と被毛を濡らしたら、手のひらでシャンプーをよく泡立てます。洗う順番も背中からです。ゴシゴシ擦ったり、爪を立てたりしないようにしてください。お腹は猫の前足をそっと持って、後ろ足で立たせて洗います。

顔を洗うときは、濡らすときと同じようにスポンジやガーゼを使うといいでしょう。目にシャンプー剤が入らないように注意してください。

5.泡をしっかり落とす

シャンプー剤が皮膚や被毛に残らないように、しっかりすすぎます。すすぎも背中から始めて、顔が最後です。リンスをする場合は、薄めたリンス液を被毛になじませるようにして体にかけます。

顔には、リンスをかける必要はありません。リンスも十分に洗い落とします。

6.しっかり乾かす

お風呂場から出る前に、被毛の水分を手で軽く絞ります。そのあと、タオルで十分に水分を拭き取りましょう。濡らす順とは逆に、顔から拭くと猫が安心します。タオルが濡れたら、どんどん替えていくと早く乾かせます。お腹は乾きにくいので、ていねいに拭いてくださいね。

水滴が被毛から垂れてこなくなったら、ドライヤーで乾かします。ドライヤーは猫から30cm程度離し、ブラシなどで被毛をかき分けながら根元に風を当てるようにしてください。1人で行う場合は、エプロンの胸元にドライヤーをかけると両手が使えて便利です。濡れたままの部位がないように、ていねいに乾かしましょう。

猫のシャンプーの注意点

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猫のシャンプーを行う場合は、次のポイントに注意してください。

暴れる猫は無理強いしない

暴れる猫は、無理にシャンプーするのはやめましょう。言うことをきかないからといって、怒鳴ったり叩いたりもNGです。獣医師に「シャンプーが必要」と診断されたのにできない場合は、速やかに相談しましょう。

高齢猫や子猫、療養中の猫は獣医師に相談してから

高齢猫や子猫、療養中の猫をシャンプーする場合は、まず獣医師に相談します。体が弱ったり、免疫力が低下したりしてシャンプーが負担になる恐れがあるためです。子猫はワクチン接種が完了してからが望ましいでしょう。

シャンプーが困難ならグッズを使うのもおすすめ

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シャンプーでは暴れる猫や、高齢猫や子猫、療養中の猫の汚れは水のいらないシャンプーやタオルを使うのもおすすめです。一気に全身を拭かず、少しずつ行うと負担になりません。

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筆者の猫(19歳)は、自分では全くお手入れをしなくなりました。尿もれでお腹やお尻周辺が汚れるので、猫用使い捨てシャンプータオルで体を拭いています。

まとめ


猫のシャンプーは基本的に必要ありませんが、汚れたときや長毛種の猫には必要な場合もあります。しかし、ほとんどの猫は水に濡れることが苦手です。いきなり洗うのではなく、お風呂場やドライヤーなどに事前に慣れさせておきましょう。シャンプー剤は、必ず猫用を用意してください。

無理強いをしたり叱ったりせず、手短に行うことがコツです。シャンプーをすると暴れる猫や高齢猫や子猫、療養中の猫は、水のいらないシャンプーやシャンプータオルで拭くのもおすすめです。猫の負担にならないように、皮膚や被毛の清潔を保ってあげましょう。

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